アセトン中の数量水分を普通の蒸留で2000ppm以下まで除去することは興栄度ことであるが, 困難な問題である。なぜなら, このアセトン本の2成分系はアセトン高濃度の部分でTangent azeotropeをつくるからである。
そこで種々の脱水法を検討した結果, 塩化メチレンを添加剤とす蒸留が良好なことがわかった。それゆえ共沸蒸留塔設計のたターを次のごとく測定した。1) アセトン-水, 2成分系のアセトン高濃度部分の気液平衡, 2) 塩化メチレン-水の2成分系の塩化メチレン高濃度側の気液平衡 3) 塩化メチレン中の水の溶解度, 共沸蒸留の際に塔頂から塩化メチレン-水の共沸混合物が留出するが, 微量の水相は大量の塩化メチンγ柏の上にわずかに浮ぶ程度なので従来のデカンターではこの2相を分離できない。そこで新しい脱水器を工夫した。その結果, 原料中の水分は200ppm以下まで除去できる二とがわかった。
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