液状陰イオン交換体として第2級アミンであるアンパーライトLA-IIを主に用い, Cl
-⇔NO
3-, Cr
-⇔CH
3COO
-およびCl
-⇔SO
42-系のイオン交換平衡を実測した。
この結果, 平衡関係は質量作用の法則により表示できるが, Cl
-⇔CH
3COO
-交換系においては, 酢酸型アミン塩の遊離による遊離アミンの濃度および酢酸の分配平衡, Cr
-⇔SO
42-交換系においては, 水相中に存在する電解質の解離を考慮する必要のあることがわかった。また, 交換平衡に及ぼす非対イオンの影響はなく, 温度の影響ば小さいこと, およびCr
-⇔NO
3-交換系においては希釈溶媒の影響のないことが明らかになった。
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