雑草研究
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36 巻, 3 号
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  • 小林 勝一郎
    1991 年 36 巻 3 号 p. 201-206
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 冨永 達
    1991 年 36 巻 3 号 p. 207-216
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 松村 正幸
    1991 年 36 巻 3 号 p. 217-226
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 植田 邦彦
    1991 年 36 巻 3 号 p. 227-235
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 山河 重弥, 上山 良人
    1991 年 36 巻 3 号 p. 236-242
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    芝生多年生雑草ヒメクグ類の種子発芽性について検討するため, アイダクグの種子発芽の季節的推移に貯蔵条件および発芽条件の及ぼす影響について調査を行い, あわせてヒメクグとアイダクグの明条件での種子発芽性における変異の様相を調査した。
    まず, アイダクグの発芽の季節的な推移をみると, 明条件での発芽は土中埋蔵, 30℃風乾貯蔵, 戸外風乾貯蔵および5℃風乾貯蔵の順序で促進された。一方, 暗条件での発芽は貯蔵開始5~7ヵ月後に土中埋蔵された種子のみに認められ, 8ヵ月後以降では再び発芽は認められなくなった。
    次いでヒメクグとアイダクグの種子発芽を比べると, アイダクグの採取直後の発芽は連続して行った2年間ともに全クローンを通じて旺盛であった。一方, ヒメクグでは採取直後の発芽性にクローン間で大きな変異性が認められた。採取後5ヵ月土中埋蔵するとヒメクグ, アイダクグともに高い種子発芽性を示した。
  • 山河 重弥, 上山 良人
    1991 年 36 巻 3 号 p. 243-250
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ヒメクグ類の主要な生育の場であるゴルフ場の芝生における分布および諸形質の変異性について検討するため, 桑名カントリークラブ (三重県桑名市) において分布の様相を調査し諸形質の変異性についての検討を行った。
    小穂の鱗片の竜骨上の小刺毛の発生程度に基づいてヒメクグ類にはヒメクグ, 中間型およびアイダクグの3つの群が認められた。グリーンおよびグリーンエッジにはヒメクグおよび中間型のみが分布していた。一方, ティー, フェアウェイおよびラフでは3つの群がともに分布していたが, アイダクグは他の2つの群と混生して生育している場所もあったが, 大部分の場合他の2つの群とは異なった場所で生育していた。
    個体現存量および種子生産量には3つの群の間に差異は認められなかった。花序の抽台開始時期や採種時の種子発芽率ではヒメクグおよび中間型の2群とアイダクグの間に大きな差異が認められた。種子百粒重では中間型が最も重くアイダクグが他の2つの群に比べ著しく軽かった。総苞片長を花軸の長さで割って算出した総苞片長比の値はヒメクグおよび中間型では草丈が高いクローンほど低くなったが, アイダクグでは草丈の値にかかわらずほぼ一定の低い値であった。
  • 小林 勝一郎, 杉山 浩
    1991 年 36 巻 3 号 p. 251-256
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    イネ (Oryza sativa L.) とミズガヤツリ (Cyperus serotinus Rottb.) 間におけるピラゾスルフロンエチル [ethyl 5-[[3-(4,6-dimethoxypyrimidin-2-yl)] ureido sulfonyl]-1H-1-methylpyrazole-4-carboxylate] の選択殺草性と両植物各器官のアセトラクテート合成酵素の活性に対する in vitro および in vivo における本剤の作用について検討した。
    (1) ピラゾスルフロンエチルは, ミズガヤツリ各器官の生育を強く抑制したがイネの生育に対する作用は弱く, 両植物の感受性に顕著な差異が認められた。また, 両植物とも茎葉に比べ, 根の生育が強く抑制された (第1表)。
    (2) イネおよびミズガヤツリ各器官から抽出したアセトラクテート合成酵素にピラゾスルフロンエチルを添加することにより in vitro での作用を調べた (第1図)。両植物の各器官の酵素活性は添加濃度に依存して著しく低下し, 50%阻害濃度はいずれも10nM程度であった。しかし, 阻害程度における器官差および植物間差異は認められなかった。
