地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
49 巻, 4 号
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  • 高野 修, 保柳 康一, 能登 正明, 太田 勝一, 八幡 正弘, 樺戸団研堆積相グループ
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 4 号 p. 253-270
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2017/06/06
    ジャーナル オープンアクセス
    中央北海道樺戸山地南部に分布する,中〜上部中新統奔須部都層,須部都層(発足層・厚田層),一番川層(盤の沢層),望来層の堆積相解析を行った.その結果,25の堆積柏とこれらの組み合わせからなる6つの堆積組相(GF, FD, S, MS, M, T)が認められた.それぞれの堆積組相は,礫質河川,ファンデルタ,浅海〜陸棚,泥質な陸棚,珪質な陸棚斜面〜堆積盆底,海底扇状地タービダイトの堆積システムを示している.これら堆積組相の時空分布から,中〜後期中新世における樺戸山地南部では,多島海的な環境のもと,泥質陸棚,砂質陸棚,珪質陸棚斜面〜堆積盆底の堆積システムが卓越し,これに礫質河川,ファンデルタ,海底扇状地タービダイトの堆積システムが伴っていたものと推定される.古流系や礫種組成解析から,砕屑物は,中新世をとおして陸化していた隈根尻山地から供給されたものと推定される.
  • 埼玉総会中・古生界シンポジウム世話人会
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 4 号 p. 271-291
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2017/06/06
    ジャーナル オープンアクセス
    日本の地質「関東地方」(1986)以降の関東山地の中・古生界の研究を概観し現状と課題をまとめた.この間の主な研究成果として以下の点が挙げられる.1.三波川帯の構造的上位に位置する跡倉ナップは,南部北上帯・阿武隈帯・領家南縁帯・黒瀬川帯の諸岩石からなり,三波川帯と領家帯の間に位置した古領家帯にあたる.2.三波川帯の変成分帯が広範囲になされるとともに,変形組織や放射年代による研究もおこなわれた.3.秩父累帯北帯・秩父累帯南帯・四万十累帯の放散虫層序のめざましい進展により,各帯でユニット相互の層位関係についての議論が可能になってきた.秩父累帯北帯は4ユニットおよび南縁帯に再区分された.秩父累帯南帯は主たるメランジュ相の他に三宝山層相当層・チャート砕屑岩シークェンス・鳥巣層群相当層が区分される.四万十累帯は大きく3つに区分される.4.黒瀬川帯の要素として二畳紀付加体・浅海相三畳系・蛇紋岩の分布が次第に明確になってきた.今後の課題としては次のものがある.1.跡倉ナップ形成のテクトニクスの解明,2.三波川帯の放射年代学的研究,ならびに石墨化度から導かれる層状地質体の検証,3.付加体としての秩父累帯北帯・三波川帯の各ユニット間の層序関係の復元,4.黒瀬川帯の識別基準の確立,とくに上記の黒瀬川帯要素とジュラ紀付加体との層序関係の確認,5.秩父累帯北帯と南帯との層序関係・構造関係の解明,とくに北帯南縁帯や南帯乙父沢層の位置付け,6.四万十累帯のユニット区分の細分と他地域のユニット区分との対比.
  • 鬼首温泉と赤倉温泉の例
    赤井 くるみ, 黒川 勝己, 赤井 純治
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 4 号 p. 292-297
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2017/06/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 古沢 仁, 木村 方一
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 4 号 p. 298-301
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2017/06/06
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  • 日本海東縁における例を交えて
    岡村 行信, 中村 光一
    原稿種別: 本文
    1995 年 49 巻 4 号 p. 302-305
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2017/06/06
    ジャーナル オープンアクセス
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