地球科学
Online ISSN : 2189-7212
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60 巻, 6 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 杉山 明
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 451-452
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 中越地震特集号編集委員会
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 453-454
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 久保田 喜裕, 山崎 興輔, 飯川 健勝, 吉越 正勝
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 455-464
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    2004年10月23日の新潟県中越地震において,長岡市悠久山地域の被害要因に関する疑問を解明するため,補充調査を行った.その結果,以下のことが判明した.(1)一般に地盤が良いとされる段丘地でなぜ被害の集中域がみられたのか:住宅が集中する段丘面上にふたつの谷状凹地を確認したが,被害はこの谷状凹地の谷底や斜面の盛土地に集中した.とくに谷頭など,傾斜地の盛土部で顕著な被害がでた.被害要因として,この谷状凹地を埋積した沖積泥質堆積物や盛土が低い方へ変位したことが考えられる.(2)沖積盛土の大規模住宅地でなぜ被害が偏在したのか:損壊家屋は隣地との境界に設けられた水路(かつての水田の用排水路)脇に多かった.宅地地盤は北西側に0.7/100程度傾斜しており,被害は盛土が厚く深い水路(約1m)がある下流部に集中した.このような水路には一様にフタがない凹地空間となっている.被害要因として,傾斜した地盤に地震時の過剰な土圧が発生したため,盛土が水路・側溝の凹地空間へ押し出し,家屋とともに変位したことが考えられる.大規模な新興住宅地の開発は,今後ますます沖積低地へ向かうと思われる.沖積低地でも微傾斜地や,深い水路や側溝がある宅地地盤には,地震動による過剰な土圧の発生に耐えられる盛土の土留め擁壁や水路・側溝の側壁の耐力強化,グレーチングやコンクリート製のフタの設置といった,地盤の変位を抑える対策が不可欠である.
  • 信渡川ネオテクトニクス団体研究グループ
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 465-479
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    2004年10月に発生した新潟県中越地震の激震地の一部である,魚沼丘陵北部の田麦山地区で,更新世末期の田麦山陥没盆地を発見した.これは現在の時点で最も新しい時代の陥没事例の報告である.田麦山陥没盆地は,径1〜2kmのほぼ菱形で周囲の丘陵と境され,この盆地を構成する田麦山層は丘陵との境界で高角のアバット不整合で基盤の鮮新統と接する.高角不整合面には陥没時の崩壊・地すべり堆積物(縁辺不淘汰堆積物)を伴う.高角不整合面は断層崖あるいはその崩壊面である.田麦山層は,約2.6〜2.9万年に降灰した広域火山灰・姶良Tn(AT)を挟在し,礫,砂,シルトの不淘汰で不規則な互層から構成され,泥炭層を挟む停滞水域における堆積物である.田麦山層の下位の小和北層は,旧魚野川の河床礫層から構成され,その堆積時には田麦山には魚野川が流入していたことがわかる.この旧魚野川は田麦山陥没盆地形成直前の断層・隆起運動で遮断され,流路を変えた.この魚野川の流路の急変を沈降運動で説明することはできない.本地域を含む山本山ブロックは信濃川流域のなかでも,後期更新世以後現在までもつとも隆起運動が活発な地域である.更新世末期の小和北層から田麦山層の急激な堆積環境の変化は,この地域のブロック運動にともなう隆起→断裂→陥没の結果と判断できる.中越地震はこのような地質背景をもつ場の一部で発生した.しかし,この陥没構造と中越地震の直接の関連については今後の課題である.
  • 宮地 良典, 小松原 琢, 中澤 努, 中島 礼, 稲崎 富士, 吉見 雅行
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 481-487
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    2004年新潟県中越地震では,川口町田麦山地区で甚大な被害が発生した.しかし,田麦山地区内で局所的な被害分布の違いが見られた.被害が大きかった地域は扇状地堆積物が厚く堆積している地域と一致する.扇状地堆積物の物性は,N値が5-20で,S波速度は遅い(200m/s以下である).一方,扇状地堆積物の下位にある基盤岩や段丘堆積物はN値が50以上で,S波速度は600m/s以上となる.この扇状地堆積物の固有周期は0.5秒程度となり,木造家屋のそれと一致する.このために被害が増幅したことがわかった.近年,地震動の増幅率を予想するため地形分類が用いられる.一般に扇状地堆積物は硬い砂礫からなる.このため地盤による地震動の増幅は少ないと考えられている.中越地域の扇状地堆積物は細粒堆積物よりなり,一般的な増幅特性を持たない.このような地域では表層地質の分布と物性を把握して地震動予測を行うことが重要である.
