新らしい秤量方式のカスケ-ド・インバクターによる粒度分布測定においては1) 限界粒子径と部分分離効率曲線の決定, 2) 単分散エーロゾルの粒度測定, 3) 単分散エーロゾルで求めた部分分離効率曲線の多分散粉じんによる検定, 4) 再飛散の定量的測定等について実用上の問題がある。
本報では同心型6段結合のカスケード・インパクターを試作し, これ等の問題こついて計算および実験による検討をおこなった, その結果一般工業用粉体の粒度測定においては限界粒子径として50%分離粒度を採用しても実用上問題ないこと, 液相法では不可能な煙道中の粉じん粒度分布を直接測定しうること, 再飛散を生じない各段の捕集重量の目安をえたこと, また単分散工一群ゾルの粒子径を測定することが可能であること等の結論がえられた.
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