オーステナイトステソレス鋼の沸騰35%MgCl
2, pH=3中における応力腐食割れを, 割れアノードとカソードを分離する手法を用いて電気化学的に調べた。この結果, 割れアノードとカソードを外部回路を通して接続することにより, 割れ伝播に伴う溶解電流を実測でぎ, 割れ過程を発生と伝播に明確に区別できる。さらに定電位電解装置を利用して割れアノードをカソード電位と同一に設定して短絡状態をシミュレートすると, 割れの伝播に伴うカップル電位の降下がなく, 割れを促進できる。割れ感受性の低い材料および環境に対する応力腐食割れの可能性を伝播の限界電位とその環境における鋼の自然電位を比較することによって判定できる。
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