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原稿種別: 表紙
1991 年 13 巻 3 号 p.
Cover1-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1991 年 13 巻 3 号 p.
Cover2-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App1-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App2-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App3-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App4-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App5-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1991 年 13 巻 3 号 p.
App6-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1991 年 13 巻 3 号 p.
Toc1-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1991 年 13 巻 3 号 p.
Toc2-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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藤村 重文
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
227-228
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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坂本 さゆり, 藤村 政樹, 倉島 一喜, 安井 正英, 新谷 博元, 三宅 靖, 松田 保
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
229-234
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
咳嗽は, 日常診療において非常に多い症状であるが, その発生メカニズムや治療効果に対する検討はあまり進んでいない。そこで我々は, 健常者9人における酒石酸とカプサイシン誘発咳嗽に対する臭化イプラトロピウム, プロカテロール, ナファゾリンの吸入効果を検討した。咳感受性の指標として, 咳誘発物質吸入により5回以上咳が出た時点の吸入濃度を咳閾値として測定した。酒石酸あるいはカプサイシンの咳閾値は, イプラトロピウム, プロカテロール, ナファゾリンにより変化しなかった。以上より, 咳感受性はβ_2交感神経, ムスカリン性副交感神経, α_2交感神経により影響を受けず, 気管支拡張剤は健常者の気道における誘発咳嗽に対しては無効であることが示された。
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市瀬 裕一, 米丸 亮, 山沢 文裕, 河合 章, 森 正明, 菊池 功次, 石原 恒夫
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
235-241
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
X線写真上の末梢孤立性陰影を伴う70例に対して気管支鏡下擦過および気管支肺胞洗浄を同時に実施し, 検討した。検査後に手術, 剖検等を用いて69例で最終診断を得た。悪性腫瘍28例(40%), 肺膿瘍, 感染を伴う気管支拡張症, 肺炎等一般菌感染症24例(35%), 肺結核13例(19%), その他4例(6%)であった。喀痰検査, X線検査, 本法の3者により47例(67%)が最終診断に一致した。悪性腫瘍50%, 一般菌感染症38%, 肺結核85%であった。擦過, 洗浄までの本法に経気管支肺生検を加えて, 悪性腫瘍の確定率は57.1%であった。転移性肺腫瘍ではすべて診断不能であった。感染症37例中喀痰培養と洗浄液培養の一致した例は8例(22%)であった。気管支肺胞洗浄液培養を加え, 25例(68%)が起炎菌を検出しえたと判断された。洗浄液のみに検出された細菌には結核菌, 嫌気性菌, 真菌が多数を占めた。末梢陰影に対する本検査の現状, 限界, 問題点を示す成績と考えた。
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吉田 直之, 沖 和彦, 杉江 琢美, 和久 宗明, 小山 明, 中野 裕康
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
242-248
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
過去3年間に気管支鏡下組織生検(以下生検)が施行された742例を対象とし, 生検後の発熱の頻度, 背景因子およびその対策について検討した。生検後, 38℃以上の熱が4日以上持続した症例が16例(2.2%)に認められた。16例中10例が肺癌で, 内9例に内視鏡的に閉塞・狭窄所見がみられ, その内訳は扁平上皮癌7例, 小細胞癌2例であった。またこれら閉塞・狭窄所見を有する肺癌症例に対し, 擦過細胞診を併用した場合に発熱の頻度が上昇する傾向がみられた。この理由として, (1)癌の気管支粘膜への直接浸潤による局所感染防御能の低下, (2)擦過細胞診による気管支粘膜の損傷は生検によるそれと比較するとより強く, 広範であるという2点が考えられた。さらに内視鏡的に閉塞・狭窄所見を有する肺癌症例に対する生検と擦過細胞診の併用は重篤な感染症を引き起こす危険性があるため, 検査直後からの抗生剤投与が必要と考えられた。
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濱田 薫, 長 澄人, 藤村 昌史, 福岡 和也, 堅田 均, 澤木 政好, 成田 亘啓, 渡辺 裕之, 今井 照彦, 大石 元, 東口 隆 ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
249-258
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
