点火栓用泥の恒圧濾過を行い,Ruthの濾過係数Kを検討した。Kは泥の濃さsが0.20より大の場合には取出す濾液量Vに拘らず大体一定値を保つ。しかしsが0.17より小の場合にはVによりKの値が変化することが認められた。sが0.45>s>0.20の場合,すなわちKの値がVにより変化しない範囲については,
なる実験式がえられ,従つて,20℃におけるKの値,すなわちK
20は
なる式であらわされうることを知つた。ここに記号は,
K:Ruthの恒圧濾過係数(l
2/min)
V:濾液取出し体積(l)
θ:濾過時間(min)
A:濾布の濾過面積(dm
2)
ΔP:濾過圧力(kg/cm
2)
μ:粘性係数(μ
20は20℃におけるμ),(centi-poise)
ρ:濾液密度(kgm/dm
3)
m:湿つたままのケーキと乾いたケーキとの重量比
s:泥の濃さ,即ち,1gr泥中の固形分gr.
α:Ruthの比抵抗
を示す。
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