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原稿種別: 表紙
1986 年 8 巻 1 号 p.
Cover1-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1986 年 8 巻 1 号 p.
Cover2-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1986 年 8 巻 1 号 p.
App1-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1986 年 8 巻 1 号 p.
Toc1-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1986 年 8 巻 1 号 p.
Toc2-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1986 年 8 巻 1 号 p.
App2-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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日野原 正
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
7-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1986 年 8 巻 1 号 p.
8-10
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1986 年 8 巻 1 号 p.
App3-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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村上 真也, 渡辺 洋宇, 小林 弘明, 木元 春生, 品川 誠, 小田 誠, 岩 喬
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
11-18
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
新しい換気法である高頻度換気法(high frequency ventilation, HFV)が, 最近, 気管気管支形成手術に際し, 応用されるようになってきた。その至適駆動条件を決定する目的で, 動物を用いてのモデル実験, および11例の気管気管支形成術施行例の成績について検討した。動物実験では, 1) sleeve lobectomyの際の補助換気法として, 術側残存肺のHFVは, 駆動圧0.5∿1.0kg/cm^2, 駆動回数6∿10Hzが至適であった。2) sleeve pneumonectomyの吻合操作中の換気はHFV単独で可能であり, 駆動圧1.0∿2.0kg/cm^2, 駆動回数6∿10Hzが至適であった。これらの実験成績から得られたHFVの至適条件を, 4例のsleeve pneumonectomy, 2例のsleeve lobectomy, 1例の右上葉切除を伴う気管分岐部形成術, 4例の気管形成術に用い, ほぼ満足すべき結果を得た。
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小野 良祐, 池田 茂人, 大山 永昭, 本田 捷夫, 辻内 順平
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
19-25
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
小型テレビ内視鏡に用いた気管支ファイバースコープを用いてこれを小型カラーに接続して行なうテレビジョン診断法は, この気管支テレビ映像をデジタル画像処理システムによって処理してその映像をさらに高分解処理し, その映像を鮮鋭化し, これを肺門部の早期肺癌の診断に応用した。このシステムは気管支ファイバースコープ, 3管式カラーテレビカメラ, フレームメモリー, カラーCRTディスプレイおよびミニコンピュータよりなる。微細な表在性進展形態をとる肺門部早期癌の部位診断の応用には, 新しく開発したデジタル処理法を用いて, 血管像または粘膜表面の凹凸不整や粘膜襞の状態を強調している。
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谷村 繁雄, 友安 浩, 伴場 次郎, 正木 幹雄
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
26-32
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
食道造影または食道内視鏡にて他臓器浸潤が疑われる進行食道癌43例に対し術前気管支鏡検査を施行し, その気管・気管支浸潤の有無, 程度を気管支鏡所見にて分類, 評価した。浸潤を示唆する所見を強い順に〔⫲〕, 〔+〕, 〔±〕, 〔-〕の4型に分け対象をみると、〔⫲〕5例(12%), 〔+〕12例(28%), 〔±〕13例(30%), 〔-〕13例(30%)と何らかの異常所見が70%に認められた。浸潤を示唆する所見は気管下部から左主幹膜様部にみられることが多く, またIuおよびImの食道癌の原発巣からの直接浸潤によるものが多かった。さらに, 浸潤を示唆する所見の程度と切除率および手術所見との対応をみると, 〔+〕以上では良好な相関関係を有していた。気管支鏡検査は進行食道癌において術前検査法として, また手術適応の決定などに有意義と思われた。