気管支鏡を用いた内視鏡的治療法の一つとして, 気管, 気管支の腫瘍性狭窄, 閉塞に対して99.5%エタノール(純エタノール)局注療法を試みた。対象は肺癌7例, 転移性肺癌, 気管癌, 多発性気管乳頭腫各1例の計10例であった。有効症例は10例中6例(60%)であり, 肺癌症例のうち1例は有効, 3例は一時有効で, 他3例は無効であった。転移性肺癌症例は無効であったが, 気管癌, 気管乳頭腫症例では有効であった。有効例での腫瘍の発育は主にポリープ状であり, 無効例では浸潤性狭窄を呈していた。副作用は軽度の咳嗽以外認められなかった。以上から, 気管支鏡下純エタノール局注療法は, 適応をある程度限定すれば, 他療法の制限をともなう悪性腫瘍症例においても姑息的, 対症的治療法としてQOLの改善に有用であると考えた。
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長谷川 幹, 冨岡 洋海, 岡崎 美樹, 片上 信之, 坂本 廣子, 石原 享介, 岩崎 博信, 梅田 文一, 中井 準
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
259-265
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
中葉症候群89症例の臨床像, 気管支鏡, 気管支造影所見を検討した。原因疾患では非特異的炎症と気管支拡張に基づく古典的中葉症候群が大半を占め, 年齢では中高年に多く, 性別では女性が男性の約2.5倍であった。気管支鏡的に中葉入口部の狭窄や閉塞を認めた症例は気管支鏡施行例43例中32.6%であった。気管支造影施行例37例中では91.9%に異常を認め, 中葉気管支の収束と拡張とが主な所見であった。気管支造影像で中葉症候群症例の中葉気管支の長さ, 起始部の幅, および中間気管支幹からの分岐角度をコントロールと比較した結果, 長さが有意に長く, 分岐角度が有意に鋭角であることが明らかとなり, 本症発症のメカニズムとの関連が示唆された。中葉と他の肺葉との比較という従来の視点に加えて, 正常例と中葉症候群症例との比較という視点が, 本症の発症原因の究明に有用であると考えられる。
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長 澄人, 濱田 薫, 鴻池 義純, 塩谷 直久, 堅田 均, 成田 亘啓, 今井 照彦, 渡辺 裕之, 大石 元, 福岡 和也, 小山 泰 ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
266-274
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
気管支鏡下に気道狭窄を確認し得た6症例の連続性ラ音を解析, その音響学的性状および伝播特性につき検討した。対象は肺扁平上皮癌3例, 転移性肺癌1例, 瘢痕性狭窄1例, 右上葉切除後の狭窄1例の計6例である。気管上頚部および左右の前胸壁で肺音を録音し, サウンドスペクトログラフおよび相関解析の手法を用いて検討した。すべての症例で狭窄部位はII次気管支までの中枢にあり, 1例を除いて気管支ファイバースコープの通過は不可能であった。狭窄音は6例ともmonophonicなラ音であり, 音の強さは気管上頚部で最大, 次いで狭窄側胸部であった。相関解析の結果でも狭窄によるラ音は気管上頚部に非常によく伝播し対側胸部にも弱いながら伝播することが確認された。従って, 聴診上左右差のあるmonophonicな連続性ラ音を認めた場合には気管支狭窄を疑う必要があり, ラ音の消長をモニターする聴診部位としては気管上頚部が最適であると考えられた。
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辰巳 明利, 北野 司久, 黄 政龍, 田中 文啓, 康 天志
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
275-281
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
原発性肺癌に対して外科治療を行って経過観察中の4年後に対側の第2・3肺癌を発見した肺3重複癌の1例を報告する。また, 当科における肺多発癌についても臨床的検討を加えた。症例は73歳男性で, 4年前に右S^9原発肺癌(扁平上皮癌)で右下葉切除術を受けているが, 術後経過観察中に嗄声を訴え, 胸部X線写真上に異常影を見たので精査を行った。気管支鏡検査で左B^<1+2>および左B^9に腫瘤を認め, 生検にてそれぞれ小細胞癌, 扁平上皮癌と診断した。これらは同時性重複癌で, 第1肺癌と異時性の3重複肺癌(多発癌)である。化学療法およびYAGレーザー治療を行い, 各々の腫瘍の消失を見た。当科でこれまでに7例の肺多発癌を経験しているが, 異時性は5例であった。また, 4例で多発癌両方の切除が可能であった。第1肺癌治療後の長期にわたる経過観察によって, 第2肺癌の比較的早期発見の可能性が示唆された。また, 重複癌の治療には肺機能温存を考慮した集学的治療が重要であると思われた。
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舛谷 仁丸, 今村 文生, 佐久間 貴彦, 中村 慎一郎, 宝来 威
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
282-286
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は46歳男性, 30年間の六価クロム被曝歴がある。1988年3月, 血痰を主訴に来院した。胸部X線上異常所見を認めなかったが, 喀痰細胞診にて角化型扁平上皮癌と診断した。部位確定のため気管支鏡検査を施行, 左B^8とB^<9+10>との分岐部の肥厚と粘膜の発赤腫張を認め, 同部位の擦過細胞診にて腺癌細胞と扁平上皮癌細胞を認めた。1988年6月, 左下葉切除及び縦隔郭清術を施行した。組織学的には分岐部には扁平上皮癌があり正常部分を介して左底幹に腺癌があった。いずれの組織型も気管支壁内に留まる早期肺癌の範疇に入るものであった。中心型早期肺癌はほとんどが扁平上皮癌であり, またクロムによる肺癌も扁平上皮癌が多く, 腺癌は稀である。本症例は同時性に異なった組織型の早期の重複癌が近接して発生した極めて稀な症例である。
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安岡 彰, 前崎 繁文, 山田 洋, 笹山 一夫, 岡三 喜男, 古賀 宏延, 河野 茂, 神田 哲郎, 原 耕平, 田中 光, 荒木 潤
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
287-291
