地球科学
Online ISSN : 2189-7212
Print ISSN : 0366-6611
65 巻, 5 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 平社 定夫, 三谷 豊
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 5 号 p. 183-
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 本宿陥没研究会 , 野村 哲
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 5 号 p. 184-
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
  • 室生団体研究グループ
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 5 号 p. 185-197
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    室生火砕流堆積物(MAFT)は中新世に噴出した大規模な溶結凝灰岩である.MAFTは近畿地方中部に最大層厚400mで100km^2以上分布する,主に結晶ガラス質凝灰岩である.MAFT基底部の層厚約20mのB3層は顕著なレオモルフィズムを示す.それはMAFTの分布する南端部の限られた地点に露出する.白色の結晶ガラス質凝灰岩(CT)と灰色から黒色の石質凝灰岩(LT)で構成される.CTとLTは薄層からフィルム状に互層する層状部と,不定形の白色CTと黒色LTが混在するマーブル部がみられる.B3層の多くの特徴はhigh-gradeイグニンブライトでのBranney and Kokelaar(1992)のレオモルフィック変形モデルで説明される.層状部はMAFTに生じたhigh-concentration particulate flowの基底およびその付近でagglutinationとnon-particulate flowで形成されたものである.層状部の面構造がしばしば変化しているのは流れが安定でないことを示す.Non-particulate flowが大きいLTのブロックを形成すると,白色のCTと変形しながら混在し,マーブル部となったと考えられる.
  • 矢野 孝雄, Boris I. Vasiliev, Dong R. Choi, 宮城 晴耕, Alexander A. Gavrilov, ...
    原稿種別: 本文
    2011 年 65 巻 5 号 p. 199-215
    発行日: 2011/09/25
    公開日: 2017/05/16
    ジャーナル オープンアクセス
    インド洋底に産出した大陸性岩石を記載・分類し,大西洋・インド洋・太平洋に分布する古期・大陸性岩石の意義を整理するとともに,それらと海洋形成論とのかかわりを考察した.インド洋底では34地点から大陸性岩石の産出が報告されていて,タイプA(大陸縁において海洋底深度よりも深所に存在する大陸性岩石:11地点),タイプB(中央海嶺〜海盆部に分布する大陸性地殻岩石:14地点),タイプC(同域に分布し,大陸性リソスフェア物質由来の地球化学的特徴をもつ岩石:9地点)に分類される.大西洋・インド洋・太平洋では,計86地点で古期・大陸性岩石が報告されている.タイプAは大陸の縁辺部が海洋底に転化したことを示し,それは海洋形成論の共通認識になっている.タイプBは中央海嶺〜海盆域に大陸性岩石が散在することを,タイプCは同域に大陸性岩石が少なくとも部分的に伏在していて,加熱・マグマ活動にともなってさまざまな程度に融解したことを,それぞれ示す.タイプB・Cの岩石は,海洋底拡大説にメカニズムの追加を余儀なくさせ,海洋化説や微膨張説には物的証拠となる.地球上の2つの巨大環状構造-Dupal異常帯と環太平洋変動帯-は,マントルの大規模な熱-化学的不均質構造と低流速性を反映する.タイプBおよびCの岩石は,マントルの不均質構造と低流速性という拘束条件とともに,海洋形成過程を解明するための鍵になる.
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