傾斜型流動層に上, 下方向の機械的な振動 (α
0ω
2=0.8~2.48g
N=29.6c. p. s) を加えることの有効性を粒子の流動状態ならびに粒子-流体間の熱移動速度を例にとって実験的に検討した結果, つぎに示すような結論が得られた。ただし, 流体として空気を用い, また粒子は
Dp=0.19~0.835mm,
ρs=0.6~4.84g/cm
3の範囲のものを用いた。
i) 振動を加えることは粒子径や粒子密度が大きくて流動化が困難である粉粒体に対して効果的である。
ii) 粒子の流れ方向の移動速度に対する振動の効果を空気流速の増大として見積ることができる。
iii) 見かけのガス流速 (%
ug*) の概念を適用することにより, 振動を付加したときの熱移動についてもすでに報告した相関式を用いれぼよいことがわかった。
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