抄録:1 種類の人工唾液と 3 種類のリキッドタイプ口腔保湿剤と 2 種類のジェルタイプ口腔保湿剤を用いて,これらの粘度と水分保持能力との関係を研究した。粘度は Vi Smart 粘度計を用いて測定した。水分保持能力はろ紙試験法を用いて,温風乾燥時のろ紙表面の残存水分量率と残存重量率から求めた。グリセリンは濃度依存的に粘度と残存重量率とろ紙表面の残存水分量率を増加させた。人工唾液サリベート
Ⓡ,リキッドタイプ口腔保湿剤の絹水
Ⓡ,ウェットケア
Ⓡ,ストッパーズフォー
Ⓡ,ジェルタイプ口腔保湿剤のリフレケア
ⓇH,オーラルバランス
Ⓡでは,粘度増加と残存重量率の大きさが比例していた。このことから,人工唾液と口腔保湿剤の粘度がろ紙表面の残存水分量率でなく残存重量率の増加に比例することが示唆された。
抄録全体を表示