各種の改良型式と考えられる特殊な試作サイクロンをつくり,在來の型式との比較実驗を行つた。Van Tongeren型は優秀なNo. 8-I型を改修して試驗したためか有効とはみとめられなかつた。出口管に切線式に小サイクロンをつけた親子型も分離効率の向上は得られなかつた。上蓋螺旋型は圧力損失も分離効率も低く予期に反した。全円周案内翼列入口型は複雑な構造となるが,比較的よい。全円周環状室入口型は壓力損失がやや高いけれども高効率を示し,すぐれている。No. 8-I型を縮少した普通の切線入口型は構造簡單で高効率を示し好ましいが,圧力損失が最高である。円筒部を長くすることは圧力損失を減少させるが,効率をも一般に低下させる。出口管径を特に小さくしても圧力損失を増加させる許りで効率は余り向上しない。出口管挿入度は微妙であるが一般の概念で大体は差支えない。入口案内羽根は圧力損失と分離効率を共に低下させるので好ましくない。集塵口径を大きくすると効率がやや低下する。渦巻出口は無益無害である。その他2, 3の工夫を試驗し,サイクロン理論の檢討を行い,設計上の參考資料をえた。
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