日本歯周病学会会誌
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57 巻 , 2 号
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総説
ミニレビュー
症例報告レビュー
症例報告
  • 藤本 俊男
    2015 年 57 巻 2 号 p. 90-99
    発行日: 2015/06/28
    公開日: 2015/07/06
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    広汎型侵襲性歯周炎に罹患した16歳の患者を早期に歯周治療を行い12年経過した症例を報告する。患者は重度歯周病に罹患した父親の紹介により受診し遺伝的素因も考えられる。16歳で前歯に歯間離開が生じ,見た目を気にする年齢で受診したことが早期治療のモチベーションにつながった。全顎に及ぶ歯周外科治療を行い,歯周組織の炎症が改善され感染がコントロールされている状態を確認したのちに歯周―矯正治療を開始し,炎症の消退とともに歯間離開の改善が認められた。今回16歳から28歳と成長期から成人期に広汎型侵襲性歯周炎を早期に治療して咬合支持を確保することにより,咬合崩壊を防ぐとともに歯の喪失を未然に防ぐことができた。今後,歯周組織の維持安定のために生活習慣病予防と歯周―矯正治療後の再発防止のために長期のSPTと咬合チェックが重要と考える。このように侵襲性歯周炎は早期発見と早期治療さらにはSPTが不可欠であるとともに本人の自覚がその成功の鍵となる。
その他
  • 稲垣 幸司, 王 宝禮, 埴岡 隆, 藤井 健男, 両角 俊哉, 伊藤 弘, 山本 龍生, 森田 学
    2015 年 57 巻 2 号 p. 100-106
    発行日: 2015/06/28
    公開日: 2015/07/06
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    日本歯周病学会会員の喫煙状況を把握するために層化無作為抽出による質問票調査を行った。対象は,631名(男性62.4%,回収率:42.1%)で,30-39歳が最も多く30.3%を占めた。職種の内訳は,歯科医師75.4%,歯科衛生士22.5%,歯科技工士0.2%,学生0.3%,その他1.6%であった。所属別では,大学・大学院・短大15.2%,附属病院・関連病院8.1%,開業歯科医院71.6%,その他5.1%で,学会資格でみると,指導医4.9%,専門医13.0%,認定医8.6%,認定歯科衛生士13.2%,一般会員60.4%であった。勤務先の脱タバコ対策は,敷地内禁煙48.2%,建物内禁煙34.9%,一方,家族・同居者に喫煙者がいるものが30.7%となった。喫煙歴は,非喫煙者376名(59.6%),前喫煙者211名(33.4%),喫煙者44名(7.0%)で,職種別喫煙率は,歯科医師8.4%,歯科衛生士2.1%で,歯科医師が有意に高かった(P<0.05)。資格の有無別喫煙率は,指導医,専門医,認定医7.8%,一般会員8.7%となった。喫煙者の年齢層別喫煙率は,20-29歳3.1%,30-39歳8.9%,40-49歳6.9%,50-59歳6.2%,60-69歳8.0%で,30-39歳が最も高かった。なお,喫煙者の70.5%が禁煙を試みていたが,81.8%が関心期であった。本調査結果が,日本歯周病学会会員の歯周病治療における禁煙支援を積極的に推進していくことに活かされていくことが望まれる。
歯科衛生士コーナー
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