地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
52 巻, 6 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 高 存栄, 伊東 俊昭, 金井 章雄, 小林 滋, 横井 英紀
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 431-432
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
  • 川村 信人, 中川 充, 加藤 孝幸, 戸田 英明, 金 秀俊, 吉田 孝紀, 山本 和広, 寺田 剛, 永田 秀尚, 国分 英彦, 榊原 ...
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 433-452
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
    北海道中軸部の空知-エゾ帯の中に位置する中生代付加体("神居古潭帯")の一つである美瑛コンプレックスは,A・B・C・Dの4つのユニットに区分される.ユニットAは泥質/珪質片岩からなる結晶片岩ユニットである.ユニットBは変成緑色岩ユニットで,ブドウ石-パンペリー石相から緑色片岩相をへて角閃岩相にわたる3つの変成サブユニットに区分され,低圧型変成作用を被っている.白雲母K-Ar変成年代は114-117Maである.ユニットCは弱変成緑色岩類と少量の砕屑岩類からなる混在ユニットで,その中には"墨流し状構造"呼ばれる特異な薄板状混在構造が観察される.このような混在ユニットは,沈みこみスラブのスライス化とデュプレックス化によって形成されたと考えられる.ユニットDほ非変形緑色岩類からなる.これらの4ユニットは,互いに構造的な接触関係にある.特に,ユニットDはユニットB・Cの上に低角で衝上しており,"オイチャン・ナップ"を形成している.美瑛コンプレックスの構造区分対比は,以下のようになる.ユニットAの分布は北方の神居古潭峡谷地域で模式地の神居古潭変成岩類に連続している.ユニットBは海洋底変成作岡を被った幌加内オフィオライト(空知層群)に対比される.ユニットCとDは岩清水コンプレックスに対比される.美瑛コンプレックスは,これらのテクトニックユニットが合体したものである.
  • 鎌田 耕太郎
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 453-463
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
    南部北上帯の津谷地域に分布する上部ペルム系登米層は外浜以深の環境に堆積した泥質岩卓越相からなる.海岸部に露出する登米層について堆積相解析を行った結果,泥質陸棚,チャネルー斜面,および斜面-堆積盆底の各堆積システムが認められた.泥質陸棚堆積システムは登米層の下部のみにみられる.中〜上部はチャネルー斜面堆積システムと斜面-堆積盆底堆積システムからなり,スランプ堆積物を挟む.舌状堆積体からなる海底扇状地堆積システムは認められない.最も重要なことは上位に向かってより深い環境に変化する傾向で,これは後期ペルム紀のユースタシーに不調和である.登米層に見られるチャネル堆積物の特徴や斜面の形成は,断層運動により堆積盆の内部に新たに沈降域が生じたことを示している.このような構造運動を反映した特有の堆積が,南部北上帯の中部ペルム系から上部ペルム系の堆積期にみられた.
  • 紀岡 秀征, 古山 勝彦, 三宅 康幸, 酒井 潤一, 長尾 敬介, 池元 壮彦, 野入 久幸, 小田 貴代美
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 464-474
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
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    御岳火山中部更新統樽沢累層の溶岩47試料のK-Ar年代を測定した結果,古期御岳火山の火山活動は0.78±0.14 Ma〜0.39±0.006 Maの間である.年代データのそれぞれは,野外で観察された溶岩やテフラの層序関係と調和している.火山活動は,ステージ1(0.78-0.59 Ma)と2(0.53-0.39 Ma)に分けられ,ステージ1はさらに1a(0.78-0.71 Ma),1b(0.71-0.66 Ma)及び1c(0.66-0.59 Ma)に細分される.サブステージ1a,1bには主として玄武岩や安山岩の活動があり,サブステージ1c以降には安山岩やデイサイトが主体となっている.サブステージ1a,1bにはサブステージ1c以降に比べて非常に多くの泥流堆積物が含まれる.この岩相変化は,おそらく火山体の成長と関連している.すなわち,火山成長の初期には,流出した溶岩が各所で流水を堰き止め,できた湖の水とマグマとの相互作用の結果,大量の火山砕屑物が生産された.後には地形の低所は埋め立てられて,さらに粘性の高い溶岩が傾斜の大きな山体を作った結果,火山砕屑物質の生産は終わり,たとえあったにしても急勾配の調査範囲内には堆積しにくくなった.火山体がほぼ円錐状に成長したため,上述した岩相変化のタイミングは円錐火山体の全方向でほぼ一敦する.溶岩に挟在される以下の指標テフラの年代も溶岩の年代から決定できた.それらは,寒原Pm.I:0.70-0.65 Ma,寒原Pm.II:0.67-0.65 Ma,白布沢Pm.:0.61-0.58 Maである.
