The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
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巻頭言
特集『切断とリハビリテーション医学』
  • 水落 和也
    55 巻 (2018) 5 号 p. 372-377
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    血管原性切断すなわち糖尿病性足部病変,重症下肢虚血による下肢切断は,機能予後,生命予後とも不良であるため,その予防は国家的重要課題である.下肢切断の発生率は地域間,人種間だけでなく,同国内の施設間でも大きく異なっている.それは,疫学調査におけるデータ抽出した情報源の違い,切断レベル分類の違い,足趾切断,複数回切断の扱いの違いなどのためである.それでもわが国の下肢切断発生率は,欧米に比べてはるかに低く,血管原性切断の割合も少ない.血管原性切断を回避するための医療技術の進歩により,わが国では切断後義肢装着訓練を必要とする大切断はさらに減少すると予想され,リハビリテーション技術の伝承が課題となっている.

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  • 戸田 光紀, 陳 隆明
    55 巻 (2018) 5 号 p. 378-383
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    切断および術後断端管理について,近年最も大きく変化したことは,下腿切断術後の断端ケアの進歩,ならびに臨床現場におけるシリコンライナーの普及であると考えられる.従来の弾性包帯によるソフトドレッシングは簡便であるが,手技が一定せず断端成熟に時間を要する.一方,ギプス包帯を用いるリジッドドレッシングはリハビリテーション期間を短縮させるが,断端管理が困難であり血行障害による切断患者には適応し難いという問題があった.リムーバブルリジッドドレッシングはこれらの問題を解決し得る方法として有効性が報告されている.また,われわれが導入しているシリコンライナーを用いた早期義肢装着法は簡便,かつリハビリテーション期間を短縮させる方法として有効であり,今後普及が期待される.

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  • 緒方 徹, 住谷 昌彦
    55 巻 (2018) 5 号 p. 384-387
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    幻肢痛の発症には,脳における感覚運動野の不適応が関与している.幻肢痛を訴える症例の多くで幻肢は動かせない状態で認識されることが多く,こうした感覚と運動の不一致が痛みとして認識されると考えられる.治療に関して確立した方法はないのが現状だが,ガバペンチンなどいくつかの薬剤での臨床試験が行われている.鏡療法は鏡に映った健側の四肢を切断肢と錯覚する現象を用いて,切断肢の感覚-運動ループを整えることで治療効果を発揮する.幻肢痛は長期にわたって患者の生活の質を低下させるものであることを認識し,治療法を選択することが必要である.

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  • 田中 洋平
    55 巻 (2018) 5 号 p. 388-393
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    義手の中でも前腕筋電義手は機能性と装飾性を兼ね備えた義手であり,装着時間も長く,多くの前腕切断者にとって有用な義手である.前腕能動義手や上腕能動義手,上腕筋電義手は使用中止に至る例はあるものの,使用場面によっては必要とされる義手である.装飾義手は各切断高位,中でも上腕切断や肩関節離断で一定のニーズがある.切断術後初期には,能動義手のリハビリテーション(作業療法)を通じて補助手としての義手の役割と使用法を学習するとともに,義手を用いた両手動作を獲得しておいたほうがよい.上肢切断者のニーズや職業,生活環境に合わせた義手やリハビリテーションの処方が重要である.

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  • 陳 隆明
    55 巻 (2018) 5 号 p. 394-399
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    日本の筋電義手の普及状態を欧米諸国と比較すると,欧米ではすでに広く普及している筋電義手でさえも,日本では臨床の現場に十分に取り入れられていないのが現状である.筋電義手は職業復帰の可能性を大きくする強力な手段である.筋電義手が個人に支給されるための要件は,“筋電義手をよく使いこなしていること”である.しかし,筋電義手を使いこなすための訓練用筋電義手は公的保険の適用とはなっていない.きわめて矛盾した現状が存在する.今後は筋電義手を医療機関における機能改善の通常のリハビリテーション治療手段として定着させることがまず大切である.

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  • 泉 美帆子, 青木 主税, 栢森 良二
    55 巻 (2018) 5 号 p. 400-405
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    下肢切断者の活動とQOLの向上には,義足の発展が必要不可欠である.本稿では,下腿義足と大腿義足におけるソケット・継手・足部の歴史と現状を記述した.継手の発展はコンピュータで運動を制御するものから,人を動かす力を発揮して運動を行う動力継手が開発されている.ソケットの問題に対しては英国などでは骨直結義肢といった技法が普及しつつある.これらの技術の進歩により,将来,切断前に高活動であった下肢切断者は切断前と同等の活動が可能になると期待する.また,人工知能(AI)やbrain machine interface(BMI)の発展・活用により,高齢切断者の活動をも向上させる義足ができることを期待している.

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  • 里宇 文生, 大野 祐介, 岩下 航大, 梅澤 慎吾, 臼井 二美男
    55 巻 (2018) 5 号 p. 406-409
    公開日: 2018/06/14
    ジャーナル 認証あり

    近年,下肢切断者が義足歩行を達成して日常生活へ復帰した後に,パラスポーツに参加する機会が増えている.下肢切断者のパラスポーツへの参加は,身体的効果,精神的効果が報告されており,医学的に有用である.下肢切断者が行うスポーツとしては,ウォーキングや登山,卓球,釣り,ゴルフ,自転車競技などの生活用義足を用いて行うスポーツに加え,専用の競技用義足を用いることで,陸上競技,バドミントン,テニス,スキー,スノーボード,サーフィン,スキューバダイビングなど,多くのパラスポーツを行うことが可能である.パラスポーツへの参加に関しては,費用や参加機会の点で課題が存在するが,医療者からの適切な情報提供が重要である.

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教育講座
連載 古今東西 見逃せない研究論文・書籍
原著
  • 成田 亜矢, 高野 満夫, 高窪 祐弥, 佐々木 幹, 金内 ゆみ子, 小林 真司, 井田 英雄, 高木 理彰
    55 巻 (2018) 5 号 p. 424-429
    公開日: 2018/06/14
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    目的:単純X線で経過を追った麻痺性側弯症の特徴を検討した.

    対象と方法:経時的に脊椎臥位正面単純X線を撮影した脳原性疾患症例中,最終観察時15歳以上で骨操作を伴う外科的治療を受けていない14例を対象とした.粗大運動能力,カーブの部位と向き,Cobb角,年代別進行度,股関節脱臼の評価として股関節正面単純X線でmigration percentageを計測した.

    結果:最終Cobb角は胸椎カーブ82.0°,胸腰椎118.4°,腰椎92.3° と胸腰椎で最大で,最も進行幅が大きかった.年代別では,10~15歳時の進行が12.5°/年で最大だった.股関節脱臼ありの最終Cobb角102.8°,亜脱臼あり108.8°,脱臼なし87.5° で,脱臼の有無による違いはなかった.

    考察:胸腰椎カーブが最も進行しやすく,特に10~15歳時に増悪する.股関節脱臼と側弯のタイプ,角度の関連はなく,両者の経過もさまざまである.

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リハニュース
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基幹研修施設インタビュー
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