地球科学
Online ISSN : 2189-7212
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54 巻, 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 三谷 豊
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 285-286
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 田崎 和江, 倉繁 和也
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 287-297
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    北陸地方では泥漬け,つまり野菜を泥でつける食文化が伝承されている.本研究では,泥漬けで用いられる泥"赤ベト"の特性および漬け込むだナスの表皮が染色するメカニズムを明らかにした.数日間,赤ベトに漬けたナスの表皮は鮮やかなコバルトブルーになる.一般に,赤褐色の泥の化学的特性は豊富な鉄によると認識されてきた.赤ベトには,粘土鉱物の他に,石英や長石などのケイ酸塩鉱物,鉄ミョウバン,そして水酸化鉄が含まれていた.これらの鉱物の含有量は各地域の泥により変化した.蒸留水,塩酸水溶液および溶液の水質(pH, Eh,EC,そしてDO)の変化を9日間測定したところ,酸性条件下で加水分解により鉄イオンが溶出することが示された.以上の結果から,加水分解によりナスの表皮がコバルトブルーに変色する現象は,ナスの主要な色素であるanthocyanやhyacinに関係していることが示唆される.
  • 大野 源広, 田崎 和江
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 298-309
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    高温環境である平湯温泉,おばこ原の湯には3種のバイオマット(白色,茶色,緑色)が存在する.これらのバイオマットは水温,pH,Eh,DO,光および温泉水の流れの変化に伴い,上流部から下流部に向かって色調が白色→茶色→緑色へと変化する.白色バイオマットは主として大鎌型細菌から構成され,硫黄を濃集するのに対し,茶色バイオマットは多量の桿菌および少量の糸状菌で構成され,水酸化鉄を濃集する.また,緑色バイオマットは糸状菌から構成され,カルシウムを濃集し,方解石を形成する.すなわち,バイオマットの色は生息する微生物種と形成された生体鉱物を反映している.その中でも高温環境下に存在する大鎌型細菌は夾膜の表面に雁行状に硫黄の結晶を成長させる特徴がある.
  • 渡辺 秀男
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 310-327
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    新潟県十日町盆地には,中期更新世〜完新世の河岸段丘群が分布している.本地域の段丘はその中でも,段丘数や面の広さ,比高において,最も規模が大きい所である.各段丘面上には信濃川ロームと,それに挾在する年代推定の鍵となる火山灰層が堆積する.それらの層序と堆積年代から段丘面の形成年代を推定した.その結果,米原II・卯ノ木段丘(15-16万年前)と,朴ノ木坂段丘(13-14万年前)は中期更新世,貝坂I段丘(10〜5万年前),貝坂II段丘(5万年前),正面段丘(3万年前)は後期更新世,また大割野I段丘(1万年前)と大割野II段丘は完新世に形成された段丘である.段丘面の変位は,基盤の隆起運動と向斜構造をつくる運動に規制されている.面の形成年代と比高から,米原II面形成後から貝坂I段丘形成前,正面面形成後から現在までは隆起運動が盛んな時期であった.一方,貝坂I段丘の形成期から正面段丘の形成期までは隆起運動が停滞した時期であった.向斜軸を境界として基盤の構造は,北西翼の方が南東翼に比べ地層の傾斜が急で隆起量が大きい.それに対応して,両翼における段丘面の比高や傾斜,広さが異なり,向斜軸の北西翼では比高が高く傾斜の大きい段丘面,南東翼では傾斜が小さく広い段丘面が形成されている.このことは,段丘面の形成が基盤の活褶曲の規制を受けていることを示している.
  • 佐藤 大介, 田崎 和江
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 328-336
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
    尾小屋鉱山の坑口(第六立坑)からは,現在も高濃度の重金属を含む酸性の廃水(pH3.5)が流出し続けており,消石灰の投入による中和凝集沈殿処理が行われている.処理後の廃水が流入する沈殿池から採取したコアサンプル(44層)の鉱物組成をX線粉末回折(XRD)によって,また含有元素の割合をエネルギー分散型蛍光X線分析(ED-XRF),NCSコーダーによって分析した.コアサンプルの上部には茶褐色の層が多く,下層になるにつれて色は薄れていく.茶褐色は含有するFeの量により,それらは低結晶性の水酸化鉄鉱物の存在を示唆し,Cu,ZnおよびPbが吸着していると考えられる.また,Sの含有量は深層になるに従って多くなる.カルサイトはコアの上層部に多く,下層部にはエトリンガイトが形成されているが,Cdの含有量はカルサイトやエトリンガイトと同じようなプロファイルを示す.その他,堆積物中には,ジプサム,石英,ブルーサイトが認められた.Caは上層部ではカルサイトとして,また,下層部ではエトリンガイトとして堆積している.本研究により,消石灰の投入によって中和処理された鉱山廃水中の重金属イオンは,水酸化鉄,カルサイト,エトリンガイトに伴って堆積,蓄積されていることが明らかになった.
  • Katsuki Kurokawa, Yuko Tomita
    原稿種別: Article
    2000 年54 巻5 号 p. 337-341
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 黒川 勝己, 樋渡 晴美, 大橋 理香, 野口 真由子
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 342-347
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 村尾 智
    原稿種別: 本文
    2000 年54 巻5 号 p. 348-349
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
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