知能と情報
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22 巻 , 4 号
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目次
巻頭言
特集:「曖昧さの心理学」
解説
特集論文: 曖昧さの心理学
原著論文
  • 中村 翔太郎, 高橋 弘武, 吉川 大弘, 古橋 武
    22 巻 (2010) 4 号 p. 427-433
    公開日: 2010/11/15
    ジャーナル フリー
    近年,脳情報を読み取り,機械の制御を行う Brain Computer Interface (BCI) の実現に向けて,脳波の判別に関する研究が盛んに行われている.この脳波判別には,手足などの運動,もしくは運動想起が用いられることが多い.一方,運動に関連する脳波パターンとして,運動前に電位が減少する準備電位(BP)がある.BPでは,動かす体の部位によって減少傾向が異なることが知られている.本論文では,BPの減少傾向の違いに着目した特徴抽出法を提案する.BCI Competition IIIで用いられた手足の運動想起時の脳波データに対して提案手法を適用し,その有効性を示す.
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  • 西田 豊
    22 巻 (2010) 4 号 p. 434-442
    公開日: 2010/11/15
    ジャーナル フリー
    本稿では,事例のファジィクラスタリングと特徴の次元縮約を同時に行うファジィ概念形成モデルを提案する.人間が行う概念形成過程は教師なし学習と考えられる.概念を形成することは事例間の類似性から事例の最適な分割を見いだすことにほかならない.つまり,クラスタリングであると考えられる.提案モデルは人間が行う概念形成の特徴として2つの仮定を有する.一つは,特徴次元を縮約し,クラスタリングに有効な情報量の多い合成された特徴を利用していると言うことである.観測事例から抽出された特徴をすべてを用いれば,精度の高いクラスタリング結果を得ることができるだろうが,人間のリソースは有限であるため観測事例から抽出される大量の特徴をすべて用いているとは考えにくい.もう一つは,人間が持っている概念構造はファジィであると言うことである.ある概念を特徴づける,必要十分な定義的特徴は多くの場合存在しない.多くの事例に共有される複数の特徴が概念を形成させていると考えられる.この家族的類似性という観点から,人間の概念は曖昧さを持っていなければ成り立たないと考えられる.本研究では,事例のクラスタリングと特徴の次元縮約を同時に行う reduced k-means 法をエントロピー正則化によりファジィ化したモデルを提案し,その心理モデルとしての妥当性と限界を2つの数値実験と評定データを用いて考察した.
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  • 若山 大樹, 井出野 尚, 竹村 和久
    22 巻 (2010) 4 号 p. 443-449
    公開日: 2010/11/15
    ジャーナル フリー
    本研究では,曖昧な判断の性質を明らかにするために,社会的事象の判断課題と知覚判断課題の心理実験を行った.被験者は252人を概ね同じぐらいの3グループにランダムに割り当てた.3グループはそれぞれ,第1グループが正確に推定するように教示した正確教示条件,第2グループが「だいたいで」推定するように教示した曖昧教示条件,そして第3グループがファジィ評定法により推定するように教示したファジィ教示条件のもとで回答が得られた.その結果,5項目ある知覚判断課題中2項目(面積推定と縦線の長さ推定)において有意差が見られ,正確教示条件の方が曖昧教示条件よりも推定値は正確であるものの,残りの知覚判断課題3項目で正確教示条件と曖昧教示条件間で有意差は見られなかった.また,3項目ある社会的判断課題のひとつ(年間自殺者数推定)において有意差が見られ,正確教示条件よりも曖昧教示条件で得られた推定値の方が正確であるという逆の結果が得られた.しかし,他の社会的判断課題2項目(年間結婚件数と富士山の高さ)において,正確教示条件と曖昧教示条件間で有意差は見られなかった.本研究で得られた知見は,ある条件においては,曖昧な判断が必ずしも劣っているとはいえず,適応的であることを示唆するものである.
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  • 高橋 英之, 岡田 浩之
    22 巻 (2010) 4 号 p. 450-463
    公開日: 2010/11/15
    ジャーナル フリー
    コミュニケーションは人間の社会性の基盤となるものである.コミュニケーションは情報交換であり,一般的にはそこに曖昧さは必要が無いと考えられる.本論文では,人間のコミュニケーションに含まれる曖昧さが,特に大きな規模の社会集団では非常に重要な機能を持つという仮説を提起し,それを検討するためのシミュレーションと二つの顔表情を題材とした心理実験を行った.本論文ではそれらの研究の詳細を述べるとともに,それらの結果を受け,社会性やコミュニケーションの背後には曖昧さを処理する脳機能が大きな働きをしているのではないかという議論を行った.
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ショートノート
  • 伊藤 朋子
    22 巻 (2010) 4 号 p. 464-470
    公開日: 2010/11/15
    ジャーナル フリー
    本研究では,確率分布が既知の状況である「2段階くじびき課題」の中で出題した「ベイズ型推論課題の質問形式で問うた確率の基本的な1次的量化課題」に出現する中学生33名と大学生48名の推論様式を分析した.その結果,「ベイズ型推論課題の質問形式で問うた確率の基本的な1次的量化課題」は「基本的な1次的量化課題」よりも難しく,いわゆる「ベイズ型推論課題」よりは易しいこと,すなわち,確率論的には基本的な1次的量化で解決可能な課題であっても,また,ベイズ型推論課題の構造をもった課題であっても,それをどのようなフレーミング(枠組み)で出題するかによって課題の難しさに違いがみられることが示された.加えて,同一の判断タイプが出現したとしても,その背後にある認知的プロセスは中学生と大学生で大きく異なっている可能性が示された.エルスバーグのパラドックス(Ellsberg,1961)では,確率分布が未知であるという曖昧性が認知システムの働きに影響を及ぼす攪乱要因(Piaget,1970/2007)であったと考えられるが,本稿の課題では,課題のフレーミングが,そのような攪乱要因であったように思われる.すなわち,確率分布が未知の状況(Ellsberg,1961)において判断が期待効用理論の独立性公理から逸脱するように,本研究では,既知の状況において判断が規範的確率論から逸脱し,認知システムの働きに揺らぎが生じることが明らかになった.今後は,曖昧性の研究においても,推論様式の分析に発達的観点を取り入れることによって,最も初歩的な誤判断から最も高次の正判断に至るまでの多様な推論様式の発達過程の分析が可能になるのではないかと思われる.
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特集:「第14回曖昧な気持ちに挑むワークショップ選抜論文」
特集論文: 第14回曖昧な気持ちに挑むワークショップ選抜論文
原著論文
ショートノート
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