コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
33 巻, 3 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 千葉 滋
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_1
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
  • 明石 修, 和泉 順子, 河合 栄治, 川喜田 佑介
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_2
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
  • 朝枝 仁, 松園 和久
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_3-3_15
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    「情報指向(もしくはコンテンツ指向)ネットワーク技術:Information- (Content-) Centric Networking (ICN/CCN)」は,コンテンツ名を通信の識別子として利用することで所望のコンテンツを近隣ルータなどから直接取得し,迅速かつ効率的な情報提供を可能とする新しいネットワークアーキテクチャである.本論文では,ICN/CCNの概念と特徴に加え,ICN/CCN研究のためのプロトタイプ実装やシミュレータ,テストベッドなどの紹介を行い,今後の研究指針や技術展開の可能性などを考察する.
  • 風戸 雄太, 福田 健介, 菅原 俊治
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_16-3_28
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    本研究では,DNS (Domain Name System)のクエリ回答結果から作成したドメイン名・IPアドレスをノードとする2部グラフ(DNSグラフ)を用いて,グラフ内に存在する未知の悪性ノードを検出する手法を提案する.キーとなるアイディアは,事前に与えられた良性・悪性ドメインを含むグラフコンポーネントにおいて脅威確率伝搬(Probabilistic Threat Propagation)を用いることで,良性・悪性ノードに「近い」ノードをそれぞれ良性・悪性と推定する点にある.大規模バックボーンネットワークで得られたDNSクエリデータを用いたDNSグラフでは全ノードの約69%が1つの部分グラフ (コンポーネント)から構成されることがわかった.また,このDNSグラフに提案手法を適用したところ,低い誤分類率で悪性なドメインを検出でき,オリジナルの脅威確率伝搬手法と比較して9%,既存の他の手法と比較して40%の精度向上を実現した.さらに,DNSグラフ上の未知のノードを提案手法で推定したところ,危険性の高い未知なドメインを新たに2,170個検出することができ,DNSグラフを可視化することで推定した悪性なノードが関わるグラフ構造を明らかにした.
  • 中村 遼, 石原 知洋, 関谷 勇司, 江崎 浩
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_29-3_43
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    データセンター内における通信量は日々増加しており,ネットワークの可用性とスループットの向上が大きな課題となっている.そこで,データセンターネットワークにおけるマルチパスを用いた効率的なデータ配送手法について多くの研究が行われてきた.しかし,既存研究の多くは,ネットワークスイッチのハードウェアに対して変更を加える必要があり実環境への適用性に欠けるという問題がある.そこで本研究では,IPトンネル技術を用いた特定パスへのトラフィック配送手法を拡張することで,コストや障害時のスループットにおいて優位であるランダムグラフトポロジのデータセンターネットワークを汎用機器のみを用いて構築する手法を提案する.本提案手法は,ネットワークスイッチには変更を加えず,サーバのネットワークスタックへの小さな変更のみで実現される.また,現在一般的に利用されているOSPFを用いた自動設定と障害復旧を行うシステムの設計と実装を行った.そして,シミュレータを用いた評価と実機を用いた実験を行い,提案手法がネットワーク全体の通信量の向上と高い可用性を汎用機器のみで実現可能であることを示した.
  • 川島 英之
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_44-3_49
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    データ基盤システムを役割で大別すると,SQL問合せ処理システムとトランザクション処理システムという2つのサブシステムに分けられる.従来型のデータベース管理システム(DBMS)はこれらを兼ね備えている.一方,性能向上のために,近年はサブシステム毎の高度化が行われている.本論文ではこれらに関する近年の動向を解説する.
  • 野村 佳秀, 木村 功作, 福寄 雅洋, 谷田 英生
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_50-3_65
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    オープンソースソフトウェア(OSS)は,個人や大学だけでなく企業においても必要不可欠なものとなっている.企業は,ソフトウェア開発にOSSを活用することによって様々なメリットを享受することができる.一方で,OSSを活用したソフトウェア開発の現場では品質やライセンス,開発物とバージョンアップとの差異の吸収など,未だ多くの課題があるのが現状である.本稿では,富士通および富士通研究所でのOSSを活用したソフトウェア開発事例について紹介し,OSSを活用する企業にとっての利点・課題について述べ,OSS工学への今後の期待について述べる.
