老年歯科医学
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23 巻, 3 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 又賀 泉
    2008 年23 巻3 号 p. 283
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 子島 潤
    2008 年23 巻3 号 p. 285-296
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
  • 在宅歯科医療における口腔機能管理
    菊谷 武
    2008 年23 巻3 号 p. 297-302
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
  • 田中 紀章
    2008 年23 巻3 号 p. 303-307
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 大迫研究
    大井 孝, 栗本 鮎美, 板橋 志保, 三好 慶忠, 水戸 祐子, 水尻 大希, 服部 佳功, 伊藤 理恵, 鈴木 和広, 細川 彩, 平野 ...
    2008 年23 巻3 号 p. 308-318
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    目的: 中高齢一般住民を対象に, 抑うつスコアと口腔状態および口腔の健康意識との関連を明らかにすることを目的に疫学調査を実施した。
    方法: 岩手県大迫町の55歳以上の一般住民で, 抑うつの自己評価尺度 (Zung自己記入式うつ病スケール: SDS) ならびに身体や社会環境についての背景因子に対するアンケート調査, 歯科検診を受診した208名 (平均年齢67.2±6.7歳, 女性65.4%) を対象に, SDSと歯科検診項目との関連を, 横断的に検討した。
    結果: SDSと関連する背景因子は, 身体活動度, 主観的健康度, 収入, ソーシャルサポート, 過去1年間の環境変化であった。歯科検診項目では, 口腔の問題による日常生活の制限 (Oral Impacts on Daily Performances: OIDP) があること, 自己評価による顎口腔の問題が4項目以上あること, および食事時の問題があることの3項目がSDSの高値と関連していた。さらに, これら3項目のうち, 口腔の問題による日常生活の制限は背景因子での補正後も有意な関連を示した。一方, 口腔状態の客観的指標である現在歯数, 要処置歯, 欠損歯の放置, 歯周状態とSDSとの間に関連は認められなかった。
    結論: 口腔状態の客観的評価によらず, 口腔に関わる不健康感は, 全身の主観的健康指標や社会環境要因と独立して, 抑うつスコアの高値と関連していた。
  • 第1報健康成人の場合
    真下 純一, 岡根 百江, 佐藤 裕二, 北川 昇, 北村 由紀子
    2008 年23 巻3 号 p. 319-329
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    近年, 人口の高齢化に伴い, 口腔乾燥感を訴える患者数は増加してきており, 口腔乾燥症の潜在患者もかなりの数に上ると考えられる。一般に, 唾液量が減少すると唾液の粘性が高くなり, 「口が乾く」「ネバネバする」といった不快な症状を示すといわれているが明確ではない。そこで, まずは, 健康成人において双方の関係に着目し, 口腔乾燥状態を客観的に評価する検査項目の結果と唾液の性状との関連性を検討した。
    被験者は健康成人20名 (男性12名, 女性8名: 平均28.3±2.7歳) で, 測定は夕食前に行い, 食事や水分摂取の影響を除くため, 測定30分前からの飲食・喫煙を禁止した。口腔乾燥状態を評価する方法として,(1) 口腔粘膜保湿度 (2) 唾液湿潤度,(3) 安静時唾液分泌速度を測定した。唾液の性状を評価する方法として (1) 粘性 (毛細管吸い上げ高さ試験),(2) 曳糸性を測定した。
    「唾液湿潤度」と「曳糸性」の問で負の相関が認められ (p<0.05), 「安静時唾液分泌速度」と「粘性」の間で負の相関を示し (p<0.05), さらに, 「粘性」と「曳糸性」では正の相関が認められた (p<0.05) 。
    以上の結果より, 口腔乾燥状態と唾液の性状に関連性があることが明らかになり, 口腔乾燥状態と唾液の性状が相互に関係して口腔乾燥感につながっていく可能性が示された。
  • fMRIによる研究成人における基礎的解析
    水野 潤造, 森田 十誉子, 山崎 洋治, 渋谷 耕司, 久保 金弥, 丹羽 政美, 木村 幸司, 山田 健太朗, 小城 明子
    2008 年23 巻3 号 p. 330-337
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    高齢者における口腔ケアの中で, 器質的ケアを構成するブラッシングと認知機能との関係を調べるために, まず, 健康な成人を対象とし神経科学的に検討した結果, 高齢者の基礎的指標となる知見が得られたため, ここに第1報として報告する。実験対象は, 顎・口腔に異常を認めない右利きの成人男子16名 (24~60歳, 平均43.7歳) とした。方法は, 脳の微細構造と活動状態を外部から非侵襲的に計測できる磁気共鳴機能画像 (fMRI) を用い, ブラッシングによって脳賦活が惹起される脳部位を同定した。
