日本緑化工学会誌
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19 巻, 2 号
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  • 吉崎 真司, 横田 博実
    1993 年 19 巻 2 号 p. 91-102
    発行日: 1993/10/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    アラブ首長国連邦において広く利用されている在来の緑化樹種, サマー (Acacia tor-tilis), ガフ (Prosopis cineraria), シダー (Zizyphus spina-christi), マルク (Leptadenia pyrotechnica) を対象に, 異なるNaCl濃度 (30mM, 60mM, 90mM, 120mM) 下での発芽実験, 異なるNaCl濃度 (60mM, 120mM, 180mM) 下での水耕実験を実施し, 発芽および初期生育に及ぼすNaC1の影響を調べた.その結果, (1) NaCi120mM区における発芽率の相対値は, ガフ (80)>サマー (77)>マルク (67)>シダー (28) の1頂となり, シダーの耐塩性は他に比べて弱かった.(2) 地上部の高さ (苗高) および乾物重はNaC1濃度上昇とともに低下し, ガフを除く3種については明らかな生育阻害が認められた.(3) NaCI180mM区における地上部乾物重の相対値は, ガフ (72)>シダー (51)>サマー (21)>マルク (11) の順となり, ガフおよびシダーの耐塩性は他2種に比べてかなり強いことが明らかとなった.(4) ガフは発芽および初期生育においても強い耐塩性を示したが, サマー, シダーおよびマルクでは初期生育時の耐塩性と発芽時の耐塩性の程度は必ずしも一致しなかった.初期生育における耐塩性の違いについて, 植物体内の無機成分の吸収様式の観点から論議した.
  • 三浦 利夫, 飛岡 次郎
    1993 年 19 巻 2 号 p. 103-112
    発行日: 1993/10/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    公園緑地の緑空間は人々にアメニティを提供しているが, 景観が人間に与える心理的機能の評価は難しく, その特性が明確でない場合が多い.本研究は緑空間の景観評価法を設定するとともに, 景観を構成する物理特性の影響度を解明しようとするものである.実験方法は25タイプの緑空間のサンプルからSD法によるアンケート調査を行い, 因子分析と写真の物理特性による解析を行った.その結果, 樹高・舗装面・施設等の物理特性が景観評価に大きな影響を与えていることが明らかになった.また, これらの物理特性をフォトモンタージュ法等により変更し, 緑空間の評価および景観構造への影響度の検証を行った.
  • 吉川 賢, 都井 香代子, 千葉 喬三, 坂本 圭児
    1993 年 19 巻 2 号 p. 113-122
    発行日: 1993/10/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    高知県中部の照葉樹林帯に生育する広葉樹13樹種71個体の肥大生長をアルミバンド製のデンドロメーターで7年間測定し, 各樹種の肥大生長の季節的変化の類型化を試みた. 年度による生育経過の比較から, 生育期のどの時期も環境要因の影響を受ける樹種と, ある期間はそうした要因から独立している樹種, さらに全生育期間を通してきわめて自律的に肥大生長を行う樹種に分けられた. 環孔材の樹種には年度による偏差量が大きい樹種と, 1年中肥大生長をよく自律的に制御している樹種が認められ, 散孔材の樹種はその中間的な性質を示した. 環孔材の樹種の場合, 常緑樹では冬の終わりに肥大生長をしたあと生長を休止したが, 落葉樹はいったん生長を開始すると休止することはなかった. 散孔材の樹種の場合, 常緑樹は新葉の展開とともに緩やかな初期生長を示したが, 落葉樹は生長を始めるとピーク時まで一定の割合で単調に生長速度は増加した. 樹種間での生長経過の類似性は秋の生長速度の変化の仕方が関係し, 生育期後半の光合成能力の重要性が示唆された.
  • 笹沼 たつ
    1993 年 19 巻 2 号 p. 123-132
    発行日: 1993/10/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
  • 三沢 彰, 二葉 恵美, N. ニザール, 立本 英機
    1993 年 19 巻 2 号 p. 133-137
    発行日: 1993/10/30
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
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