本号は記事特集として, 「電気化学工業」をとりあげました。元来, わが国は豊富低廉な水力電気を謳い, 世界有数の電気化学工業を誇っておりましたが, 戦後電力事情も社会状勢も大きく変化しました。
しかし, 今なお多くの重要な基礎資材が電気化学工業によって襲造されていることは事実ですし, 個々の電気化学工業においては, 戦後大きな技術的進歩が行なわれております。
従来, 化学工学と電気化学工業との結びつきはあまり強くなかったと思われます。
今回の企画の結果, 電気化学工業に関心を持たれる方が増え, 同時に問題点も浮き彫りにされて, その問題点の解決に乗り出される方々の出ることを期待します。
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