日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
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39 巻 , 5 号
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  • 阿部 啓子
    39 巻 (1986) 5 号 p. 353-360
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 片山 (須川) 洋子, 白 仙, 小石 秀夫
    39 巻 (1986) 5 号 p. 361-367
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ラットにカプサイシン (とうがらしの辛味成分) を大量投与し, 胃および小腸におよぼす影響を観察して次のことが明らかとなった。
    1) カプサイシン (0.14mg) を1日1回, 3日間連続に胃内に注入したところ, 胃内容物が十二指腸へ移行するのが遅延した。
    2) カプサイシン (0.14mgあるいは1.4mg) を3日間連続投与後, さらに1日間飢餓状態にしたラットにおいては, 小腸内容物の乾燥重量, 窒素量, 脂質量が対照群よりも増加した。一方, カプサイシン投与後, 1日間飢餓にしたのち飼料を与えた場合には, 胃内容物の乾燥重量, 窒素量, 脂質量が対照群よりも多かった。
    3) カプサイシン (1.4mg) を3日間連続投与したラットの胃体部ならびに小腸粘膜を走査型電子顕微鏡で観察したところ, 胃体部の表層粘液細胞は破壊されて, 胃小窩の内面が露出した異常像がみられた。また, 小腸粘膜の絨毛も異常な像を示した。
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  • 町田 和彦, 菅原 和夫, 熊江 隆, 島岡 章, 大下 喜子
    39 巻 (1986) 5 号 p. 369-375
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    多量に摂取し, 栄養学的バランスや生体に大きな影響を与えている砂糖やアルコールの広範囲の生体影響をみる目的で, 肥満をおこしにくいFisher系雄ラットを用い, 5% ethanolと15% sucroseの9か月間にわたる慢性投与実験を行ない, 次の結果を得た。
    1) ethanol投与群, sucrose投与群ともに飲料水中エネルギー量分だけ摂取飼料量を減らす傾向を示し, 調査した投与5か月目, 投与9か月目ともにcontrolとの差がほとんどないほど厳密に摂取エネルギー量を揃えた。またFisher系ラットはsucroseを好み, 5%
    ethanol投与群が蒸留水と同程度の飲水量であったのに対し, 5% sucrose投与群は2倍以上の飲水量を示した。
    2) ethanol投与群, sucrose投与群ともに血圧の上昇は示さなかった。
    3) ヘモグロビン, ヘマトクリットおよびSMACによる20種類の臨床検査を行なったところ, 総ビリルビンとγ-GTPは検出限界以下であった。それ以外の項目でethanol投与群はcontrol群に比べGPTとClの有意な低下とアルカリフォスファターゼ, BUN, Fe, Kの有意な増加を示した。一方, sucrose投与群はcontrol群に比べヘモグロビン, ヘマトクリット, A/G比, GOT, GPT, アルカリフォスファターゼ, 尿酸, 中性脂肪, カルシウムの有意な低下を示した。
    以上の結果からethanol投与で肝臓と腎臓に障害を示す傾向が, sucrose投与で貧血と全身の活性の低下の傾向が示された。
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  • 高橋 時夫, 宮沢 陽夫, 藤本 健四郎, 金田 尚志
    39 巻 (1986) 5 号 p. 377-384
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    おからおよびおからより抽出したNDF (nentral detergent fiber) を, 高コレステロール食に添加したときのラットの脂質代謝, コレステロール吸収におよぼす影響を検討した。
    おからを10~30%の割合で高コレステロール食に添加すると, ラットの血漿中の総コレステロール量は対照群と比べて添加量に比例した有意な低下を示した。HDL-コレステロール値にはほとんど変化がなかったので, HDL-/総コレステロール比は添加群ですべて有意な上昇を示した。血漿中のトリグリセリド量およびリン脂質量も, おから添加により低下傾向を示した。肝臓トリグリセリド量は, おからの添加量に比例して増加した。肝臓コレステロール量は, おから添加で増加したが, 30%添加では対照群程度にまで低下した。コレステロールの排泄量におからの影響は認められなかった。
    おから投与に相当する量のNDFを基本食に添加したとき, おから添加でみられた効果はほとんど観察されなかった。しかし, 糞中の中性ステロールの排泄は増加傾向にあった。
    これらの結果から, おからの血漿コレステロール上昇抑制効果を認めた。その原因成分はNDFではないことが示された。おからの血漿コレステロール上昇抑制効果は主として大豆タンパク質によると思われるが, 脂質代謝に対する影響は分離大豆タンパク質とは若干異なり, 繊維質の関与も推測された。
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  • 白畑 実隆, 村上 浩紀, 中村 弘文, 大村 浩久
    39 巻 (1986) 5 号 p. 385-390
