i) pH=5程度にても緩衝作用さへ充分ならば硫化水素を含むも含まざるもそのpHには大差無きこと,從つて在來の如くして硫化水素を含む液のpHを測定し得ることを論じたり.
ii) MnS沈澱生成のpH圖を定めたり.
iii) NiS, CoS, ZnSによつてMnSが誘導さるや否を吟味し,少しく誘導さるることを認めたり.
iv) Mnと〓Ni,〓Co, Znの分離の在來の方法を解説し,その缺點を指摘し,進んで合理的なる著者のDirectionを記述せり.
終りに小林教授の懇篤なる指導に對して著者は謹んで感謝の意を表す.
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