雑草研究
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33 巻, 4 号
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  • 土肥 紘
    1988 年 33 巻 4 号 p. 223-228
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 川崎 重治
    1988 年 33 巻 4 号 p. 228-234
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 富
    1988 年 33 巻 4 号 p. 235-240
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 高橋 健二
    1988 年 33 巻 4 号 p. 241-246
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 三重県 (温暖地) を中心として
    久米 懿
    1988 年 33 巻 4 号 p. 247-252
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • III. エゾノギシギシ侵入草地におけるオーチャードグラス個体の減少過程
    梨木 守, 沢田 均, 原島 徳一, 佐藤 健次
    1988 年 33 巻 4 号 p. 253-259
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    エゾノギシギシの侵入草地において雑草の発生や繁茂によって生じる牧草個体密度の減少過程を調査し, その要因を解析した。結果は以下の通りである。
    1. 混播区のエゾノギシギシの生育量は, 時間の経過に伴って増加した。エゾノギシギシの発生や繁茂の継続により, オーチャードグラスの個体密度は大きく低下した。一方, エゾノギシギシの個体密度の変動は小さかった。時間の経過に伴ってオーチャードグラスは集中的分布となる傾向にあるが, エゾノギシギシは規則的分布を保持した。これらのことから, エゾノギシギシはオーチャードグラスを抑圧して優占度を高めるものと推察される。
    2. 隣接関係にあるオーチャードグラスとエゾノギシギシの個体乾物重に負の相関がみられ, 両者の個体間に競争が働いていると推察された。隣接するオーチャードグラス同種の最近接個体間とエゾノギシギシ同種の近接個体間には正の相関がみられ, これらの種内個体間の競争は低いと考えられた。
    3. オーチャードグラスもエゾノギシギシも小さい個体ほど枯死しやすかった。オーチャードグラスで隣接個体が多いほど枯死しやすいのは, 競争する機会が多くなるためと考えられた。また, オーチャードグラスは隣接個体に自個体より小さなエゾノギシギシやオーチャードグラスが多いほど生き残りやすいと考えられた。
  • 鶴内 孝之
    1988 年 33 巻 4 号 p. 260-265
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    麦作の重要雑草であるヤエムグラ種子を中心に, 生存期間に及ぼす夏期湛水処理の影響について検討した。
    1. 6種8点の冬雑草種子を1985年8月3日に畑状態及び水の縦浸透10mm/日の水田状態のコンクリートポットに埋め, 90日後にとり出して発芽試験を行った。その結果, 畑区では全種類が90%前後出芽した。水田区では, スズメノテッポウの水田型と畑地型及びカラスノエンドウは畑区と同程度出芽した。一方水田産ヤエムグラは11%に低下し, 他の畑地産ヤエムグラ, ナズナ, オオイヌノフグリ, ハコベ及びコムギは全く出芽せず, このうちヤエムグラ, オオイヌノフグリ及びコムギは種子の死滅が確認された。
    2. 1986年5月, 長崎及び福岡両県の水田及び畑地各3地点からヤエムグラ種子を採取した。6月下旬にこれらをコンクリートポットに埋め, 水の縦浸透の有無を組合せて, 1, 2, 3及び4か月間湛水処理を行い, これら種子の発芽と生存状態を調査した。その結果出芽率は, 湛水期間が長くなるほど急速に低下し, また漏水 (縦浸透) 区>無漏水区, 水田産>畑地産の関係が明瞭であった。
  • 鶴内 孝之
    1988 年 33 巻 4 号 p. 266-270
