老年歯科医学
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18 巻, 4 号
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  • 井上 農夫男
    2004 年 18 巻 4 号 p. 299
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 幹三
    2004 年 18 巻 4 号 p. 301-308
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 第1報アルジネート印象の密閉容器中長時間保管が模型の寸法精度および変形に及ぼす影響
    平口 久子, 中川 久美
    2004 年 18 巻 4 号 p. 309-316
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    高齢者への訪問歯科診療における印象の消毒に関する研究の一環として, アルジネート印象を薬液スプレー消毒後密閉容器中に保管する場合, 密閉容器中での長時間保管が可能であるか, 模型の寸法精度および変形に及ぼす影響から検討した。
    市販アルジネート印象材11製品の100%相対湿度中4時間の寸法変化を調べた。その中の100%相対湿度中の寸法変化が小さい製品から3製品を選択し, アルジネート印象の密閉容器中保管が片側顎堤断面模型の寸法精度および変形に及ぼす影響を調べた。保管時間は, 2, 3, 4時間とした。また比較のため, 印象を保管せずに模型を作製した。
    その結果, 以下の結論を得た。
    1. アルジネート印象材11製品すべてが100%相対湿度中で経時的に収縮する傾向を示したが, 100%相対湿度中4時間の寸法変化の大きさは製品によって異なった。
    2. 100%相対湿度中4時間の寸法変化が小さいアルジネート印象材製品を選択すれば, 撤去後の印象を4時間密閉容器中に保管しても, 模型の寸法精度および変形にはほとんど影響を及ぼさないことが判明した。
  • 岡 俊一, 金 博和, 見崎 徹, 大井 良之, 原 利通, 根岸 哲夫, 山崎 一男, 白橋 知幸, 塚本 亨
    2004 年 18 巻 4 号 p. 317-322
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    我々は寝たきり老人を対象に, 脈波伝播速度 (Pulse Wave Velocity: PWV) の値が, デンタルチェアー上の体位変換による循環変動と関連するかについて検討した。
    対象は非観血的歯科治療を行う予定の循環器疾患を有する患者20例とし, 安静時のbrachial-ankle PWV (ba PWV) 値により, N群 (各年齢の基準値±1×標準偏差以内) 10例とH群 (各年齢の基準値±1×標準偏差以外) 10例の2群に分けた。
    ba PWVの測定にはABI-formTMを用いた。また体位変換には, SironaA1のデンタルチェアーを使用し, 歯科治療開始前に水平位から坐位に変換した。体位変換時の血圧および脈拍数の測定は, 非観血式連続血圧測定装置を用いた。
    その結果, ba PWVを除いて各群の年齢, 性別, 対照の血圧および脈拍数には, 両群間に有意差はみられなかった。また, 両群とも収縮期血圧および拡張期血圧は, 水平位から坐位への体位変換時に有意に低下した。さらに収縮期血圧は, 坐位時にN群 (123.4±17.5mmHg), H群 (107.7±18.1mmHg) と両群間に有意差がみられた。回復時間は, N群 (94.0±24.5秒), H群 (169.0±40.1秒) と両群間に有意な差がみられた。
    一方脈拍数は, 両群とも体位変換で有意な変化はみられなかった。また両群間にも有意な差はみられなかった。
    本研究より, 寝たきり老人を対象とした場合, ba PWVは, 体位変換により生じる循環変動と関連し, その予測に有効な指標になりうることが示唆された。
  • 精神鎮静法の併用状況
    國松 輝仁, 廣瀬 倫也, 見崎 徹, 堀江 伸行, 鈴木 潔, 渡邉 武之, 中川 種昭, 根本 明, 高岡 啓太, 吉田 司, 小野 敬 ...
