石炭を原料とする活性炭の製造には, 炭化, 賦活の2工程が必要である。本報では, このうち炭化のために, 内径が105, 300, 500 800mmの攪拌空気流動層によって石炭の乾留を行ない, 空気中の酸素の反応率に与える塔径の影響について検討した。
固定層基準の反応速度定数を求めることは実験的に困難であったので, この反応を, 酸素に関する一次反応と仮定したうえ, 完全混合基準の接触効率をβ とし, 実験結果を整理した。その結果, 塔径が大きくなるにつれてβは小さくなるが, 一定値に近づくことがわかった。
本解析法は石炭の流動乾留装置設計に役立つものと思われる。
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