暖地型牧草の出芽・生育に及ぼす環境条件および刈取り後の再生力などについて, 雑草と対比して検討を行ない, 次の結果を得た。
1) 暖地型牧草の競合草種は, 関東地方平坦部において, 4~5月上旬 (日平均気温10~15℃) 播種では, シロザ, オオイヌタデ, イヌビユなど, 5月下旬以降 (20℃以上) の場合は, メヒシバ, スベリヒユ, カヤツリグサなどであると推定された。
2) シコクビエは低温発芽性がすぐれ, その後の初期生育もすみやかであった。ローズグラスは低温発芽性がシコクビエやオオイヌタデには劣るが, メヒシバよりはすぐれた。初期生育は15~25℃の温度条件でメヒシバとほぼ同様であった。
3) ローズグラスの出芽・生育に及ぼす土壌水分の影響は大きく, 出芽・初期生育とも, 6mmかん水/日>4mm/日>2mm/日であった。とくに2mm/日のかん水で著しく劣った。
4) 遮光後の刈取りによる再生力は, ローズグラスは比較的強かったが, シコクビエは遮光により生育が抑制され, 著しく弱かった。
5) 刈取り後の雑草の再生力は, メヒシバ, イヌビユ, スベリヒユが強く, 次いでカヤツリグサで, オオイヌタデ, シロザはきわめて弱かった。
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