運輸政策研究
Online ISSN : 2433-7366
Print ISSN : 1344-3348
13 巻, 3 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
学術研究論文
  • -成田空港アンケート調査によるWTP推計とコンジョイント分析-
    早川 伸二, 奥山 忠裕, 室井 寿明, ミッシェル・パルモグ・ペルーニャ , 毛塚 宏, 藤﨑 耕一
    2010 年 13 巻 3 号 p. 004-014
    発行日: 2010/10/29
    公開日: 2019/05/31
    ジャーナル フリー

    2003年1月の「観光立国宣言」以降,訪日外客を増加させるために,様々な施策が強化されている.交通の分野においても,外国人観光客の旅行を円滑化するために,公共交通機関における外国語等による情報提供の充実が制度化されている.しかし,交通分野で,情報提供以外にも,訪日外客のニーズに対応するために実施することが望ましい事項が従来から提起されている.そこで,訪日外客の選好を把握し,この点についての検討を深めるための一環として,成田空港で実施したアンケート調査の結果に基づき,ジャパンレールパスによるのぞみ号利用への支払意志額を推計するとともに,東京圏フリーパスに対する選好の優先順位を把握するための定量分析を行った.

  • 竹内 健蔵
    2010 年 13 巻 3 号 p. 015-023
    発行日: 2010/10/29
    公開日: 2019/05/31
    ジャーナル フリー

    2社の鉄道企業がそれぞれの所有する鉄道路線を相互に他社に利用させる場合のラムゼイ運賃について分析を行った.2社全体の収支均衡を求めるプール制共通運賃,個々の企業の採算を確保する個別採算制共通運賃,個々に収支均衡できる運賃を求めた後にそれらを合算する併算運賃,合併して1社で提供する運賃について,ラムゼイ運賃の観点から比較検討を行った.数値例によるシミュレーションも合わせた結果,共通運賃には通常のラムゼイ・ルールが適用できること,共通運賃よりも併算運賃の方が価格が高く,資源配分を歪める傾向があること,個々の単独路線のラムゼイ・ルールには変更が不要であることなどが分かった.

報告論文
  • -神奈川県における運営実態調査から-
    阿部 名保子
    2010 年 13 巻 3 号 p. 024-034
    発行日: 2010/10/29
    公開日: 2019/05/31
    ジャーナル フリー

    高齢化の進展とともに,単独では公共交通機関を利用できない移動困難者が増え,郊外住宅地では自家用車に依存しており移動制約者が増加している.70年代からボランティア団体による助け合い活動として始まった移送サービスが,2006年の道路運送法の改正で福祉有償運送として制度化されたが,様々な規定があり,運営が厳しく解散・廃業した団体が増えている.神奈川県内の福祉有償運送の登録団体に実施したアンケート等の結果から,継続意向が消極的な団体はどのような特徴があり,どのような要因からそうなるのかを明らかにした.そして,持続可能な移動サービスには人の確保と柔軟な制度設計が必要となり,その方策を検討した.

論説
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