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荒井 他嘉司, 平田 正信, 稲垣 敬三, 門倉 光隆, 品田 純, 林 康史, 中野 昭, 鈴木 恒雄, 大谷 直史, 松田 美彦
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
33-40
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
左上葉切除術後の患者19例を対象に, 残存気管支の変形について内視鏡的および病理学的観察を行ない, その形態ならびに成因について検討した。左主気管支には上方への彎曲と捻転が全例に認められた。左主気管支は長軸を軸として時計方向へ60°ないし90°捻転し, その結果として上葉支断端は前方に変位していた。また, 極めて特異的な変形として気管支壁の隆起が19例中18例に見られた。隆起発生部位は左下葉気管支入口部が最も多く16例, 左主気管支末端部および底区域支が各1例であった。隆起による気管支狭窄は, 左底区域支入口部において最も多く見られ, それにより換気障害を惹起する可能性が予測された。隆起の発生は上葉気管支断端の縫合法と関連しており, 断端の縫合線を残存気管支の長軸に対して垂直方向にとることにより発生を予防しうることが示唆された。
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千治松 洋一, 岩瀬 彰彦, 谷井 実, 内田 和仁, 美谷島 季彦, 斉木 茂樹
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
41-45
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
経気管支肺生検(TBLB)施行時の気道出血は, 本検査の合併症として注目され, 時に多量の出血が発生しうる。192例のTBLB中12例(6.3%)に中等量の出血を認めた。このうち7例においてバルーンカテーテルを気管支を閉塞するために楔入するとともに, トロンビン溶液を注入し止血することができた。生検組織の病理組織学的検討では, 径500μの気管支動脈, 径1, 000μの肺動脈が検体に含まれていた。気道出血の対策として種々の方法が提案されているが, バルーンカテーテルによる気道の閉塞, およびトロンビン溶液の気道内注入の併用による止血法は, 大量気道出血の危険性を小さくするうえで有用であると考える。
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雨宮 裕子
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
46-57
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
肺癌は内視鏡所見より, 粘膜主体型と粘膜下主体型の所見に分けられる。粘膜下主体型は特殊な組織型を除き, 一般にはIII次気管支より末梢発生の肺癌が肺門側に増殖浸潤してはじめて観察される所見である。粘膜下主体型の内視鏡所見を示す例の切除肺の病理組織像から, 筆者は, 「正常粘膜襞」「起伏のある粘膜」「圧縮強調された異常粘膜襞」「粘膜上皮下浸潤」「気管支壁外からの圧排像」の5型を分類した。内視鏡的に異常を示す後4者は, 癌浸潤の部位と程度によって, 異なった所見を示すことが認められた。しかし, これらの病的所見を示すものはいずれも, 領域リンパ節転移の存在を疑わせる所見である。さらに, 異常所見の観察された気管支次数と臨床病期, 手術適応の判定との間には相関性が認められた。葉気管支より中枢側に観察される粘膜下主体型の異常所見は, 多くの場合病期III, IVを示唆する。同様に, 区域支より末梢側の異常所見は病期II, IIIを示唆する。粘膜下主体型所見を中間幹, 葉支に観察する場合は, 手術可能例と不能例がみられるが, 区域支より末梢側に所見を認める例は手術可能と考えてよい。粘膜下主体型の内視鏡的解析は, 肺癌の診療に有用な情報を提供する。
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於保 健吉, 雨宮 隆太, 新妻 雅行, 沖津 宏, 中村 治彦, 阿部 真也, 輿石 義彦, 桜内 運起
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
58-66
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
過去6年間に内視鏡的Nd-YAGレーザー治療を行なった気道疾患136例のうち原発性肺癌64例の治療成績を検討した。有効は45例(70%), 無効は19例である。これら無効例のうち救急救命的気道開大例は2例, 姑息的気道開大例は12例, 腫瘍の根治昇華を意図したものは4例, 止血を目的としたもの1例である。これらの無効例を検討すると, 病巣進展度の過小評価が原因であった。
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井上 文之, 田中 紀章, 三村 久, 折田 薫三, 塩崎 滋弘, 国米 欣明
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
67-71
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