  • 小林 龍生
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_66-3_71
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
  • 佐飛 祐介, 村上 寛明, 肥後 芳樹, 楠本 真二
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_74-3_80
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    ソフトウェアの開発において,複数のコード片を同時に変更しなければならない状況がしばしば発生する.そのような同時に変更すべきコード片を漏れなく見つけるために文字列検索ツールがよく使用される.しかし,検索結果には変更が必要でないコード片も多く含まれており,それらのコード片によって変更が必要なコード片の見落としが発生してしまうことが課題となっている.本研究ではコードクローンとロジカルカップリングを用いて文字列検索ツールの出力順序を並べ替えることにより,見落としの発生頻度を少なくすることを試みた.企業で開発されているソフトウェアに対する実験を行った結果,コードクローンを用いた並べ替えの場合,変更が必要であったコード片を含むファイルが上位に並べ替えられていたことを確認した.しかしロジカルカップリングを用いた並べ替えの場合,変更が必要なものを下位に並べ替えてしまうこともあった.
  • 鷲見 創一, 肥後 芳樹, 堀田 圭佑, 楠本 真二
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_81-3_87
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
    近年,既存ソースコード行の再利用による自動プログラム修正手法が注目されている.再利用に基づく自動プログラム修正手法では,修正対象プログラムからソースコード行を取得して,バグであると特定された箇所へそのソースコード行を挿入する.しかし,既存ソースコード行の再利用により修正可能なバグの数は限られている.そこで本研究では,再利用に基づく自動プログラム修正手法において,より多くのバグを修正可能とするための2つのアプローチを考える.1つ目はソースコード再利用候補の探索範囲の拡大,2つ目は変数名の正規化である.本研究ではそれら2つのアプローチにより,開発者によるバグ修正のうち,既存ソースコード行の再利用によりどの程度再現可能なものが増えるのか調査した.5つのソフトウェアリポジトリを用いた調査の結果,開発者がバグ修正のために追加したソースコード行のうち,探索範囲から再利用可能なものの割合は,探索範囲の拡大で37–54%から43–59%まで,変数名の正規化で56–64%まで増加した.また,2つのアプローチを組み合わせた場合は64–69%まで増加した.
  • 加藤 真平
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_88-3_89
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/09/25
    ジャーナル フリー
  • 島貫 健太郎, 青戸 等人, 外山 芳人
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_93-3_107
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    項書き換えシステムの到達可能性は合流性の解析や正規化戦略の解析などで重要であり,木オートマトンの完備化は到達可能性を解析するために広く用いられている手法である.完備化手続きの要点は,その停止性を保証することであり,成長項書き換えシステムや有限経路重なり項書き換えシステムのクラスに対する完備化手続きは停止することが知られている.本論文では,成長項書き換えシステムや有限経路重なり項書き換えシステムのクラスとは独立な,非左右重なり項書き換えシステムという新しいクラスを提案する.書き換え規則間の左辺と右辺の重なりを解析することで,非左右重なり項書き換えシステムに対する完備化手続きが停止するための十分条件を与える.この十分条件をみたす項書き換えシステムのクラスに対して到達可能性問題は決定可能である.
  • グリュック ロバート, 横山 哲郎
    2016 年 33 巻 3 号 p. 3_108-3_128
    発行日: 2016/07/25
    公開日: 2016/08/10
    ジャーナル フリー
    A linear-time reversible self-interpreter in an r-Turing complete reversible imperative language is presented. The proposed imperative language has reversible structured control flow operators and symbolic tree-structured data (S-expressions). The latter data structures are dynamically allocated and enable reversible simulation of programs of arbitrary size and space consumption. As self-interpreters are used to show a number of fundamental properties in classic computability and complexity theory, the present study of an efficient reversible self-interpreter is intended as a basis for future work on reversible computability and complexity theory as well as programming language theory for reversible computing. Although the proposed reversible interpreter consumes superlinear space, the restriction of the number of variables in the source language leads to linear-time reversible simulation.
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