1.過剰の銅を投与したモルモットの肝臓上清画分をsephadex G-75により分画したところ,銅は高分子タンパク質及び低分子タンパク質と結合していた. 2.AsA投与モルモットについては,大部分の銅はCLP又はアルブミンと考えられ,高分子タンパク質(分子量,>70,000)に結合していたが,AsA欠乏モルモットの場合には,多くの銅はMLTと考乏られる低分子のタンパク質に結合していることがわかった. 3.AsA欠乏の場合,銅の毒性が強く現われているので,その解毒・代謝を行うMLTが,誘導合成されることは生物学的に興味あることと思われる.
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