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は54歳男性。昭和59年, 口腔癌のため摘除術を受けた。昭和62年1月, 胸部X線写真にて空洞を伴う多発結節影を指摘された。3月には一過性に血性膿性痰を多量に喀出し, 全身状態の悪化と気胸がみられたため, 昭和62年6月1日入院となった。入院時胸部X線写真で両側に薄壁の空洞を伴う多発結節陰影を認め, 気管支ファイバースコープにて, 右上葉気管支分岐部のspurに空洞へ通じる瘻孔が観察された。空洞壁は灰白色を呈し, 心室腔様の凹凸不整な内腔を示していた。内腔の生検ではsquamous cell carcinomaの所見が得られ, 転移性肺癌と考えられた。空洞の末梢側には小孔がみられ, 気管支の末梢側開口部と思われた。同部の造影で右B^3の気管支が描出された。肺腫瘍の空洞内を気管支ファイバースコープで観察し得た例は数例報告されているが, 転移性肺癌の報告は極めて稀である。気管支を融解するようにして空洞形成が見られたことは, 空洞形成の機序を考える上で興味深い症例と思われた。
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岩渕 洋一, 横山 晶, 木滑 孝一, 栗田 雄三, 鈴木 正武, 角田 弘
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
292-297
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
原発性限局性気管支アミロイドーシスの1例を経験したので報告する。症例は69歳の女性。平成元年10月からつづく血痰を主訴に, 平成2年3月当科を受診した。胸部X線所見には異常なく, 気管支鏡で右主気管支の縦隔側に, 表面は凹凸で, 一部発赤調の, 広基性の隆起性病変を認めた。同部の生検で, 気管支上皮下に, アミロイドの沈着を認めた。過マンガン酸カリ処理後の, コンゴーレッド染色でも染色性は変わらず, 沈着するアミロイドはAL蛋白が示唆された。全身の検索では他の臓器にアミロイドの沈着はなく, 基礎疾患も認められなかった。以上より原発性限局性気管支アミロイドーシスと診断した。本例は, Spencerの肺のアミロイドーシスの分類のI型に相当し, 気管支のみに限局する原発性気管支アミロイドーシスの, 本邦報告第1例目と思われる。
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田口 修, 町支 素子, Esteban Gabazza, 筒井 清行
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
298-302
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は70歳の男性, 5年前より肺気腫にて年に数回治療を受けていた。昭和62年9月22日, クモ膜下出血で当院脳神経外科に入院。術後誤嚥性肺炎をおこし呼吸不全になった。抗生剤, ステロイドで軽快せず, 気管切開後, 機械的呼吸管理を行うが, 呼吸管理不良にて当科へ紹介された。緑膿菌肺炎とCOPDの急性増悪の診断のもと, 多量の膿性痰吸引の目的で気管支鏡を施行。高い気道内圧下で処置中, 突然進行性の全身皮下気腫が発症した。気管支鏡にて, 右主気管支膜様部に断裂を認め, 気管支鏡先端による損傷に続発した縦隔気腫と診断, 1週間の左側片側挿管にて断裂口は閉鎖した。治療方針決定の為, 今後更に, 困難な状況下での気管支鏡検査の頻度が増す事が予想され, 本例のような気管支鏡先端による損傷にも十分気をつける必要があると思われる。
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安藤 守秀, 松本 修一, 堀場 通明, 原 通広, 井上 広治
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
303-306
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
今回我々は87歳という本邦最高齢と思われる気管支原発腺様嚢胞癌の1例を経験した。患者は肺結核によると思われる発熱と右上肺野の浸潤影のため受診し, 気管支鏡検査を施行され, その際に偶然, 左舌区入口部に限局した小隆起性病変を発見された。病変部の生検により腺様嚢胞癌と診断されたが, 画像診断上早期のものと考えられた。患者が高齢であるため手術は行われず, 生検鉗子による摘除と局所へのレーザー照射という保存的治療で現在経過観察中である。
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中積 泰人, 野村 将春, 木元 春生, 北川 正信, 藤村 政樹, 松田 保
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
307-311
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
61歳男性の肺癌患者の気管支鏡検査で発見された微小気管支平滑筋腫の1例を報告した。胸部X線写真上右S1に腫瘤状陰影を認めた。気管支鏡検査では右B1には異常なく, 左B6と底幹の分岐部に表面平滑で光沢のある約1×1×2mmの微小腫瘤を認めた。鉗子生検で平滑筋腫と診断された。右S1の腫瘤は擦過細胞診でClass Vで肺癌と診断し, 右上葉切除術が施行された。切除肺の肺癌の組織型は大細胞癌であった。術後4カ月後に再度気管支鏡検査を施行したが, 気管支平滑筋腫は鉗子生検により完全に摘除されたことを確認した。気管支平滑筋腫と肺癌の合併は本邦2例目であるが偶然の合併と思われる。本邦で最小の気管支平滑筋腫の1例を報告した。
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山岡 直樹, 津谷 隆史, 中本 高志, 神垣 郁夫, 長谷川 健司, 山木戸 道郎
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
312-317
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
気管平滑筋腫は非常に稀な疾患であり, 本邦, 並びに海外においてもその報告は少ない。今回我々は内視鏡的Nd-YAGレーザー治療が奏効した気管平滑筋腫の1例を経験したので報告する。症例は14歳の男性で, 主訴は夜間の喘鳴と血痰である。胸部レントゲン写真にて気管に腫瘤様陰影を指摘され, 諸検査にて気管平滑筋腫と診断された。内視鏡的Nd-YAGレーザー照射にて腫瘍は完全消失し, 21カ月後再発を認めていない。気管良性腫瘍に対して, 外科的治療による侵襲を考慮すると, 内視鏡的Nd-YAGレーザー治療は第一に試みるべき手段と考えられた。
