気液混相流の流動状態を把握する上で重要な因子と考えられる液ホールドアップの時間的変化の連続検出が電気伝導度測定法によりなされた。著者らは実験結果にもとつぎ, ホールドアップと電気伝導度を満足に関係づけることのできる実験式を導びくことができた。分散系の見掛け電導度に関しては, Maxwell, Bruggman, Rayleigh, などの式をあげる必要がある。これらの式は。液ホールドアップ0.9から1.0の限定された範囲でのみ気液混相に適用できると思われる。著者らの式は, その広い適用性の故に, 上に引用した式に比べ価値があることは明らかである。
さらに, これらの式を用いて, 混相流の流動状態下での液ホールドアッブを制御することが企てられ, また, 満足な制御が可能であることがわかった。
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