第1報で報告したウリ科台木種子の長辺短辺を整列する機能に加え, 画像処理装置を搭載し, 発芽孔の方向まで揃えて播種できる整列播種装置を開発した。
発芽孔の方向判定アルゴリズムは, 種子の長辺短辺をメカニカルにおおむね揃えた後, 長辺方向の両端エッジからそれぞれ数mm内側に入ったところの種子幅を比較するものとしたが, 99%以上の精度で判定できた。画像処理の所要時間は, 約0.09s/粒であった。
試験の結果, 精度 (1セルあたり1粒播種し, その種子長辺方向が設定に対し±30°以内, かつ発芽孔方向が揃っている割合) は約95%, 能率は約5,000粒/hとなり, 2-3大の省力化が可能となった。
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