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門倉 光隆, 谷尾 昇, 森保 幸治, 野中 誠, 横川 秀男, 高場 利博
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
318-324
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
過去2年間に当科で経験した気管・気管支内異物について検討した。誤嚥された異物は, 釘の1例を除きいずれも歯牙に関連するもので, 義歯3例, 脱落した門歯1例であった。これら5例の誤嚥から診断, 摘出までの期間は, 12時間以内が2例のほかは少なくとも6カ月以上経過したもので, 最長7年以上と推定された。当科受診時, 咳嗽などの自覚症状を有した症例は3例で, 他の1例は健康診断で指摘された。もう1例は腹部手術の麻酔中に脱落した門歯を挿管チューブ抜去時に誤嚥したものであった。異物摘出は, 気管支ファイバースコープを使用し, 異物鉗子やキュレット, バスケット型鉗子などで行ったが, 誤嚥から18カ月経過した症例では周囲の肉芽形成により摘出困難のため肺葉切除となった。異物摘出に対して気管支鏡は有効であるが, 誤嚥後長期間嵌在した異物の中には, 観血的治療を要する症例があると考えられた。
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間渕 則文, 石川 茂樹, 伊藤 彰師, 高須 宏江, 河口 治彦, 八田 誠
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
325-329
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
ICUに入室対象となる症例は呼吸循環の予備力が低下しており, 内視鏡的に喀痰を吸引する場合に発生する低酸素血症や不整脈, 高血圧などの循環変動は特に危険である。安全性を高めるために, 従来は全身麻酔下に一時的に気管内挿管をして呼吸管理を行いつつ内視鏡操作を施行してきた。しかし気管内挿管はそれ自体, 循環変動なしに行うことは困難であり, さらに内視鏡操作の障害になりやすいこと, 内視鏡操作中の気道抵抗が増大するなどの欠点もあった。最近全身麻酔の呼吸管理に応用されはじめたラリンジアルマスクは調節呼吸が可能な新しいタイプのエアウェイで, 直接気管内に挿入されないことから挿入時の循環変動はより少なく, またチューブ部分の内径が太く全長も短いために内視鏡操作はより円滑で術中の換気も容易であるなどの利点がある。今回, ラリンジアルマスクを用いて3名のICU入室患者の内視鏡的喀痰吸引を試み, 良好な呼吸循環管理下に円滑な内視鏡操作を行うことが可能であった。
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高浪 巌, 師田 昇, 四方 淳一
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
330-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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山口 哲生, 青柳 徹哉, 鈴木 規之, 嘉数 朗, 天野 裕子, 堀内 正, 白石 透
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
330-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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土屋 匠, 井田 徹也, 田中 照二, 荻原 正雄
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
330-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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雨宮 英子, 谷川 恵, 高橋 典明, 河村 俊明, 木下 靖, 加藤 秀継, 山口 文夫, 大塚 健蔵, 荻原 照久, 細川 芳文, 堀江 ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
330-331
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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長嶺 真生, 国頭 英夫, 山田 耕三, 渡辺 古志郎
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
331-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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齊藤 誠次, 小形 章, 増野 博康
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
331-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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野中 誠, 荒井 他嘉司, 稲垣 敬三, 森田 敬知, 矢野 真, 宮澤 秀樹, 佐藤 秀之, 大内 基史, 鈴木 恒雄, 豊田 恵美子
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
331-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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小野 良祐, 高尾 匡, 森田 正重, 金子 昌弘, 池田 茂人
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
331-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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水渡 哲史, 栗原 英二, 藤崎 真人, 内海 俊明, 高林 司, 池田 佳史, 谷 源一, 坂巻 文雄, 横山 健次
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