    その結果, ブラッシングにより感覚運動野, 補足運動野, 前頭前野, 島皮質, および帯状回が有意に賦活された。この脳賦活パターンは用いた歯ブラシの種類に特異性がなく, 全被験者において認められた。また, 賦活状態を左脳と右脳で比較したとき, 前頭前野と補足運動野では右脳優位性が認められたが, 他の部位では左右差はみられなかった。さらに, 実験後のインタビューでブラッシングにより “爽快感を得た” と回答した被験者のみに扁桃体の賦活が認められた。これらの結果により, ブラッシング刺激は高次脳の感覚運動系だけでなく, 認知, 記憶, 感情の発現に重要な前頭前野の神経活動を高めることが示唆された。
  • 堤 千代, 原 等子, 宮林 郁子
    2008 年23 巻3 号 p. 338-345
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    専門的口腔ケアは介護予防に大きな影響をもたらすことが知られている。しかし, 日常生活援助を行う介護現場の職員が行う口腔ケアがもたらす効果については明らかになっていない。そこで, デイサービス利用者に対する, 看護・介護職員による口腔ケアの効果について検証することを本研究の目的とした。
    デイサービス利用者29名を対象に, 職員が週に1回12週間の口腔ケアを行った。介入前に12週間の観察期間を設け, ベースライン, 介入前後の3時点で評価指標を調査した。解析は, ベースラインと共変量を調整し, 介入前後の比較を行った。
    その結果, 口腔ケア指数は介入後に有意に改善していた (p<0.001) 。オーラルディアドコキネシスの介入効果は, ADLスコアの低い者に顕著であった (p=0.05) 。口腔湿潤度の介入効果はみられなかった (p=0.2) 。
    デイサービス利用者に対して, 看護・介護職員による口腔ケアを実施した結果, 口腔ケア指数は改善し, オーラルディアドコキネシスはADLスコアの低い者で改善した。デイサービス利用者にとって, 看護・介護職員による口腔ケア介入は, 特に口腔清掃において週に1回でも効果的であることが示された。
  • 冨田 かをり, 石川 健太郎, 新谷 浩和, 関口 晴子, 向井 美恵
    2008 年23 巻3 号 p. 346-353
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    高齢者および介護職による, 口腔機能の簡便なスクリーニング方法を確立することを目的に, 高齢者や介護職の主観評価と歯科医師による客観評価を比較検討した。対象は都内通所介護施設に通う高齢者34名である。本人, および介護職に対して, 口腔機能に関する質問票に答えてもらい, 歯科医師が行ったRSST, ディアドコキネシス/pa/, /ta/, /ka/, 口腔粘膜湿潤度, 頬膨らましテスト, ぶくぶくテスト, フードテストの結果と比較した。
    その結果, 本人が自覚する「むせ」「固いものが食べにくい」「口の渇き」の症状および, 介護職が認識している「むせ」「食べこぼし」の症状の有無により, ディアドコキネシスに有意差が認められた。また, 本人が自覚する「口の中に食べ物が残りやすい」症状の有無でフードテストのスコアに, 介護職が認識する「疾がらみ」の症状の有無で口腔粘膜湿潤度に有意差が認められた。以上の結果より, 日常生活の場で口腔機能の減退を評価できる質問項目と, それを反映する客観評価があることがわかり, 主観評価を適切な客観評価と組み合わせることで, 本人や周囲が気づく日常的な症状を, 簡便にスクリーニングして機能評価に応用できる可能性が示唆された。
  • 梅本 丈二, 津賀 一弘, 北嶋 哲郎, 坪井 義夫, 古谷 博和, 赤川 安正, 喜久田 利弘
    2008 年23 巻3 号 p. 354-359
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    神経筋疾患と脳梗塞患者の嚥下造影検査像と最大舌圧との関連性を検討する。対象は福岡大学病院神経内科と国立病院機構大牟田病院神経内科の患者94名 (パーキンソン病 (PD) 1名, パーキンソン症候群20名, 筋強直性ジストロフィー (DM1) 8名, 筋ジストロフィー13名, 運動ニューロン疾患 (MND) 12名, 脊髄小脳変性症9名, 脳梗塞16名) とした。全例にゼラチンゼリーを用いたVFと簡易舌圧測定装置による最大舌圧測定を行った。全例の平均最大舌圧は22.9kPaで, PDが25.0kPa, パーキンソン症候群が29.4kPaと高く, DM1が13.8kPaと低かった。全例の平均口腔通過時間は6.4秒で, PDが8.2秒と長く, MNDが4.1秒と短かった。全例の1秒あたりの平均舌移動量は18.5mmで, PDが16.0mm, パーキンソン症候群が14.6mmと少なかった。全例の最大舌圧値と口腔通過時間や舌移動量との間に相関関係はなかった。疾患別ではDM1患者の最大舌圧と口腔通過時間に有意な相関関係があったが (r=-0.857, p<0.01), その他の疾患では統計学的に有意な相関関係はなかった。舌の筋力低下が生じやすいDM1では最大舌圧と口腔通過時間に関連性があったが, 舌の動作緩慢が生じやすいPDやパーキンソン症候群では最大舌圧と口腔通過時間や舌移動量との関連性は低かった。
  • 菅武 雄
    2008 年23 巻3 号 p. 360
    発行日: 2008/12/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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