通気による圧損失を相殺するように工夫した測定装置を考案し, 球状多孔質アルミナ (真密度3.19gcm
3, 有孔度0.74) 平均直径1.4, 2.4, 6.3, 6.8mmのものを50.75, 100mmの積層して通気乾燥を行い, 重騒変化・温度分布の変化を連続的に測定して乾燥特性曲線を求めた。その結果小粒径の湿潤多孔質球状粒子の比較的厚い層を低流速の空気を用いて通気乾燥する場合, その乾燥特性曲線は見かけ上恒率であっても全粒子が一様に乾燥しているとは限らず, 乾いた層, 蒸発層および飽和状態に近い湿潤層の3層から成っており, 中間の蒸発層が時間と共に進行する現象を考慮する必要のあることをたしかめた。
抄録全体を表示