331-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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浅村 尚生, 呉屋 朝幸, 近藤 晴彦, 土屋 了介, 成毛 韶夫, 末舛 恵一, 松野 吉宏
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
332-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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小林 英夫, 中沢 堅次, 加瀬 建一, 向井 万起男, 菊池 功次, 石原 恒夫
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
332-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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田中 良弘, 高木 啓吾, 高橋 博人, 井上 公俊, 千先 康二, 加瀬 勝一, 菊地 敬一, 尾形 利郎, 田中 勧, 松熊 晋, 相田 ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
332-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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瓜生 和人, 坪井 正博, 中嶋 伸, 高橋 秀暢, 鬼頭 隆尚, 岩淵 裕, 小林 寿光, 米山 一男, 永井 完治, 小中 千守, 加藤 ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
332-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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村松 高, 大畑 正昭, 飯田 守, 大森 一光, 伊良子 光正, 北村 一雄, 中村 士郎, 小笠原 弘二, 並木 義夫, 長坂 不二夫, ...
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
332-333
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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高橋 健一, 小田切 繁樹, 稲山 嘉明, 前廣 進
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
333-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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中山 光男, 佐藤 孝次, 広瀬 淳一, 亀谷 隆一, 渡辺 誠
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
333-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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加賀 基知三, 柿崎 徹, 大鹿 芳郎, 浅田 佳邦, 根本 悦夫, 柳内 登, 持丸 博, 河内 重人
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
333-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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堀之内 宏久, 辻井 厚子, 前中 由巳
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
333-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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関根 康雄, 馬場 雅行, 斉藤 幸雄, 渋谷 潔, 尾辻 瑞人, 青柳 壽幸, 木村 秀樹, 藤沢 武彦, 山口 豊
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
333-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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笹野 進, 大貫 恭正, 兼安 秀人, 蛯沢 勇, 伊藤 秀幸, 板岡 俊成, 横山 正義, 新田 澄郎
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
334-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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山本 達也, 橋詰 寿律, 深井 志摩夫
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
334-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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中島 淳, 進藤 剛毅, 大塚 俊哉, 古瀬 彰, 岡 輝明
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
334-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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嶋田 宗彦, 金子 公一, 荻原 正規, 田口 泰, 鋤柄 稔, 尾本 良三, 柴崎 貴久
原稿種別: 本文
1991 年 13 巻 3 号 p.
334-
発行日: 1991/05/25
公開日: 2016/10/01
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