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1. 1982年の春, 九州各地において, 畑麦作の主な雑草及び帰化雑草フラサバソウの集落周辺等を含む分布を調査した。
    2. 主な雑草はヤエムグラ, スズメノテッポウ, ハコベ, スズメノカタビラ, ナズナ, ノミノフスマ, オランダミミナグサなどであった。フラサバソウは長崎県と佐賀・熊本両県の西部などでは重要な雑草であるが, 大分・宮崎及び一部を除く鹿児島県などの広い範囲では認められなかった。
    3. 畑のほか集落周辺や空地等も含めたフラサバソウの分布は, 概ね九州西部に限られていた。この他にも少量の分布は点々と認められた。
    4. フラサバソウの分布は, オオイヌノフグリとタチイヌノフグリが, いたるところで認められたのと対照的であった。またイヌノフグリは見いだすことができなかった。
    5. フラサバソウは, 明治初年に長崎で帰化雑草になってから, 徐々に分布域を拡大していることが明らかになった。
  • 白倉 伸一, 湯山 猛, 石塚 皓造
    1988 年 33 巻 4 号 p. 271-277
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    イネ根部でのベンスルフロンメチルの吸収・移行・代謝とそれらに及ぼすジメピペレートの効果について検討した。水耕法により生育させたイネ幼植物根部を基部より1cmにて切断し, 新たに形成される根を薬液に所定時間浸漬した。
    1) ベンスルフロンメチルによって阻害される根部伸長は, ジメピペレートとの同時処理によって明確に回復した。茎葉部については本試験で用いた濃度及び浸漬時間の範囲内では, 生育抑制は発現しなかった (Fig. 1)。
    2) 14C-ベンスルフロンメチルは, 24時間以内では, ほぼ直線的に根によって吸収された。しかし, ジメピペレートの添加により吸収が抑制された (Fig. 2及び3)。いったん, 吸収されたベンスルフロンメチルは地上部に移行するが, 根部中の濃度が常に茎葉部に比べ高かった。ベンスルフロンメチルの茎葉部への移行には, ジメピペレートはほとんど影響を及ぼさなかった (Fig. 4)。
    3) 茎葉部より抽出された14C-標識化合物の多くは, ベンスルフロンメチルの代謝産物であり, 中でも代謝物A (ピリミジン環4位脱メチル体) が最も多かった (Fig. 5-a)。一方, 根部では, 処理時間3, 6, 24時間で各々64, 63, 57%が未分解ベンスルフロンメチルとして残った。ところが, ジメピペレートを同時添加すると, 未分解ベンスルフロンメチルの割合は明らかに減少する一方, 代謝物A, B及びC, あるいは未同定水溶性代謝物を含むその他の代謝物の割合が増加した (Fig. 5-b)。
    以上, 24時間以内では, 根部処理されたベンスルフロンメチルの大部分が根に留っており, ジメピペレートが生育抑制作用を軽減する際には, 根部が重要な役割を果たすと考えられた。又, その機構としては, ベンスルフロンメチルの吸収抑制及び代謝促進が関与していることが示唆された。
  • 第1報 ベンスルフロンメチルとそのジメピペレート混合剤の形態的影響と苗の植付深度
    藤田 究, 芝山 秀次郎
    1988 年 33 巻 4 号 p. 278-284
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ベンスルフロンメチルが水稲に及ぼす形態的影響及びジメピペレートの薬害軽減効果について, 苗の植付深度との関係を検討した。
    1) ベンスルフロンメチルが水稲体に及ぼす形態的影響としては, 茎葉部においては葉鞘長と葉身長の伸長抑制, 葉幅の狭化及び分げつ抑制等の生育抑制が観察され, 根部においては処理後に発生する冠根に極端に短い伸長停止根が観察された。
    2) 植付深度については, 浅植とするほど水稲への薬害が強く現われ, 1cm植<0cm植<0cm植 (浮根) の順で生育抑制が大となった。
    3) ベンスルフロンメチルにジメピペレートを混合して処理することによって, いずれの植付深度においても茎葉部及び根部の生育抑制程度が小さくなっており, 顕著な薬害軽減効果が認められた。
    4) 水稲体を葉位別あるいは要素根別にみることによって, 茎葉部と根部における除草剤の形態的影響は, おおよそ同時期に分化あるいは生長しつつある器官に生じており, その影響の程度の大小には密接な関係があることが分かった。