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    無血清培養法を用いてビタミンB6欠乏条件下での動物細胞の非必須アミノ酸要求性を調べた。動物細胞としてはマウスミエローマ細胞であるMPC-11およびNS-1細胞とヒト顆粒球状細胞K562を用いた。B6存在下ではいずれの細胞もアラニン, アスパラギン, アスパラギン酸, グルタミン酸, グリシン, プロリンおよびセリンの7種の非必須アミノ酸についてはまったく要求性を示さなかった。B6非存在下ではMPC-11細胞がァラニン, セリンおよびグリシンの順で強い要求性を示したのに対し, NS-1およびK562細胞はアラニンおよびセリンのみに要求性を示した。これらの結果から, B6がアミノ酸代謝に及ぼす影響は細胞により異なっており, 細胞の違いによるアミノ酸代謝機構の差異が示唆された。
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  • 原 節子, 中田 成夫, 細井 功, 戸谷 洋一郎
    39 巻 (1986) 5 号 p. 391-396
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    大豆リン脂質の酸化に対する不安定性を解消するため大豆リン脂質の水素添加反応について検討した。その結果, 触媒として5または10%Pd/C, 溶媒としてn-ヘキサン/エタノール (4: 1) を用い, 水素圧10kg/cmcm2, 温度50~55℃, 反応時間2~4時間の反応条件により, 容易に水添大豆リン脂質が調製され, さらに触媒量の調節により水添率を自由に調整し, 種々の水添率を有する水添大豆リン脂質を得ることが可能であった。
    水添大豆リン脂質の酸化安定性を検討するため水添率15.8~100%の5種の水添率の異なる水添大豆リン脂質を用い, 室温, 40℃, 60℃, 60℃蛍光灯照射下に自動酸化し, 経時的にPOV, COVを測定した。未水添大豆リン脂質と比較した結果, 50%以上に水添された大豆リン脂質の酸化安定性は著しく向上し, 酸化あるいは加熱リン脂質特有の茶色の着色現象もほとんど抑制されることが判明した。したがって大豆リン脂質の水添は卵黄レシチンの代替品やその他における大豆リン脂質の用途をさらに拡大するものと思われる。
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  • 梶本 五郎, 平野 美香, 吉田 弘美, 芝原 章, 山庄司 志朗
    39 巻 (1986) 5 号 p. 397-403
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    含硫化合物, 各種のアミノ酸, 核酸塩基, 抗酸化剤, 有機酸などを精製オリーブ油に添加し, AOM試験管を用い, 180℃で10時間加熱時の油脂中のToc残存量, および加熱後の油脂の酸化安定性 (重量法試験, オーブン試験) を検討した。
    1) 油脂中のTocの熱酸化分解防止に最も効果のあったものは, 没食子酸とチオジプロピオン酸 (Toc分解防止100%) で, ついで, シスチン, ホモゲンチジン酸, トリプトファンのそれぞれ88, 84および80%の順であった。
    2) 没食子酸, チオジプロピオン酸の0.03%添加で, 油脂中のTocの熱酸化分解を100%防止した。
    3) 加熱時間と没食子酸添加油中のTocの残存量は, 加熱10時間まではTocはほとんど残存しているが, それ以上の加熱になるとToc量はしだいに減少し, 30および50時間の加熱で, Tocの残存率は46および16%になった。
    4) 加熱時のTocの残存量の多い油脂ほど酸化安定性も一般には高いが, 添加剤によって若干その傾向は異なっていた。すなわち, 没食子酸やチオジプロピオン酸などは, Tocの残存量が多いことと, それ自身の抗酸化性に富んだ物質で, これらの両作用で油脂の酸化安定性は非常に高い。レシチン, ホスファチジルエタノールアミンなどは自動酸化に対して抗酸化性を示さなかったことから, 酸化安溝性はおもに残存Tocの効果であった。BHT, NDGA, オリザノールなどの抗酸化剤は, Tocの熱酸化分解防止効果がないことから, おもにそのものの抗酸化力によった。アデニン, β-カロチンはToc熱酸化分解防止も抗酸化作用もなく, 加熱後の油脂の酸化安定性は劣っていた。
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  • 乳井 恒雄, 中野 智夫, 神戸 和猛登
    39 巻 (1986) 5 号 p. 405-413
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    3品種のリンゴ (紅玉, アルプス乙女, オレゴンスパー) を用いて, 果形, 果色, 糖度および遊離酸含有量ならびにテクスチャーの測定を行なうとともに, これら各項目に対応する官能検査を実施し, 2者間の相関性の有無についても検討を加えた。
    1) 果形および果色の品種間差を理化学的方法によつて明確に識別することができた。
    2) 官能判定による果形の嗜好調査から, 紅玉は最も見慣れたリンゴらしい形, オレゴンスパーは高級品としてのイメージを受けることが判明した。
    3) 果色の嗜好傾向には規則性が見られ, 赤味の濃いしかも彩度の高い色が好まれる傾向がある。
    4) 糖度および遊離酸の含有量は, 各品種に固有の値を示すとともに, 官能検査と甘味率の比較照合の結果, 甘味率が甘味強度の判定にふさわしい指標であることを確認した。また, 遊離酸の含有量がリンゴの示す呈味に大きく影響することが示唆された。
    5) 甘味強度の判定と総合評価の得点とは一致性が強く, 甘味強度がリンゴに対する嗜好を決定する傾向が強いという従来からの説を確認することができた。
