運輸政策研究
Online ISSN : 2433-7366
Print ISSN : 1344-3348
19 巻 , 1 号
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学術研究論文
  • 古市 正彦, 大塚 夏彦
    2016 年 19 巻 1 号 p. 002-013
    発行日: 2016/04/22
    公開日: 2019/02/12
    ジャーナル フリー

    従来のスエズ運河航路(Suez Canal Route: SCR)輸送に比べて約40%の航路距離短縮効果が期待できる北極海航路(Northern Sea Route: NSR)輸送の実用化に向けた機運が国際物流の大動脈(東アジア~欧州間)において高まってきている.2010年以降,北極圏で産出された天然資源を中心にNSR商業輸送量は急伸している.一方で,スケジュール運航と定時性が求められるコンテナ輸送においては,気象・海象条件によって航行が不安定になりがちなNSR輸送にはSCR輸送の補完航路としての期待が大きい.著者らが行ったコンテナ輸送のケース・スタディでは,夏季のNSR通航可能期間はNSRを通航し,冬季には従来通りSCRを通航するNSR・SCR組合せ輸送費用は,NSR通航可能期間を年間105日から225日間と想定した場合で8,000TEU級から15,000TEU級のコンテナ船によるSCR輸送費用に匹敵することが明らかになっている.一方で,さらなる規模の経済効果が期待できる20,000TEU級の超大型コンテナ船が2013年以降SCR輸送に投入されたことにより,NSR・SCR組合せコンテナ輸送のSCR輸送に対する相対的な競争力が低下してきている.本研究は,コンテナ船の超大型化がNSR・SCR組合せコンテナ輸送の競争力に及ぼす影響について分析,評価するものである.

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