    (3) ピラゾスルフロンエチルを処理した両植物の各器官から経時的に抽出したアセトラクテート合成酵素の活性を測定し, in vivo における作用を調べた (第2表)。ミズガヤツリの茎葉, 根および根茎の酵素活性は, いずれも処理1日後で著しく阻害されており, その後も回復しなかった。イネ各器官の酵素活性も, 処理1日後で阻害されていたが, その阻害程度はいずれもミズガヤツリより弱かった。また, 茎葉では7日目, 14日目に顕著な回復が認められた。
    以上の結果から, ピラゾスルフロンエチルはアセトラクテート合成酵素を作用点とし, また, イネおよびミズガヤツリ間の選択殺草性は, 植物体内における本酵素の活性に対する阻害度の植物間差が経時的に拡大することによって発現するものと推察された。
  • 松本 宏, 西 聖子, 石塚 皓造
    1991 年 36 巻 3 号 p. 257-265
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    除草剤ジメピペレート (S-1-methyl-1-phenylethyl piperidine-1-carbothioate) の作用機構を明らかにする端緒として, 種々の植物に対する除草効果と, 植物の主要代謝系に及ぼす影響を調べた。
    ジメピペレートは供試した単子葉植物の中で選択性を示した。イネ (Oryza sativa cv. Nipponbare), およびトウモロコシ (Zea mays cv. honeybantam) はより抵抗性, タイヌビエ (Echinochloa oryzicola), メヒシバ (Digitaria adscendens) はより感受性であった (Fig. 1A)。双子葉植物はキュウリ (Cucumis sativus cv. Shimosirazujibai), トマト (Lycoperisicon esculentum cv. Toyofuku), アズキ (Phaseolus radiatus cv. Waseazuki), ダイコン (Raphanus sativus cv. Tokinashi) を供試したが, 全体的にジメピペレートに対して抵抗性であり, 種間差は単子葉植物より小さかった (Fig. 1B)。
    感受性植物であるタイヌビエの展開中の第4葉から切り出した葉片を用いて, 植物の主要代謝系に対するジメピペレートの影響を調べた。これは, 放射能標識した各代謝系に特有の前駆体を用いて, それらの葉片への吸収と代謝系への取り込みをジメピペレート (10-5M, 10-6M) の存在下で測定することにより行った。
    ロイシンの葉片への吸収とタンパク画分への取り込みは, 120分までは影響を受けなかったが, 10-5M, 240分の処理でわずかに減少した (Fig. 2)。ウリジンとチミジンの葉片への吸収と, それぞれRNA, DNA画分への取り込みは, 用いた条件下では全く阻害されなかった (Fig. 3, Fig. 4)。グルコースの吸収と取り込みで調べた細胞壁の合成系はタンパク合成と同様に10-5M, 240分でのみわずかに阻害された (Fig. 5)。アセテートの葉片への吸収と脂質画分への取り込みは, 処理後30分という短時間内から10-6Mでも阻害がみられ, 調べた代謝系の中ではこの脂質の合成系がジメピペレートに最も敏感な系として見い出された (Fig. 6, Table 1)。またこの阻害は真核細胞の脂質生合成阻害剤として知られているセルレニンと同程度であった。また光合成と呼吸はジメピペレートで全く阻害を受けなかった (Fig. 7)。
    これらの結果から脂質の合成系にジメピペレートの作用点が含まれる可能性が示され, 脂質の合成系の諸反応への影響の検討の必要性が指摘された。
  • 中田 昌伸
    1991 年 36 巻 3 号 p. 266-273
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    年間を通じて栽培した植物からALS活性の測定に最も適した材料を得るために, 季節別に栽培した材料から得たALSの活性を調べた。さらに, ここで選抜された植物の酵素を用いてALSを阻害する試薬の選抜を行った。
    1) ALS活性測定に適した材料として, 春~初夏期はコマツナ, サントウサイ, 夏期はハクサイ内葉, キャベツ, ダイコン, イネ, そして秋期はホウレンソウ, ライムギ, オオムギが適切であった。
    2) ALS活性の強さは植物の生育ステージによって最も影響を受けやすかった。
    3) ALS反応系においてアセトラクテート生成と同時にアセトインの生成が多くの植物において認められた。
    4) クロルスルフロンによって阻害されないALSアイソザイムと考えられる酵素の存在する植物が認められた。
    5) オオムギから調製したALSに対する種々の試薬の阻害効果を検討した結果, 2-(methylthio) nicotinic acid, duroquinone および 2,3-dimethoxy-5-methyl-1, 4-benzoquinone が阻害を示し, またイネの生育も阻害した。
  • 貴志 淳郎, 松本 宏, 石塚 皓造
    1991 年 36 巻 3 号 p. 274-281
