日本緑化工学会誌
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20 巻, 4 号
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  • 岩崎 寛, 糟谷 信彦, 吉田 浩巳, 齋藤 秀樹
    1994 年 20 巻 4 号 p. 214-222
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    オオバヤシャブシの若い植栽群落において乾物生産と間引き (間伐) によるその変化を調べた.純生産速度の推定は物質収支表を作成して行った.この作表に必要な現存量・枯死量・被食量を調査した.花粉生産や根量の調査も実施した.間伐で胸高断面積を45%に減らしたところ, 幹枝および葉の現存量はいずれも47%に減少した.間伐直後の2年間の平均純生産速度は地上部が1503g/m2・yr, 地下部を含めて1806g/m2・yr (最小値) と推定された.この地上部の平均値は間伐前の値 (1550g/m2・yr) に一致した.間伐翌年には葉の現存量の減少にともなって地上部純生産速度も低下したが, 2年目には回復し, 葉および地上部の値は間伐前の値を越えた.一方, 幹枝の純生産速度は間伐直後も低下せず, とくに枝では増加を示した.葉の乾物生産能率, すなわち純生産速度における葉対地上部の比は間伐直後には1.4倍に上がり, 葉対幹枝の比では2倍になった.しかし, この上昇は間伐後1年目だけの現象で, 2年目には元の値に戻った.
  • 栗田 和弥, 麻生 恵
    1994 年 20 巻 4 号 p. 223-233
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    多雪地域の山岳地においては登山者の踏みつけによる雪田植生の破壊が発生し深刻な問題となっている。これに対して, 新潟県巻機山において実施してきた活動の成果をもとに, 高山地という利便的・資金的・技術的制約の多い中でボランティア活動レいルでの植生復元方法の確立に向けて, 総合的な検討をおこなった。雪田植生破壊の特徴や, ボランティア活動レいルでの植生復元方法の課題を整理した上で, 在来種を用いた播種や移植実験を実施した。その結果, 緑化材料としてヤチカワズスゲ (Carex omianaFR. ETSAV.) やヌマガヤ (moliniopsis japonicaHAYATA) などの有効種が明らかになった。さらに自然回復に関わる環境条件の要因分析を行った結果, 南向き斜面の対策の緊急性が指摘された。
  • 三浦 利夫, 森本 幸裕, 飛岡 次郎
    1994 年 20 巻 4 号 p. 234-240
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
    活力度の高い健全な樹木は, 人々に「うるおい」や「やすらぎ」を提供している。しかし, 活力度について統一された定量的な定義はなく, 活力度の評価法やシステム化が望まれている。
    本研究は, 赤外線テレビカメラを使用して光学的に樹木の活力度を解析し, NDVI画像の輝度値により定量的な評価を行った。また, 目視により利用者に与える心理的影響を階層分析法とSD法を活用して検討を行った。その結果, 光学的評価システムの有効性と, 活力度の高低が景観性・自然性・快適性及び緑空間の評価に与える影響が明らかになった。
  • サウジアラビアの自然
    山本 福壽, 吉川 賢
    1994 年 20 巻 4 号 p. 241-246
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2011/06/07
    ジャーナル フリー
  • 1994 年 20 巻 4 号 p. 248-278
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2011/02/09
    ジャーナル フリー
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