地球科学
Online ISSN : 2189-7212
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57 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 坂本 隆彦, 佐藤 隆春, 木村 一成
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 253-255
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 森山 義博, 坂本 隆彦
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 257-272
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    大阪府南部の大阪層群に発達する褶曲構造やドーム状構造をつくった構造運動の始まりや性格を解明するため,大阪層群の下部に挟まれてくるピンク火山灰層とその上下の地層の堆積相解析をおこなった.その結果,ピンク火山灰層層準の堆積環境には扇状地から内湾泥底まで存在し,河川流路や氾濫原が多く,それ以外にもエスチュアリー,潟,潮汐平底,外浜等の環境も含んでいることが明らかになった.見かけの海水面変動曲線から,ピンク火山灰層堆積当時,堆積盆地の内部で沈降速度に差が生じていたことが判明した.沈降速度の遅いところが現在の背斜構造の軸や軸近傍に位置し,速いところは現在の向斜部にあたる.これらの結果から,ピンク火山灰層堆積当時,堆積盆地内に沈降速度に差異を生じ,地形的な小起伏が生じており,現在の地質構造をつくった構造運動が当時すでに始まっていたことが明らかになった.ピンク火山灰層堆積当時の古地理図から,堆積盆地内に発生した構造運動はN-S,NE-SW方向に伸びる起伏が生じ,堆積盆地内に陸と海を生じさせていたことが判明した.
  • 信濃川ネオテクトニクス団体研究グループ
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 273-287
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    信濃川中流域の延長約50kmにおよぶ地域において,川西面(50ka),塩殿面(25ka),真人面(13ka)および十日町面(5ka)の4つの指標段丘面の縦・横断面形について検討した.各指標段丘面の縦・横断面形にはいくつかの不連続が認められ,その原因は段丘面離水期以降の断層による変位であると判断できる.断層,推定断層およびリニアメントの分布から,当地域の段丘基盤はブロック化していることが推定され,複数の指標段丘面に認められる断層・推定断層をもとに,5つの活構造ブロックが区分できた.当地域の第四紀末期の地殻変動は,これら活構造ブロックの断続的な隆起運動に支配されているものと考えられる.また,2つの指標段丘面間における比高差の比較から,各活構造ブロックの隆起運動には,「活動期」と「静穏期」が存在することが明らかとなった.当地域の段丘形成は,海水準変動やそれに伴う気候変化の影響による成因論では説明できない.形成時代が明らかな段丘面の比高は,その地点の隆起量≒侵食量とみることが妥当である.
  • 魏 光〓, 樽野 博幸, 金 昌柱, 謝 飛
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 289-298
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    中国河北省泥河湾盆地に分布する前期更新世の泥河湾累層で発見された,Mammuthus trogontheriiの臼歯3点と切歯1点の化石を記載した.これらは旧石器を産出する馬圏溝遺跡から得られたもので,そのうちの臼歯は同年代の他産地のMammuthus属の化石と比較すると,咬板数が多いこと,咬板頻度が大きいこと,エナメル質が薄いことから,より進化した形質を持つことがわかった.これらの臼歯の特徴は,Susenbornなどヨーロッパの中期更新続から産出するM. trogontheriiのそれと区別できない.これらの化石の産出層準の年代は,古地磁気層序の研究と地層の対比により,1.36Maより古く,前期更新世と考えられる.これまでM. trogontheriiあるいはそれに近いもので最古のものは,東シベリアのもので,その年代は0.8-1.2Maとされてきたが,本報告の臼歯は,それよりさらに古いことになる.他地域の下部更新統産のMammuthus属の化石の年代および形質,さらにM. trogontheriiの祖先のM. meridionalisの分布を考慮すると,ここで記載した馬圏溝遺跡産のM. trogontheriiは他地域のM. trogontheriiの祖先であった可能性が非常に高い.
  • 柳沢 幸夫, 平中 宏典, 黒川 勝己
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 299-313
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    新潟県新発田市北東部に分布する中新統内須川層の珪藻化石層序を検討し,珪藻化石層序とテフラ層序の詳細な関係を明らかにした.本層は塊状の珪藻質泥岩からなり,多数のテフラ層を挟む.そのうち4層は広域に分布し,広域対比に有用である.珪藻化石帯はNPD 5B帯からNPD 7A帯までが認められた.また,9つの珪藻生層準も確認され,内須川層について高分解能の珪藻化石層序およびテフラ層序の枠組みが確立された.その結果に基づいて作成された堆積速度曲線からの内挿によって,内須川層中の4層の指標テフラ層,Kdg,Gtm,SkhqおよびJngテフラ層の年代を,それぞれ10.2-10.3Ma,9.4-9.5Ma,8.7Maおよび8.0-8.1Maと推定した.さらに,内須川層と野村層(新潟県東部津川地域)に挟在する4層の指標テフラ層の対比が,グラフ対比法を用いた珪藻化石層序による対比とよく一致することを示した.
  • 田沢 純一
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 315-318
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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    Middle Permian brachiopod fauna of the South Kitakami Belt is characterized by the mixture of both the Boreal and Tethyan elements. In the Middle Permian, the area having the Boreal-Tethyan mixed brachiopod fauna is restricted in the northern to eastern outer margin of North China (Sino-Korea), i. e., the Inner Mongolian-Japanese Transitional Zone. The South Kitakami area was probably part of a continental shelf bordering the northern to eastern margin of North China. The geographical distributions of two Boreal elements, Yakovlevia mammata (Keyserling) and Spiriferella keilhavii (von Buch), and a Tethyan element Leptodus nobils (Waagen) are summarized and illustrated.
  • 村上 浩康
    原稿種別: 本文
    2003 年 57 巻 5 号 p. 319-321
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2017/07/14
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