塔の圧力損失に密接な関孫をもつと考えられる板上の液停滞量を種々条件をかえて測定し,多孔板塔における液停滞量はいわゆる静液頭よりはるかに少く,溢流液量,蒸気量等により変化するものであることを認め,これに関する実験式を求めた。また一段あたりの全圧力損失は多孔板の乾き圧力損失と板上に存在する液によるところの濡れ圧力損失の和と考えられ,この濡れ圧力損失は孔径,液の表面張力及び液停滞量の函数であることを認めるとともに乾き圧力損失に対する流量係数を測定し,一段あたりの全圧力損失を求める一般式を導出した。
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