    2004 年 18 巻 4 号 p. 323-327
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    「所沢市歯科診療所あおそら」では全症例に全身管理を施行し, 大多数の症例では問題なく経過しているが, 症例によっては歯科診療時の全身疾患増悪の予防, 診療に協力が得られない, などで精神鎮静法を併用する事もある。そこで過去5年間の全症例中の精神鎮静法の併用状況を検索した。その結果, 54人 (延べ163例) の歯科診療に精神鎮静法を併用していた。各年における精神鎮静法症例数 (全症例数) は, 1998年11例 (年間全症例中5.5%, 以下同), 1999年44例 (12%), 2000年37例 (8.5%), 2001年34例 (10%), 2002年37例 (6.6%) であり, 笑気吸入鎮静法が98.2%と最も多かった。年齢は, 65歳未満が33.4%, 75-84歳が29.6%であった。患者の基礎疾患としては脳血管障害が51.9%と最も多く, 高血圧症も併わせ持つ症例も33.3%と多かった。平均麻酔時間は43.5分 (最短13分, 最長147分) であった。診療内容は, ほぼ半数が外科処置を含む診療であった。術中の偶発症は28.8%に出現し, そのうち血圧上昇が70.2%と最も多かった。静脈内鎮静法は, 非協力症例1例, 痙攣発作予防の2例に用いた。在宅要介護者・要介護高齢者の歯科診療への精神鎮静法の併用は, 患者の全身状態や診療内容, さらに家族の希望などにより今後も増加すると考えられたが, 特に診療中の異常血圧上昇への配慮が必要と考えられた。
  • 平塚 正雄, 大山 祐子, 吹春 香, 山本 幸枝
    2004 年 18 巻 4 号 p. 328-331
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    腹部X線写真撮影により偶然発見されたブリッジ誤飲の症例を経験した。患者は58歳の男性で, 脳橋部出血後遺症によりADLは全介助の寝たきり状態であった。誤飲されたブリッジは大腸ファイバースコープにて無事に摘出され, このブリッジの誤飲は5ヵ月以上経過していた。ブリッジが長期間排出されなかった理由は, 寝たきり患者の廃用症候群である腸管の運動機能障害がブリッジの長期停滞に影響したものと考えられた。
    脳血管障害患者や寝たきり患者の口腔診査・診断時には, 補綴物の適合に注意し, 残根状態の歯牙が認められた場合には, 補綴物の脱離に対する調査と脱離した補綴物の誤飲, 誤嚥の可能性についても考慮することが必要と考えられた。
  • 3年間の比較
    佐藤 文彦, 井上 淳子, 杉本 志保, 鶴見 邦夫, 橋本 脩二, 石黒 光, 横井 基夫
    2004 年 18 巻 4 号 p. 332-338
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    今回, 高齢者歯科治療の中で痴呆性老人の特性を把握することを目的とし, 名古屋市内某介護老人福祉施設の入所者を対象にし, 痴呆群と非痴呆群の口腔内所見の比較検討を行った。調査対象は, 介護福祉老人施設の入所者99名で, 3年間の追跡調査を施行した。調査項目は基礎疾患, ADL, HDS-R, 食事中のむせ, 口腔内調査を行い以下の結果を得た。
    平均年齢は83.3±8.4歳, 73.7%が女性であった。基礎疾患は, 両群ともに脳血管障害が多かった。ADLは, 痴呆群では平均2.4±3.4, 非痴呆群では平均7.4±3.8であり両群問に有意差 (P<0.01), および痴呆とADLに相関を認めた。HDS-Rは, 痴呆群で平均6.85±5.8であった。
    無歯顎者の割合は, 両群間で有意差はなく2年間で若干増加した (増加率に有意差なし) 一人平均残存歯数は, 痴呆群4.2±5.9本, 非痴呆群4.1±6.9であり両群間および2年間の増加率に有意差はなく, 部位別では両群とも下顎前歯部で多く残存し, 特に下顎左側犬歯が多く残存していた。咬合支持の状態は咬合支持なしの者が, 非痴呆群に比べ痴呆群で有意に多かった (P<0.01) 。義歯装着者数は, 痴呆群で有意に多く (P<0.01), また両群とも2年間で若干減少した。食事中のむせと歯の関係は, むせるものが有歯顎者に多く (P<0.05), 関連が示唆された。
    残存歯数, 喪失歯数, 無歯顎者数, 義歯装着者数の増加率に関しては, 両群間に有意差は認めなかった。口腔の状態が3年間で緩やかに悪化していく傾向にあった。
  • 歯科衛生士の立場から
    両角 祐子, 藤田 浩美, 白川 ユミ, 熊倉 幸子, 江面 晃
    2004 年 18 巻 4 号 p. 339-342
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    訪問歯科診療における口腔衛生指導について, 歯科衛生士を中心に本チームが取り組む現状およびその問題点について報告する。
    本チームでは, 口腔衛生指導内容を歯科衛生士記録にも記載しているが, 規格化されておらず, 記入内容にばらつきが生じている。また, 使用器具, 指導方法などにも差異が生じているため, 情報の共有化ができるよう, POS (problem-oriented system;問題志向型システム) に基づき, POMR (problem-oriented medical record;問題志向型診療録) による記載法の導入を検討している。介護施設では, 職員の口腔ケアの知識や技術に個人差があり, 指導内容の伝達も不明瞭なため, 介護職員全体への口腔ケアの基本的な指導を行うことが重要と考えている。また, 効果的な口腔ケアを行う動機付けとして口腔状態の変化の評価表を試作し, 江面らの調査では97%の職員から意欲をもつことができたとの回答を得ている。訪問歯科診療終了後, 日常的口腔ケアが行われなくなってしまうことが多いため, 定期の専門的評価によるケアと指導のシステム化が課題と思われる。
    今後は, 他の医療や福祉と連携し, 広い意味での口腔ケアへ発展させる必要性がある。
  • 障害者 (児) 歯科診療所及び訪問診療の現状
    田中 賦彦, 森山 憲一
    2004 年 18 巻 4 号 p. 343-345
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2012/02/17
    ジャーナル フリー
  • 菊谷 武
    2004 年 18 巻 4 号 p. 346-349
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
  • 眞木 吉信
    2004 年 18 巻 4 号 p. 350-352
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 老年歯科医学教育の新しい風
    新庄 文明
    2004 年 18 巻 4 号 p. 353-355
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
  • 渡辺 誠
    2004 年 18 巻 4 号 p. 356-359
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2012/02/17
    ジャーナル フリー
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