地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
55 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 奥野 充, 長岡 信治, 長谷 義隆, 森 勇一, 此松 昌彦, 高橋 利彦, 中村 俊夫, 西田 民雄, 水田 利穂
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 中島 経夫, 松岡 敬二, 北林 栄一
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 3-10
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
    大分県大山町野瀬部に露出する小五馬層の泥岩層および凝灰質泥岩層からコイ科魚類咽頭歯化石163点を得た.これらの咽頭歯化石は,多い順に,コイ亜科,クセノキプリス亜科,タナゴ亜科,クルター亜科,ウグイ亜科であった.また,優占属は,フナ属Carassiusであった.この魚類相は,西日本における鮮新・更新世の典型的なものであり,魚類化石群集から推定される環境は,沿岸帯が発達した開けた湖である.
  • 久保田 喜裕, 横田 大樹, 石山 豊
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 11-22
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
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    本論は,新潟平野と宍道低地帯を対象に,温泉水中のヒ素濃度分布と平野の地質構造との関係を検討し,深部熱水に由来するヒ素の供給について考察した.新潟平野内に分布する温泉水は,低温(11〜40℃未満),低ヒ素濃度(0.1〜10ppb未満)であるのに対し,宍道低地帯内では,中〜高温(40〜85℃),中〜高ヒ素濃度(10〜114ppb)で,新潟平野のヒ素濃度の10〜100倍に相当している.両地域とも,花崗岩およびグリンタフ火山岩類分布域では新第三系〜第四系の堆積岩分布域に比べ,泉温・ヒ素濃度とも高い傾向にある.温泉は平野縁辺部に分布し,そこに推定される深部断裂に規制されているとみられる.ヒ素は,両地域とも,深部熱水が基盤花崗岩の断裂を上昇する過程で含まれたもので,天水との混合・希釈によって,温泉中のヒ素濃度が規制されたものと考えられる.宍道低地帯東部では,温泉の採水位置が基盤花崗岩ないしはその直上の場合は,高温-高ヒ素濃度であるが,採水位置が基盤から離れると,低温-低ヒ素濃度になる.これは,採水位置と基盤との距離が離れるほど,天水の混入による希釈率が大きくなることによるものであろう.新潟平野のヒ素濃度がきわめて低い理由は,基盤花崗岩を上昇する熱水中のヒ素濃度が元々低いことに加え,新潟堆積盆地の基盤深度がきわめて大きく,取水位置と基盤岩までの距離が大きいことに起因するためと考えられる.
  • 関東火山灰グループ
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 23-36
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
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    関東平野の西縁丘陵に分布する中期更新世の多摩Iローム層と挟在するテフラの分析をおこなった.Tama 101から128のテフラを識別し,その砂粒組成の特徴などから周辺地域との対比を試みた.Tama 101, Tama 116, Tama 119/122 tephrasはbiotiteを多く含み結晶に富み,それぞれC_1, B_0とApmテフラ群と対比される.Tama 128は玄武岩質のテフラで,八ヶ岳起源のOl.Py.C.A.と対比される.Tama 124は,Kktテフラに対比される.多摩Iローム層の下部・中部層中に挟在する5層のテフラは,房総半島に対比される.Tama101はKs22に,Tama114はHGに,Tama115はGKに,Tama116はJ4に,Tama117はJ4upにそれぞれ対比される.チフラの放射年代値と下総層群の酸素同位体曲線との対比から,多摩Iローム層の年代は約0.70-0.35Maと考えられる.
  • 畑 裕一
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 37-50
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
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    地下水開発プロジェクトにおける,取水可能な揚水量概念に関して研究を行った.現状のプロジェクトでは,急増する水需要に対応するため,その開発量を個々の井戸の限界揚水量の総和で求めている.この方法では,地下水盆の管理と環境配慮に関しての考慮が欠如している.急増する地下水開発の現状を考慮すると,個々のプロジェクトタイプの目的,範囲,規模に合った揚水量概念の利用が必要である.開発途上国での地下水開発プロジェクトは「単井による村落給水計画」,「複数井による地方給水計画」,「多数の井戸による広域地下水開発計画」の3つのプロジェクトタイプに分類される.これらの代表的なプロジェクトでケース・スタディーを行った.その結果,「個々の井戸の限界揚水量」の概念の適応は,アフリカ諸国に多い基盤岩分布地域の「単井による村落給水計画」においてのみ有効であり,その他のプロジェクトでは「許容揚水量」の概念の適応が必要なことがわかった.また,プロジェクトの計画段階(マスタープラン)で適応すべき揚水量の概念の選定を行うべきである.そして「地下水盆としての揚水量」の検討が必要と判断されたプロジェクトは,調査段階(フィージビリティー・スタディー)で,その開発許容レベル,すなわち「許容揚水量」を検討すべきである.
  • 河合 小百合
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 51-54
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
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  • 白石 秀一, 竹内 均, 植村 武
    原稿種別: 本文
    2001 年 55 巻 1 号 p. 55-59
    発行日: 2001/01/25
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル オープンアクセス
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