症例は39歳男で, 昭和51年より慢性腎不全にて人工透析を受けていたが, 昭和59年12月31日透析中に喀血があり, 一時止まっていたが, 帰宅後再び出血が少量あった。咳はできるだけ出さないようにしていた。2∿3日後より次第に息苦しくなり, 軽度の発熱も出現。1月6日胸部X線にて, 左下葉の無気肺を認め, 1月9日気管支鏡検査施行。気管支分岐部より約1cm末梢の左主気管より血栓がつまり, 左主気管支を完全に閉塞していた。生検鉗子, 細胞診用ブラシ等の方法にても小切片しか摘出できなかった。1月11日再度気管支鏡下にて血栓にYAGレーザー照射を施行。レーザー照射にて血栓が退縮し, 血栓退縮により完全閉塞していた気管支の末梢に空気が流入し始めた。また, レーザー照射部の血栓が凝固し, 固くなり生検鉗子にて把持できるようになり, 徐々に血栓を摘出した。左主気管支より亜区域支まで血栓は一塊となって充満していたが, ほぼ完全に摘出し完治することができた。
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石川 清司, 源河 圭一郎, 国吉 真行, 前里 和夫, 赤崎 満, 宮城 茂, 仲井間 憲昭
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
72-76
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
55歳主婦。集検にて胸部X線像上両側下肺野の網状, 索状陰影を指摘された。気管支鏡検査の結果, 長径3cmの楕円形の気管食道瘻と診断された。幼小児期から呼吸器症状を伴っており, 先天性の巨大な気管食道瘻と思われた。開胸し根治手術を施行したが, 瘻孔周辺部に炎症性変化や腫瘍を思わせる所見はみられなかった。楔状に切り込んだ食道壁を用いて気管膜様部の瘻孔を閉鎖した。術後は臨床症状の著明な改善が得られた。本症例は, 成人にみられることはきわめて稀な食道閉鎖を伴わない先天性気管食道瘻(H-type)と考えられる。
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和頴 房代, 上塚 奈保子, 木下 美登里, 渡辺 晴雄, 北村 諭
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
77-84
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
tracheobronchopathia osteochondroplasticaの4症例を経験したので報告した。症例1は血痰, 咳嗽を主訴とした74歳男, 症例2は無症状であるが胸部X線写真上の異常を指摘された56歳男, 症例3は胸痛を主訴とした48歳男, 症例4は咳嗽, 呼吸困難を主訴とした60歳女であった。気管支鏡所見は, 本症に特徴的とされているが, 症例により相違が認められ, 症例3, 4は初期の状態, 症例2は種々の菌が検出され炎症の強い時期, 症例1は本症の完成した時期の内視鏡所見であるものと考えられる。自験例を加えた, 本邦における本症の報告例37症例の集計を行ない, 若干の文献的考察も試みた。
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新妻 雅行, 中村 治彦, 山田 哲司, 上原 淳, 木下 孔明, 神尾 重則, 国井 司, 平野 隆, 雨宮 隆太, 於保 健吉, 早田 ...
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
85-89
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
我々は異常分岐気管支に発生した軟骨性気管支内過誤腫を経験したので報告する。症例は49歳男で, 昭和57年10月頃より咳嗽, 喀痰がみられ, 58年3月某院にて気管支良性腫瘍の診断で試験開胸術を受けた。術後腫瘍の増大傾向を認めたため本院に転院した。胸部X線写真では右肺門部に腫瘤陰影を認め, 気管支鏡検査では中間気管支幹に突出する表面光沢のある硬い腫瘍を認め, 生検により気管支内過誤腫と診断した。X線所見上腫瘍の気管支壁外増殖が考えられたため開胸術を施行したところ, 右上葉支はB^<1+2>とB^3が別個に右主気管支より分岐する異常分岐気管支で腫瘍はB^<3b>より発生し, 右主気管支から中間気管支幹に突出していた。右S^3区域切除術を施行した。腫瘍の大きさは3.0×1.9×1.7cmで組織学的に軟骨性過誤腫と診断された。
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永井 達夫, 阿部 庄作, 常田 育宏, 板橋 孝一, 牧村 士郎, 川上 義和
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
90-96
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
肺門部早期肺癌の内視鏡診断において気管支分岐角の肥厚は重要な所見の一つである。著者らは肥厚分岐角から生検を施行し, 病理組織所見と内視鏡所見との対比検討を行なった。分岐角の肥厚を認めた17例の生検組織所見は浸潤癌4例(扁平上皮癌3例, 腺癌1例), 悪性リンパ腫1例, 上皮内癌2例(いずれも扁平上皮癌), 異型扁平上皮化生4例, 異型のない扁平上皮化生5例, 基底細胞増生1例で全例に組織学的異常所見が認められた。内視鏡的にみると, 浸潤癌は上皮内癌や異型扁平上皮化生に比較し, 粘膜の凹凸不整が強く, 腫脹の程度も高度であり, 両者間に差があることが示された。上皮内癌と異型扁平上皮化生は粘膜の色調の変化, 腫脹の程度, 凹凸不整などの点において類似した所見を呈し, 内視鏡的に鑑別が困難であることが推察された。
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李 英徹, 片上 信之, 坂本 廣子, 石原 享介, 岩崎 博信, 梅田 文一, 中井 準, 谷口 郷美, 白根 博文, 内田 博也, 和田 ...
