化学工学
Print ISSN : 0375-9253
17 巻, 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 垂直管内における氣液混相流の流動状態,Hold-upおよび圧損失について
    矢木 栄, 佐々木 貞治
    1953 年 17 巻 6 号 p. 216-223
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    第1報に引続いて,内径12.5mm, 17.5mmおよび8mmの垂直ガラス管を用いて氣液混相流動の実驗を行い,流動状態を写眞により観察し,Hold-up,および圧降下を測定した。管内Hold-upは第1報に得られた実驗式がそのまゝ適用でき,管径の影響は実験的に認められなかつた。圧降下については管内流速の大なる範囲,および小なる範囲に対して,それぞれ異る2つの相関々係を提示した。
  • 森 芳郎, 乙竹 直
    1953 年 17 巻 6 号 p. 224-229
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    純塑性流動をなす材料の應力状態を,明瞭な降伏点を有する等方性彈性体の降伏應力と粘性係数一定な純粘性流動の粘性應力の重つた場合と考えて,塑性流動の一般方程式を立て,その應用例として單管及び二重管の問題を解いた。この結果,流量Q,圧力p,円管の内,外半径R1, R2,長さl及び材料の塑性粘度η,降伏点應力Kの関係は次のように表された。
    Dの値は上述の種々の値の複雜な函数であるが,無次元項,a=2lK/R2p, μ=r2/R2, α=R1/R2を用い栓流部分の平衡を考えれば結局α及びaだけの函数となり,Fig. 9のような線図に表すことができる。又材斜のK及びηの測定に当つては,材料中を円筒を遅い速度で引上げる方法を取れば,次式が成立する。
    こゝにR:円筒半径,l:円筒長さ,V:引上速度,F:引上に要する力。2回に亘る測定値V1F1, V2F2,を探り,m=V2F1/V1F2, n=F2/F1=P1/P2なる無次元項を利用すれば,材料の性質K, ηはFig. 10, Fig. 11より簡單に求めることができる。なお,これらの線図を檢討するため簡單な実驗を行つた。
  • 藤田 重文, 菊沢 偕夫, 渡辺 昭三
    1953 年 17 巻 6 号 p. 230-235
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    内径5cm前后のガラス塔に16mmの磁製ラシヒ環,16mmの磁製鞍,7mm及び10mmのアルミ製レシング環を詰め,互に殆ど不溶解の2液を向流せしめ,安全操作の可能な限界速度を測定し,その速度と諸因子の関係を次元解析によつて整理した。得られた無次元項による実験的関係は内田・藤田の既発表の気-液向流充填塔の溢汪速度についても全く同一の精度で成立つことを認め,更に既往の諸家の気-液系及び液-液系に関する実測値も大部分が著者等の提出した実験式で表現しうることを示した。
  • 河東 準, 山本 一夫, 石川 桜爾
    1953 年 17 巻 6 号 p. 236-240
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    擢形攪拌羽根について,攪拌所要動力を,羽根の傾き,羽根の深さ,液の深さ,槽および羽根の寸法について求めて次の実驗式を得た。
  • 渡辺 武
    1953 年 17 巻 6 号 p. 241-244
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
    テフロン(Teflon)は米国DuPont会社で製造する四弗化エチレン樹脂(C2F4)nの商品名である。1938年同社の研究所でPlunkettが四弗化エチレン瓦斯を冷凍機の冷媒とする目的で研究中,ボンベ中に残留した白色重合物に着目したことに端を発して世に出たものである。元來乳白蝋状の粉末であるが成形した固体の物理的,化学的,電氣的性質の優秀なるは実に驚異に値するものがある。戰時中は極秘兵器に用いられたが終戰後開放され化学工業に進出し,その卓越した耐薬品性,耐熱性,耐摩耗性等によりパツキン等として劃期的な成績をあげている。今日のパツキンメーカーでテフロンを取扱わぬものは時代遅れである。
    本文はパツキンの立場からテフロンを紹介せんとするものである。
  • 河東 準
    1953 年 17 巻 6 号 p. 251
    発行日: 1953/06/01
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
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