  • 鈴木 尉元, 原田 郁夫
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 489-500
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    2004年10月23日に発生した中越地震(M6.8)は,東山背斜南部の川口町北方約7km,深度13kmに発生した地震であるが,この地震にともなって,東山背斜から越後山脈との境界を流れる破間川・魚野川付近にまで余震活動が行われた.この地震に際して東山背斜にそって背斜状に隆起し,隆起量は小千谷・川口間で60cm以上に達した.中越地震の震度は,東山背斜とその周辺地域は震度6,新潟県中・南部は震度5を記録したが,この震度5は東北日本南部の各地で記録された.その内,能登半島北部から東京湾付近に至る西北西-東南東方向の震度4を示した帯状地帯の各地に出現した点が注目される.本州東北部の南部の地震活動は,2003年7月26日の宮城県北部地震以来活発化している.その活動域は,朝日山地・奥羽山脈・飯豊山地・越後山脈・足尾山地から構成される脊梁山地西側の信濃川地震帯,その東縁地域,阿武隈山地東縁ないし関東平野に至る地域からその太平洋沖合地域である.中越地震はその一端をなすもので,信濃川地震帯にそうものである.このような本州東北部の南部の地震活動が,西部,中央部,東部がお互いに相呼応して行われることは,1800年代以後の地震活動に共通してみられる傾向である.日本列島は,一辺40ないし50kmの一等三角点網に覆われていて,数10年に一回の割合で改測が行われている.これまで公表されている2回の改測結果の解析によると,最大剪断歪みの大きくなる地域はほぼ決まっており,破壊的地震はそのような地域に発生している.この歪みの集積する地域は,60kmないし120kmよりも深い地震の活動する地域に当たっていることから,この地帯は数10kmよりも深い根をもつものと考えられる.本州東北部の南部の地震活動が,10ないし20年前後の活動期に各所で行われるのは,本州が全体として隆起し,周辺海域が沈降する運動が進行する中で,本州の中の山地の隆起,平野と盆地の沈降運動が進行し,このような運動にともなって各構造単元の境界付近に歪みが集積し,それら各所の歪みが断層の活動にともなう地震活動によって解放されることによるものと考えられる.したがって地震予知の体制は,このような規模の地殻変動と地震活動の監視を基本とすべきであると考える.
  • 遅沢 壮一, 佐々木 理, 蟹澤 聰史
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 501-505
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    The reverse fault, corresponding to the contractional bend of the sinistral Aoba Eastern Fault, cuts the lower taracce gravel at the new outcrop of the Tohoku Institute of Technology Aobayama playground. Another old outcrop shows that the reverse faults, also a part of the Aoba Eastern Fault, crosscut the Aobayama terrace deposit and the Adachi-Medeshima pumice deposit. The Aoba Eastern Fault at the Aobayama Hill is confirmed to be an active fault.
  • 稲葉 充, 高濱 信行, 安井 賢, 秋葉 文雄, 浦田 信一
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 507-512
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    A new outcrop of unconformity was found in the Pliocene Annogawa Formation at the Sasagami Hills located to the east of the Niigata Plain. This unconformity is named the Nanaura Unconformity. The Annogawa Formation is divided into two formations, namely the Sasagami-Dainichi and Sasagami-Nanaura Formations in ascending order. These formations consist of marine muddy sediments. The Sasagami-Dainichi Formation ranges from late Miocene to late Pliocene in age according to diatom biostratigraphy. Though maker diatom fossils were not yet obtained in the Sasagami-Nanaura Formation, its geological age is probably in Pleistocene, judging from the occurrence of some planctonic foraminiferal maker beds in several wells around the Sasagami Hills, The Nanaura Unconformity indicates a local upheaval movement had occurred in the Niigata sedimentary basin during Plio-Pleistocene age. It proposes new point of view for exploration of oil and natural gas in the subsurface strata of Echigo Plain.
  • 長田 敏明
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 513-516
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
  • 杉山 明
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 517-522
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 渡辺 寧
    原稿種別: 本文
    2006 年 60 巻 6 号 p. 523-524
    発行日: 2006/11/25
    公開日: 2017/07/14
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