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
97-102
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
45歳の男にみられた喉頭・気管乳頭腫症を報告する。組織片の喀出と血痰を主訴として受診し, 気管支鏡検査で気管に多発性の乳頭腫がみられた。10年前, 35歳に喉頭乳頭腫の治療をうけており, 気管にみられた乳頭腫は喉頭乳頭腫の下気道への進展と考えた。局所再発や気管支での乳頭腫発生の可能性が高いと考えレーザー治療を行なった。レーザー治療中に左声帯に新たに乳頭腫がみられ, レーザー治療後に気管での小腫瘤の新たな出現がみられ, 再発が示唆された。気管・気管支に乳頭腫がみられる場合, 喉頭乳頭腫の既往の有無および腫瘍が孤立性が多発性かは, 治療方針や予後を考えるうえで重要である。既往歴に喉頭乳頭腫のあるものや多発性のものでは局所再発や気管・気管支での新たな乳頭腫の発生, さらに悪性化の可能性を考慮して治療する必要がある。
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鈴木 光子, 見上 光平, 石原 重樹, 堤 正夫, 石川 創二, 千治松 洋一, 稲冨 恵子, 吉良 枝郎, 本間 日臣
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
103-107
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
relapsing polychondritisの2例につき, 気管支鏡所見を中心に報告する。2例とも59歳男性。1例目は喘鳴・咳嗽・肋軟骨部圧痛発熱を主訴として、2例目は喘鳴, 咳嗽, 呼吸困難を主訴として来院。2例とも初診時, 耳介, 鼻の変形なし。胸部X線像では, 気管の全般的狭小化像を認めた。気管支鏡では, 左右主気管支腔の扁平化, 狭窄, 気管支軟骨輪の腫脹, 舌枝の漏斗状狭窄, 気管支軟骨輪の消失などを認めた。relapsing polychondritisの死因の80%は気道病変によるものであり, 本症の気道病変の程度および経時的観察をするうえに, 気管支鏡は有用な検査と考える。
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谷川 恵, 安部 幹雄, 佐久間 文明, 吉信 尚, 馬島 徹, 萩原 照久, 細川 芳文, 山口 道也, 岡安 大仁
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
108-113
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
成因が異なると思われた気管支結石症の3例を報告した。症例1は48歳男で8年前から咳嗽発作が出現し, 以後肺炎を反復罹患している。今回, 血痰を主訴として受診した。胸部X線写真では右中葉無気肺と両側肺門リンパ節の石灰化があり, 気管支鏡では右中葉支口に結石を認め, 鉗子で摘出した。成因は石灰化リンパ節の気管支腔内への穿破によると思われた。症例2は39歳女で胸部異常陰影を指摘され受診した。胸部X線写真では左荒無肺と左主気管支の著しい狭窄を認めた。気管支鏡では左主気管支入口部は白苔で被われ, 中から突出する枯枝状結石を認め, 鉗子で摘出した。成因は狭窄気管支内の貯留粘液の石灰化によると思われた。症例3は70歳男で血痰を主訴として受診した。胸部X線写真には異常なく, 気管支鏡で気管分岐部の約10cm上方で気管軟骨輪上に白色隆起を認めた。鉗子で保持したが可動性は全くなく, 摘出を断念した。成因は気管軟骨の化骨によると思われた。
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岡田 光子, 松岡 緑郎, 高橋 英気, 吉良 枝郎, 山口 隆子, 斉藤 建
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
114-121
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
気管支粘膜に著明な結節形成を認めたサルコイドージスの3例を呈示するとともに, 当科におけるサルコイドージス130例の気管支鏡所見を検討し, 気管支粘膜生検の意義につき検討を加えた。症例1は, 気管支内に著しい結節形成を認め, 気管支粘膜生検にて類上皮細胞肉芽腫が検出された。眼病変に対しプレドニンを投与したところ, 結節はほぼ消失したが, プレドニン中止後再び多数の結節が出現した。他の2例も, 気管支内に多数の結節を認め, 気管支粘膜生検にて類上皮細胞肉芽腫が検出された。当科におけるサルコイドージス130例にのべ213回施行した気管支鏡所見では, 血管増生が75.1%(160/213), 結節形成が14.1%(30/213)に認められた。気管支粘膜生検は31回施行され12回(38.7%)に陽性所見が得られた。特に結節形成が認められた場合は19回中8回(42.1%)に陽性所見が認められた。気管支粘膜生検は経気管支肺生験(TBLB)に比し, サルコイドージスの組織所見の陽性率は低い。しかし, TBLBよりも安全で制約が少ない点を考慮すると, まず第1に気管支粘膜生験を行ない, 陰性例に対してTBLBを施行すべきであると考える。
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太田 伸一郎, 斎藤 泰紀, 薄田 勝男, 菅間 敬治, 佐川 元保, 佐藤 雅美, 永元 則義, 今井 督, 須田 秀一, 橋本 邦久, ...
