日本歯周病学会会誌
Online ISSN : 1880-408X
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ミニレビュー
原著
  • 池野 修功, 根本 英二, 金谷 聡介, 須藤 瑞樹, 向阪 幸彦, 島内 英俊, 山田 聡
    60 巻 (2018) 1 号 p. 13-25
    公開日: 2018/03/31
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    黄蓮の抽出物であるBerberineを含む漢方薬は,口腔内の炎症性疾患の予防および治療に用いられてきた。近年の研究により,Berberineは骨再生への有用性が示唆されている。歯周病で失われた歯周組織の再生には,歯根膜に存在する未分化間葉系細胞が重要な役割を持つことが知られている。しかしながら,Berberineが歯根膜細胞に及ぼす作用についてはほとんど知られていない。本研究はヒト歯根膜由来線維芽細胞(hPDL細胞)および不死化マウスセメント芽細胞に対するBerberineの作用を解析したところ,Berberineはそれらの細胞に対して増殖促進作用を有することを見出した。一方,BerberineはAlkaline phosphatase(ALP)の遺伝子発現および酵素活性を有意に抑制した。しかし,OsteocalcinやBone sialoproteinの遺伝子発現には有意な変化が認められなかった。BerberineはhPDL細胞において,p38 Mitogen-activated protein kinase(MAPK)およびExtracellular signal-regulated kinase 1/2(ERK1/2)のリン酸化を誘導した。しかし,Berberineによる細胞増殖の亢進に対してこれらの阻害剤であるSB203580(p38 MAPK阻害剤)およびPD98059(ERK1/2阻害剤)を作用させたところ,有意な抑制効果を示さなかったことから,MAPK非依存的に細胞増殖を促進することが示唆された。また細胞をPD98059で前処理することにより,BerberineによるALP活性及び遺伝子発現の抑制が解除されたことから,BerberineはERK1/2経路を介してALP発現およびALP活性を抑制していることが示唆された。以上のことから,Berberineは歯根膜細胞に対して分化度を低いレベルに維持した状態で細胞の増殖を促進させることが示唆された。

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  • 上原 直, 伊藤 弘, 橋本 修一, 沼部 幸博
    60 巻 (2018) 1 号 p. 26-34
    公開日: 2018/03/31
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    歯根膜をはじめとして歯周組織では高いアルカリホスファターゼ (ALP) 活性があることが知られており, 歯根膜の遺伝子型は骨型であると報告されている. そこで, 歯周炎などにより歯周組織が損傷すると歯肉溝滲出液 (GCF) 中に骨型ALP (bone-type ALP; BAP) が遊離する可能性がある. 本研究の目的は, GCF中のBAP量と臨床パラメータとの比較を行い, GCF中のBAP検索の意義を検討することである. そこで, SPT患者76名から健常部位 (PD ≤4 mm・BOP (-) )と病変部位 (PD ≥4 mm・BOP (+) )からGCF採取を行ない, 臨床パラメータを測定した. 臨床パラメータは, PlI, GCF量, GI, PD, CAL, BOP, 歯槽骨吸収率とした. 生化学検査項目は, BAP量, アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) 活性, 蛋白質量とした. さらに, BAP量のカットオフ値を算出し解析を行なった.

    その結果, 病変部位でのBAP量は健常部位に比べ有意に高い値を示した. さらに, 健常部位におけるカットオフ値以上群は, カットオフ値以下群に対しAST活性と蛋白質量が統計学的に有意に高い値を示した. 以上の結果から, BAP測定は微弱な歯周組織の損傷を捉えられる可能性が示唆された.

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