  • 梁 一鴻, 周藤 賢治
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 475-485
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
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    十八傾壕金鉱床は,内モンゴル中部における始生代のグリーンストン帯を構成する東五分子層群中に産し,この層群の延びの方向に平行する構造帯に規制されている.構造帯はダクタイルな剪断帯,劈開帯,キンクバンドおよび断層からなり,原生代から中生代にかけての構造運動によって形成されたものである.本金鉱床は2種類の鉱体からなり,それぞれの鉱石をマイロナイト型鉱石および石英脈型鉱石とよぶ.マイロナイト型鉱体はダクタイルな剪断帯に規制され,脈石鉱物と鉱石鉱物は共にダクタイルな変形を受けている.この型の鉱石中の黄鉄鉱のδ^<34>S値はマントルに由来する硫黄のδ^<34>Sに類似し,Pb同位体比は^<207>/^<204>Pb-^<206>/^<204>Pb図において,モデルマントル進化曲線付近にプロットされる.これらの特徴から,マイロナイト型鉱石はダクタイルな剪断作用時またはそれ以前(初期原生代)に形成され,造鉱元素は周囲のグリーンストン帯構成岩(マントルに由来する玄武岩やコマチアイトなど)からもたらされたものと推定される.一方,石英脈型鉱体は構造帯が引張された時(中生代)に形成されたもので,この型の鉱石中の黄鉄鉱のδ^<34>Sは,ある種の花崗岩の値に近く,Pb同位体比は地下に分布する中生代の花崗岩中のカリ長石のそれに類似する.これらのPb同位体比は,^<207>/^<204>Pb-^<206>/^<204>Pb図において,モデル上部地殻進化曲線付近にプロットされる.これらの特徴から,石英脈型鉱石の造鉱元素は,地殻起源の花崗岩質マグマからもたらされたものと推定される.本研究によって,十八傾壕金鉱床は,原生代と中生代の異なる時期の異なる鉱化作用によって形成された複鉱化金鉱床であることが明らかにされた.
  • 秋元 和實, 平野 義明, 小林 巌雄, 渡辺 其久男
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 486-497
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
    新潟油田東縁部,笹神丘陵に分布する安野川層下部から産した浮遊性および底生有孔虫化石に基づき,年代決定,模式地との対比,古環境の復元を行った.浮遊性有孔虫の層位的分布から,安野川層下部をGloborotalia ikebei/Orbulina universa帯およびGlobigerina pachyderma (dext.)/Globorotalia orientalis帯(米谷1978)に対比した.さらに,Globorotalia orientalisとGloborotalia inflata praeinflataの初産出が認められ,西山層基底部のNo.3 Globorotalia inflata bedと同様の種構成であることも確認された.このことから,安野川層下部を西山層基底部に対比し,年代を後期鮮新世とした.Qモードクラスター分析により,3底生有孔虫化石群集が認められた.多産するEpistminella pulchellaおよびUuigerina akitaensisの深度分布に基づき,安野川層の堆積深度を中部漸深海帯上部と見積もった.
  • 関東火山灰グループ, 関東平野西縁丘陵団体研究グループ
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 498-501
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
  • Tomoyoshi Kosaka, Chikako Nakayama, Satoshi Koshimizu, Masahiro Shiba, ...
    原稿種別: Article
    1998 年 52 巻 6 号 p. 502-507
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
  • 竹内 貞子
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 508-509
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
  • 渡辺 寧
    原稿種別: 本文
    1998 年 52 巻 6 号 p. 510-511
    発行日: 1998/11/25
    公開日: 2017/07/11
    ジャーナル オープンアクセス
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