  • 渡辺 博之, 久光 晴恵, 石塚 皓造
    1988 年 33 巻 4 号 p. 285-292
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ベンスルフロンメチルに対して耐性を有する細胞を選抜する目的で, ニンジン懸濁細胞をベンスルフロンメチル存在下で培養したところ, 約2ヶ月間の継代培養によって耐性を有する細胞を得ることができた。そこで, ベンスルフロンメチルの第一次作用点と考えられるアセトラクテート合成酵素の感受性について, 耐性株と正常株の間で比較した。以下, 結果について述べる。
    (1) ベンスルフロンメチルを1nM含む培地中でニンジン懸濁細胞を培養し, 細胞増殖の様相を観察したところ, 3週間で増殖率が上昇し始め, 約2ヶ月でベンスルフロンメチルを添加する前の増殖率まで生育が回復した (Fig. 3)。同一のニンジン由来の他の懸濁細胞を用いても, この耐性化はほぼ同じ時期に再現性よく観察された。
    (2) (1) で選抜された細胞は10nMのベンスルフロンメチルを含む培地中においてもほとんど増殖率が下がることがなく生育した (Fig. 4)。
    (3) (1) で得られた細胞を10nMのベンスルフロンメチルを含む培地中で4週間培養した後, 100nMのベンスルフロンメチル中で培養を続けたが, 増殖率は正常の3分の1程度であり, 増殖率の回復は観察されなかった (Fig. 5)。
    (4) (1) で得られた細胞を10nMのベンスルフロンメチルを含む培地中で4週間培養した後, ベンスルフロンメチルを添加していない培地中で6ヶ月間継代培養したが, 薬剤耐性に変化は認められなかった (Table 1)。
    (5) 10nMベンスルフロンメチル中で4週間培養した耐性細胞のアセトラクテート合成酵素活性を調べたところ, 正常株との間で酵素の量的変動は認められなかったが (Fig. 6, 7), ベンスルフロンメチルに対するアセトラクテート合成酵素の感受性が耐性株において減少していることが判明した (Fig. 6, 7)。50%阻害濃度はベンスルフロンメチルに曝露していない正常株では6.2nM, 耐性株では52nMであった (Fig. 8)。
  • 松尾 和之, 窪田 哲夫
    1988 年 33 巻 4 号 p. 293-300
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    シロザ (C. album L.) の休眠覚醒過程を明らかにするため試験を実施し, 以下のような結果を得た。
    1. 低温湿潤処理の休眠覚醒効果について主要な4種の雑草 (ヒメイヌビエ, メヒシバ, オオイヌタデ, シロザ) について検討したところ, 発芽試験を25/15℃変温明条件下で実施した場合, 他草種とは対照的にシロザについては, ほとんど効果が見られなかった。
    2. 湿潤処理の温度水準および処理期間を変えて休眠覚醒効果について検討したところ, 温度水準の上昇および処理期間の延長に伴って休眠覚醒が進むことが明らかになった。また, この湿潤処理の効果は暗黒条件下でのみ認められた。
    3. 湿潤処理期間中に単色光の照射を行なうと, 630, 660nmの光は照射期間中の発芽を促進するものの, 690nm以下の単色光照射下では湿潤処理による休眠覚醒の効果は認められず, 暗黒あるいは, 720~760nmの単色光で照射日数の延長に伴って休眠覚醒程度は増大した。
    4. 湿潤処理の温度水準により発芽の温度反応が影響を受け, 低温条件で経過した種子は低温下での発芽に優れ, 高温条件で経過した種子は, 高温条件で高い発芽を示した。また高温処理種子は, 処理期間の延長に伴いこの傾向は増大した。
  • 露崎 浩, 中谷 敬子, 森田 弘彦, 重川 弘宜
    1988 年 33 巻 4 号 p. 304-308
    発行日: 1988/12/26
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 33 巻 4 号 p. e1
    発行日: 1988年
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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