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
122-130
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
自験例13, 222件の気管支造影像で発見された気管支分岐異常71例, 85件について検討した。分岐異常は, 中枢気道に関係する区域支までの異常に限定し, 右B^7の欠如・左B^7の存在・左右Bは分岐異常にいれなかった。分岐異常の出現頻度は0.64%であり, 右上葉の異常が全体の75.3%を占めていた。転位気管支の頻度は過剰気管支の7.2倍であり, 気管気管支が全体の31.8%を占め最も多かった。中支から上葉区域支が分岐していたものが10例あり, そのうち8例は, 残る上葉区域支も気管気管支で異常分岐であった。極めて稀な分岐異常としてdouble right tracheal bronchusの1例を経験した。気管支分岐異常に合併した奇形(ASD, 頸肋, 肋骨欠如)を検討し, これら奇形の発症時期と気管支の発生時期とが符合していたことから, 胎生5週初めから6週末までの子宮内環境が気管支分岐異常の発生誘因になりうると考えられた。
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北村 一雄, 大畑 正昭, 奈良田 光男, 飯田 守, 大森 一光, 中岡 康, 伊良子 光正, 中村 士郎, 瀬在 幸安, 林 裕人, 萩 ...
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
131-136
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
52歳男。約10年前より肺炎を繰り返し, 咳嗽, 血痰を主訴に来院。胸部X線像にて右下肺野の無気肺像, 気管支鏡にて, 右底幹をほぼ完全に閉塞する表面平滑な腫瘤を認め, 右中下葉切除施行した。病理組織学的にbronchial mucous gland adenomaと診断されたが, 本症は極めて稀な, 良性の気管支腫瘍であり, ここに報告する。
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西条 長宏
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
137-138
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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吉村 博邦
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
139-140
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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小山 明
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
141-142
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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堀池 晴美, 堅田 均, 今井 照彦, 塩谷 直久, 三上 理一郎
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
143-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
フリー
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白川 太郎, 川添 隆司, 藤村 直樹, 加藤 幹夫, 高田 範男, 日置 辰一朗
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
143-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
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茆原 順一, 西村 浩一, 松井 祐佐公, 門 政男, 木野 稔也, 泉 孝英, 大島 駿作, 光岡 明夫
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
143-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
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五十部 潤, 田村 康一, 人見 滋樹, 倉沢 卓也
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
144-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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フリー
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小林 尚, 瀧藤 伸英, 劉 震求, 福岡 正博
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
144-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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青木 理, 高田 佳木, 大林 加代子, 平田 勇三, 花栗 勝郎, 楢林 勇, 木村 修二
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
144-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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津川 力, 西島 栄治, 木村 健, 松本 陽一
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
144-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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門 政男, 西村 浩一, 大島 駿作, 田村 康一, 杉本 幾久雄
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
144-145
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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小林 淳, 桑原 正喜, 福瀬 達郎
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
145-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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藤本 祐三郎, 中原 数也, 大野 喜代志, 橋本 純平, 北川 陽一郎, 城戸 哲夫, 前田 元, 梁 徳淳, 中川 勝裕, 川島 康生
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
145-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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橋本 純平, 中原 数也, 大野 喜代志, 北川 陽一郎, 城戸 哲夫, 三好 新一郎, 前田 元, 藤本 祐三郎, 梁 徳淳, 中川 勝裕
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
145-146
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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清田 俊子, 河原 正明, 古瀬 清行, 山本 暁
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
146-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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佐々木 文彦, 藤村 政樹, 中積 泰人, 高橋 美文, 一二三 宣秀, 多賀 邦章, 三船 順一郎, 田中 孝
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
147-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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山田 聡, 横山 晶, 木滑 孝一, 栗田 雄三
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
147-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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熊野 英典, 大崎 直樹, 斉藤 元, 貝沼 知男
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
147-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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須貝 孝治, 小林 理, 鈴木 栄一, 来生 哲, 荒川 正昭
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
148-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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永井 明彦, 塚田 弘樹, 小林 理, 来生 哲, 荒川 正昭
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
148-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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佐藤 誠, 横山 晶, 木滑 孝一, 栗田 雄三, 寺島 雅範, 鈴木 正武, 角田 弘, 金子 吉一, 江部 達夫
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
148-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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松田 正史, 向坂 喜湖, 堀井 広之, 野口 哲彦, 桜井 滋, 前川 裕, 栂 博久, 前田 直大, 山崎 洋, 高瀬 恵一郎, 早瀬 ...
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
148-149
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
ジャーナル
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上村 良一, 伊藤 広, 高島 力
原稿種別: 本文
1986 年 8 巻 1 号 p.
149-
発行日: 1986/03/25
公開日: 2016/09/15
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