知能と情報
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31 巻, 6 号
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目次
巻頭言
特集:「社会システムへの応用」
特集解説
報  告
書  評
用語解説
会  告
学会から
編集後記
総目次
特集:社会システムへの応用
実践研究論文
  • 窪田 諭, 何 啓源
    原稿種別: 実践研究論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 867-875
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    道路構造物は経年過による損傷などの不具合が問題となっており,適切な点検や補修による維持管理が重要である.道路維持管理では2次元データの利用が主流となっていたが,点検者が橋梁や斜面の詳細構造や点検箇所を把握しづらいことや現場の状況を正しく理解できないことがあり,2次元情報のみで点検や損傷の状況を理解することは難しい.そこで,地上レーザスキャナやMMSなどで計測した3次元点群データを用いて,道路維持管理の高度化を期待できる.本研究では,3次元データを用いた道路維持管理の実現のために,地上レーザスキャナとUAV空中写真測量にて舗装,斜面と橋梁を計測して,計測機器を現場に適用する際の課題と工夫を整理した.これら複数の計測機器の特性を踏まえて地上レーザスキャナとUAV空中写真測量のそれぞれから生成した点群データを結合して3次元データを構築し,3次元データと橋梁設計図面とを用いた精度評価を行った.そして,3次元データを用いた道路維持管理システムについて考察した.

原著論文
  • 田中 謙大, 神谷 大介, 福田 大輔, 五百蔵 夏穂, 栁沼 秀樹, 菅 芳樹, 山中 亮
    原稿種別: 原著論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 876-886
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    観光客の周遊行動の実態を明らかにするにあたり,アンケート等の既存調査方法には,限られた期間しか調査できない等の課題がある.本研究では,安価に継続的な調査を行うことが可能なWi-Fiパケットセンサーを用いて沖縄本島内の観光周遊行動の実態把握を行った.調査機器を空港,クルーズターミナル,主要観光地等に設置し,ユニークIDのクレンジング条件を適切に限定することで,クルーズ船,空港国内線・国際線・格安航空会社ターミナルといった一次交通手段別の来沖観光客の周遊データを構築した.その統計分析より,周遊行動パターンには一次交通手段によって有意な差異が存在することが明らかになった.また,数は少ないものの,同一の観光客に対してETC2.0プローブデータにより得られるレンタカーによる移動軌跡とWi-Fiパケットセンサーにより得られる駐車後の周遊行動をマッチングできることも確認された.

  • 秋山 孝正, 保田 義之, 井ノ口 弘昭
    原稿種別: 原著論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 887-895
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    超高齢社会であるわが国の動向に対して,都市圏の交通需要は長期的減少傾向にある.都市交通需要は基本的に都市活動に起因する派生的需要であり,都市圏の経済活動に対応して変化する.特に,都市の鉄道駅と周辺地域の都市活動は密接に関係することから,従来より鉄道事業と都市計画事業を一体的に考えた「鉄道駅とまちづくり」が提案されている.このため,本研究では,鉄道駅関連地域の都市活動と鉄道駅サービス水準に基づく定性的分析結果を踏まえた鉄道駅乗降客数の定量化を試みる.最終的に,本研究で提案するファジィ推論鉄道駅乗降客数推定モデルは都市活動と鉄道サービスに基づく地域活性化に関する評価の一指標となる.

  • 井ノ口 弘昭, 秋山 孝正, 尹 禮分
    原稿種別: 原著論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 896-907
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    自動車交通が中心である地方都市では,二酸化炭素排出量が相対的に多く,そのために対策が必要である.本研究では地球環境問題に対応する環境未来都市の形成のため,地方の都市交通における低炭素化を検討する.はじめに個別交通行動者の交通機関選択および車両購入時の車種選択に関する意思決定過程を記述したマルチエージェントシステムを構築する.本提案システムを地方都市に適用し,ARTおよびトランジットセンター整備による公共交通利便性向上政策および中心市街地を発着する環境負荷量の多い車両に対する環境課金政策の導入を提案することで,政策なしの場合と比較して都市交通の低炭素化に一定の効果があることを示す.

一般論文
原著論文
  • 入江 穂乃香, 林 勲
    原稿種別: 原著論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 908-917
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    三角形メンバシップ関数の一般形である台形型メンバシップ関数を採用したファジィ推論(台形型ファジィ推論)の汎用精度は高い.また,ファジィ推論を用いた学習型ファジィクラスタリングは,学習によりクラス識別領域を調整できるので,データ投入ごとに認識精度を高めることができる.学習では,前件部のメンバシップ関数と後件部のシングルトン実数値を調整する.しかし,ファジィ推論を実際の問題に適用する際に,例えば,メンバシップ関数とシングルトンの学習係数をどのように決定して,初期値をどのように設定するか,また,前件部と後件部のどちらを先に学習すべきかなど,ファジィルールの設計についてはあまり議論されているとはいえない.本論文では,ファジィルールのパラメータ調整を単なるチューニング問題として捉えるのではなく,ファジィルールの設計問題として捉え,前件部のメンバシップ関数と後件部のシングルトンの学習係数,それらの初期値の設定方法,後件部と前件部の学習順序について議論する.まず,台形型ファジィ推論を定義し,ファジィルールの調整のための最急降下法の定式化を行う.次に,6種類の初期配置法を提案し,また,5種類の学習順序についても議論する.最後に,数値例を用いた誤差の評価により,これらのハイパーパラメータの設計法について議論する.

  • 野本 弘平
    原稿種別: 原著論文
    2019 年 31 巻 6 号 p. 918-926
    発行日: 2019/12/15
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー

    この研究では,3つのグループの人々,すなわち日本人居住者,日本人来訪者,外国人来訪者が視線計測装置を装着して,伝統的な日本の商店街を歩く実験を,東京都荒川区において行った.注視点は,視線計測装置視野画像上の2次元直交相対座標系で計測された.これらの2次元データを3次元極絶対座標系へ変換する方法を開発し,これにより3次元空間における注視点分布を求めた.注視時間分布と注視対象についても併せて特定した.つぎに,上記3つのグループの視行動について,解析し比較を行った.そして,街を歩くときの無意識の視覚的注意がその人の社会的背景により定量的に特徴づけられた.

ショートノート
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