    6) テクスチュロメータを用いて, 3品種のテクスチャーの差異を明確に識別できた。とくに, 9mm桿状プランジャーによる測定モードでの値をテクスチャープロファイル法によって解釈することの意味について検討を加えた。
    7) 官能検査による硬さと歯切れのよさの判定結果は, テクスチュロメータによる測定の結果とほぼ一致した。
    8) 多汁性についての官能判定とテクスチュロメータによる結果とは必ずしも一致しなかった。その理由として, この官能判定には, 単に果汁の量だけでなく, 果肉組織のもつテクスチャーも微妙に影響するのではないかと考えられた。
    9) 総合判定は, 基本的には甘味の程度に支配される傾向が強いが, テクスチャーも大きく影響する要素であることを明らかにした。
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  • 吉田 恵子, 四十九院 成子, 福場 博保
    39 巻 (1986) 5 号 p. 415-421
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    黒緑豆の貯蔵タンパク質およびその発芽体のタンパク質について分析を試み以下のことが明らかとなった。
    1) 黒緑豆の貯蔵タンパク質の主要なものはグロブリンであるがアルブミンもかなり存在しているのが特徴的である。
    2) グロブリン, アルブミンのアミノ酸組成はグルタミン酸, アスパラギン酸が多くプロリン, メチオニン, システインは少なかった。
    3) グロブリンを精製したところ, 分子量16万のもが主要なタンパク質であり, これは単一のタンパク質よりのなるのではなく3種のタンパク質より成りたってしる。
    4) 豆の発芽体は日数とともにタンパク質含量が減少し, 可溶性窒素量および可溶性アミノ酸量が増加した。
    5) 発牙体のタンパク質の変化をディスク電気泳動, SDS電気泳動で調べたところ主たるタンパク質の変化はほとんどみられなかったが, 他のタンパク質は分解されディスク電気泳動においては陽極側のバンドが減少し, SDS電気泳動においては低分子量のバンドが増加していた。
    6) ゲルろ過, イオン交換クロマトグラフィーでその変化をおうと発芽にともない両者ともピークがはっきりせず幅広いピークとなり低分子量のペプチド, アミノ酸の増加が示唆された。
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  • 牛草 寿昭, 丸山 武紀, 兼松 弘, 新谷 勳, 松本 太郎
    39 巻 (1986) 5 号 p. 423-426
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Seasonal variation of tocopherol (Toc) contents in several tissues of carp was investigated on the cultured fish caught in March, July and December and the wild one in March by high performance liquid chromatography. Also, the contents of vitamin A and D in the same tissue were compared with Tocs.
    1) In the composition of Tocs in carp, the percentage of non-α-Toc in the tissue rich in fat was higher than that in the lean tissue.
    2) The contents of Tocs in carp tissues had a tendency to increase with the gonadial development, and especially the tendency was remarkable in the gonad and fatty tissue surrounding brain of the wild fish, which had the greatest gonad. In the above two tissues of the carp in March, corresponding to a gonadial developing season for spawn, significant differences in the contents of Tocs between male and female were observed, but such difference was not observedin any tissue of the carp in July and December, out season of spawning.
    3) The contents of vitamin A and D in tissues were suggested to have essentially no seasonal variation, but the contents of two vitamins in tissues of the cultured fish in March were generally lower than that of the other three groups.
    In any tissue of carp, no correlation between the content of Tocs and that of vitamin A or D was observed.
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