1.B_6欠乏ラット臓器のAspATアイソザイムの酵素活性および量を測定し正常のものと比較したところ,臓器により特異性があることが示された.それらのうち肝臓と心臓では不活性分子の存在を示す結果を得た.2.B_6欠乏ラットの肝臓に存在する不活性分子種を検討の結果,PNの投与によって再構成されるものと再構成不能のものがあることが示された.3.正常およびB_6欠乏ラット肝臓のAspATの代謝回転速度を測定した.AspATcの合成はB_6欠乏によって亢進し,分解は速度の異なる分子が混在していることが示された.AspATmは合成,分解ともB_6欠乏の影響を受けなかった.4.B_6欠乏ラットの肝臓のAspATc合成の亢進は,グルココルチコイドホルモン作用の亢進によると考えられる結果を得た.
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