被圧縮性多孔質の一種である, 積層状電気絶縁紙の有効熱伝導度k
eは圧縮力bおよびふん囲気圧力pの関数である。接触部分と空隙部分の二つの熱流経路のモデルを導入し, 解析の結果として次式を得た。
ここでk
oは
p=0における
keで, およそ
bに比例する。
kaは空気の熱伝導度, υ
sf (
b) は一種の空隙比容積であり, 圧縮圧と厚さの実測から決められる。
変数xはpに比例するものであり,
xの関数
K (x) は空隙サイズの分布関数φ (
t) によるものである。
これらのパラメーターは一連の実験から得られ, 任意の
b,
pの値における
keの値を上記の半理論式で計算しうる。
b=0.27~1.02kg/cm
2,
p=0.3~760mmHgにおける実測データでその裏付けを行なった。
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