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    グルホシネートの除草作用とアンモニア蓄積の関係を明らかにするために, アンモニアに対する抵抗性が異なる植物, すなわち硝酸がより有効でアンモニアに対する抵抗性が弱いとされる植物 (キュウリ) とアンモニアに対する抵抗性の大きいとされる植物 (イネ), さらにC4の炭素同化系のために光呼吸系からのアンモニアの生成が見られない植物 (トウモロコシ)を供試して, グルホシネートの作用の発現と蓄積アンモニア量を調べた。
    キュウリ, イネおよびトウモロコシを, それぞれ春日井水耕液で, 本葉展開期 (キュウリ) または2.8葉期 (イネ, トウモロコシ) まで生育させた後に, 根部をグルホシネート溶液に1時間浸漬することにより処理を行ない, 生育に及ぼす影響を見た。その結果, 3種類の植物とも, 2.0mMのグルホシネート濃度では生育が抑制された (Fig. 1)。また, 可視的特徴としては, 葉の先端部にクロロシスが認められた。
    次に, この薬剤の作用が外部から吸収された窒素の種類により異なるのかどうかを検討するために, 水耕液中の窒素条件のみを (NH+4-N, NO-3-N, 窒素無添加) 変えて生育させた植物を用いて同様の検討を行なった。その結果, 生育に対する影響は培地中の窒素条件により若干異なった。しかし, すべての植物でグルホシネート処理で生育抑制が起こり, また可視的特徴であるクロロシスも薬剤処理後2日目に認められた (Fig. 2, 3, 4)。このことからグルホシネートの作用発現に, 植物における光呼吸, 吸収する窒素の種類や有無は関係が薄いものと思われた。
    植物体内アンモニア含量は, 薬剤処理後全ての植物で窒素源の種類や有無にかかわらず, 著しく増加することが認められた (Fig. 5, 6, 7)。そして, 蓄積されたアンモニアは, 根部により培地中から吸収されたものではなく, 生体内における代謝反応で生成されたものが主要な部分を占めているものと推定された。
  • Muhamad Ahmad Chozin, 安田 昭三
    1991 年 36 巻 3 号 p. 282-289
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    本研究の目的はコゴメガヤツリ (Cyperus iria L.)とカヤツリグサ (C. microiria Steud.) の種間交雑の可能性を調べることと得られた雑種の特性の解析を行うことである。ここでは圃場試験から得られたコゴメガヤツリとカヤツリグサの雑種の調査結果について報告する。
    1. 圃場に混植した場合, コゴメガヤツリとカヤツリグサの間に雑種個体が得られ, 自然交雑が行われうることが推測された。交雑率は系統によって異なった変異が認められた (Table 2)。
    2. 花序の色と穂状花序の基部分枝性については, F1植物はコゴメガヤツリと類似した。しかし, F1植物の花部鱗片の形と小花着生密度はコゴメガヤツリとカヤツリグサのほぼ中間であった。さらに, F1植物の小穂は両親よりも長く, 小穂当りの小花数も多く, これらの量的形質では雑種による器官の増大が顕著であった (Fig. 1と Table 3)。
    3. F1植物の種子稔性は20.8%で, 両親の68.0と71.0%よりも著しく低かった (Table 4)。
    4. F1植物の種子はすべて休眠性を示し, 15℃の湿潤条件下で, 1ヶ月間貯蔵すると発芽率が高くなった (Table 4)。この形質は, 休眠性の高いカヤツリグサから遺伝したものと考えられた。
    5. F植物では花部鱗片の特性について分離が認められた。鱗片の形および色については一対の主働遺伝子の関与を暗示する分離比が得られたが (Table 5) 解析例が少ないことに加えて, 今のところ両親の染色体数や倍数性についての知見が十分得られていないので, 分離比をはっきり断定できない。さらに, 小花着生密度については, 両親よりも大きな変異がみられ (Fig. 3), 遺伝性の高い形質であることが認められた。
  • 小笠 原勝, 尾川 新一郎, 鷲野 方美, 竹内 安智, 近内 誠登
    1991 年 36 巻 3 号 p. 290-293
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 小笠 原勝, 尾川 新一郎, 竹内 安智, 近内 誠登
    1991 年 36 巻 3 号 p. 294-298
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 埴岡 靖男
    1991 年 36 巻 3 号 p. 298-300
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 松本 宏, 冨永 達, 住吉 正, 石坂 眞澄
    1991 年 36 巻 3 号 p. 301-306
    発行日: 1991/10/02
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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