耐蝕性材料への期待は化学工業の急速な発展とともにますます大となっているが,ガラス容器を用いる実験室的規模より,なんら材料的な考慮を払う必要なく生産的規模へ移行できるいわゆるGlasslined Equipmentにおいても,その耐蝕性,構造,容量,圧力,修理法などの点で急速な進歩を示している。
Liningを施工する目的は, (1) Base metalがcorrosionに耐えること, (2) Productのcontaminationを防ぐこと, (3) 上記(1), (2)を同時に満足せしむることに大別できる。したがってChemical Process上よりの要求を満足せしめ,かつ構造的にも信頼度のある製品をうるためには,いかなる考慮をその仕様決定時に予めしておくべきかは,使用者側にとっても必要なことと考えられるので,設計,製作上の事項および取扱法につき記することとする。
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