筆者らの会社が昭和3年以來技術提携していた米国のUniversal Oil Products Co. (U.O.P.)と戰時中は中断されていたが,戰后再び技術契約が成立いたし,外資委員会を通過許可になり,U.O.P.が有する石油精製技術は総て日本において再び実施できる権利を獲得できた。昨年9月より11月まで,シカゴにあるU.O.P.に参り,要務の打合及び技術導入の最も急を要望されていたプラットフォーミング裝置,流動接触分解裝置の導入につき調査打合を行い,この間見学調査した石油精製裝置の内,本邦石油工業に最も関連の深い裝置を紹介し,米国における最近の石油精製裝置の一端を窺つてみたい。
持帰つた資料等も多忙に紛れて未整理であり,充分な御説明のできないことをお詫びすると共に,なお御関心を寄せられる場合は,筆者或は会社技術部まで御連絡願えれば幸甚である。
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