日本栄養・食糧学会誌
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61 巻 , 2 号
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報文
  • 佐藤 岳治, 中村 泰之, 小澤 修
    61 巻 (2008) 2 号 p. 79-88
    公開日: 2009/01/27
    ジャーナル フリー
    難消化性オリゴ糖の一種であるガラクトオリゴ糖がマウスの免疫系に与える影響を検討した。ガラクトオリゴ糖を含む飼料を自由摂取させてBALB/cマウスを飼育したところ,糞に含まれる総IgAの量は摂取2週間後に有意に増加し,その後コントロール群と同程度に低下した。摂取4週間後に解剖し,調製したパイエル板細胞培養液および大腸組織抽出液の総IgAは,ガラクトオリゴ糖群で増加する傾向にあった。卵白アルブミン(OVA)を腹腔内投与することでアレルギー状態を誘導したマウスの血清総IgE,OVA特異的IgG1,脾臓細胞培養液総IgE,OVA特異的IgG1,IL-4は,いずれもコントロール飼料を与えた群と比較してガラクトオリゴ糖添加飼料を与えた群で有意に低くなった。アレルギー性鼻炎モデルマウスを用いた実験でも,ガラクトオリゴ糖添加飼料群では,一定時間におけるくしゃみ回数に有意な抑制がみられ,鼻掻き行動回数にも抑制傾向がみられた。これらの結果より,ガラクトオリゴ糖はマウスの腸管免疫系を賦活し,アレルギーを抑制する効果をもつことが示唆された。免疫細胞培養時にガラクトオリゴ糖を添加しても細胞の増殖や抗体の産生に影響がみられない一方,ガラクトオリゴ糖を摂取させたマウスの盲腸組織,盲腸内容物が有意に増加し,盲腸内容物のpH低下もみられたことから,ガラクトオリゴ糖の免疫系への効果は,腸内フローラの改善を介して現れるものと考えられた。
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  • 中嶋 洋子
    61 巻 (2008) 2 号 p. 89-97
    公開日: 2009/01/27
    ジャーナル フリー
    高脂肪食飼料または低脂肪食飼料を摂取した母親の仔ラットは,両群とも,離乳後の高脂肪食飼料摂取嗜好が高い。この原因を解明するため,低脂肪食飼料(LFD),および高脂肪食飼料(HFD-1)とセルロースを添加しLFDと等エネルギーに調整した高脂肪食飼料(HFD-2)を用いて実験を行った。研究1:妊娠ラットを2群に分けLFDとHFD-1で妊娠・授乳期間飼育し,仔ラットには離乳後LFDとHFD-1の選択摂取を2週間行わせた。LFD群およびHFD-1群の仔ラットのHFD-1摂取割合(HFD-1摂取量/総摂取量)は,選択摂取期間を通してそれぞれ82%と88%であった。研究2:LFDとHFD-2を用い研究1と同様の実験を行った。HFD-2摂取割合は,LFD群の仔ラットでは離乳直後は80%であり2週目の終わりには20%に低下したが,HFD-2群の仔ラットは選択摂取期間を通して71%を維持した。以上より,(1)離乳後の仔ラットの高脂肪食飼料摂取嗜好が高いのはエネルギー量が高いからである,(2)高脂肪食飼料のエネルギー量を下げれば,母親の脂質摂取量の差異は仔ラットの脂質摂取嗜好に影響を与え,低脂肪食群の仔ラットの脂質過剰摂取を予防する,ことが示唆された。
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