ベンチュリ・スクラバの圧力損失に関すゐ従来の研究の多くは実験的研究であるが, 上岡は液滴の噴霧加速を理論的に解析し, ベンチュリ・スクラパの圧力損失はほとんど液滴の加速に費されるこゐを述べている。
液滴の平均釜は従来より抜山・棚沢の実験式によって求められているが, これはノズル1本についにの実験結果である。故に復数のノズルを用いたときにはこの式の液率には, ノズル1本当りの液率を用いねばならない。又1個の液滴の抵抗エネルギより, 粒度分布を持った液滴群の加速圧力損失を求めるには, 補正した体面積平均径が用いられねばならぬことがわかった。
液滴の加速による圧力損失と, 壁面に附着した液による管摩擦による圧力損失の増加を考慮した圧力損失の計算結果は、実験結果とよく一致した。又計算と実験結果から。拡がり角度が約4-5°において拡がり部の圧力損失が最小となることがわかった。
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