雑草研究
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23 巻, 3 号
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  • 阪本 寧男
    1978 年 23 巻 3 号 p. 101-108
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 第4報 雑草繁茂量の時期別変遷
    芝山 秀次郎, 宮原 益次
    1978 年 23 巻 3 号 p. 109-115
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    筑後川下流域水田地帯のクリークに生育する水生雑草について, 繁茂量の年次的, 季節的変遷の様相を1974~77年の4年間にわたって調査した。
    年次的にみて最も被度の変化の大きい雑草はホテイアオイであり, 1975年を最大として1977年には著しく減少した。この様相は特に冬期の気温との関係が大きかった。しかし, その出現率は被度ほどの減少は示さなかった。キシュウスズメノヒエ亜種は, 年々出現率および被度が増加して現在最も問題化した雑草となっている。オオフサモについては, 被度の年次的変化は小さかったが, 1977年は除草作業の結果著しく減少した。その他の雑草は, 被度は小さいが若干増加したものが多かった。
    季節的にみた場合, ホテイアオイは, 冬期に大部分の株が枯死するため, 出現率は余り変わらないが, 被度の変化は最も大きかった。キシュウスズメノヒエ類やオオフサモは, 冬期も多くの水中茎が生存しており, 繁茂量の季節的変化は極めて小さかった。その他は, ウキクサ類等に若干の変化が認められた。
  • 第1報 水中の栄養塩が生育及び繁殖に与える影響
    沖 陽子, 伊藤 操子, 植木 邦和
    1978 年 23 巻 3 号 p. 115-120
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    水生雑草ホテイアオイの生育及び繁殖に関する基礎研究の一環として, まず水質との関係を水耕試験により追求した。
    (1) 要素欠除試験から, -N区, -P区, -Ca区で顕著な生育阻害が認められ, 阻害された植物体では共通して茎葉部の燐含有率が低いことが明らかになった。
    (2) 好適窒素濃度 (アンモニア態窒素) は, 成株の生長と栄養繁殖において異なり, また植物体の齢によっても異なった。すなわち, 成株の生育は, 20ppm以上で良好であり, 160ppmで最大となったが, 子株形成及び幼株の生育量は40ppmで最大となった。
    (3) 燐 (P2O5) 濃度については, 20ppm以上で生育促進が明らかで, 燐の供給増加と共に茎葉部の燐含有率の著しい増加が認められた。
    (4) 正常な生育を示すカルシウム (CaO) の最低限界濃度は5ppmであった。また, カルシウム供給増加における茎葉部のカルシウム含有率の増加は認められなかった。
  • 第2報 水中の窒素形態の差異が生育ならびに繁殖に及ぼす影響
    沖 陽子, 伊藤 操子, 植木 邦和
    1978 年 23 巻 3 号 p. 120-125
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    水中の窒素形態の差異がホテイアオイの生育ならびに繁殖に及ぼす影響を, 種々のpH条件下で調べた。
    (1) 各窒素形態区におけるpHの影響を調べた結果, NH4-N区およびNH4-N+NO3-N区は中性から塩基性側で, 一方, NO3-N区は酸性側で, 生育や繁殖が促進された。
    (2) pHが一定の場合の各窒素形態間の生育差を, 新しく形成された子株の生育量で調べると, pH 5, 6でNO3-N区が著しく生育良好で, pH 7, 8でNH4-N+NO3-N区が良好であった。
    (3) 調整後の培養液のpH変化から, アンモニア態窒素が硝酸態窒素より選択的に吸収されていることが推察された。
    (4) 親株茎葉部の無機成分含有率を測定すると, pHに関係なく, 窒素含量と燐含量はNO3-N区よりNH4-N区で高く, カルシウム含量はその逆の傾向を示した。
  • 一前 宣正, 植木 邦和
    1978 年 23 巻 3 号 p. 125-128
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    本実験では, 生育初期のイネとノビエについて, 除草剤に対する感受性の差異に関与すると考えられる2, 3の生理的特性を比較した。結果の概要は次の通りである。
    1) 1葉期から4葉期までの各葉期を通じて個体当たりの乾物重ならびに蒸散量はイネが大きくノビエが小さい。
    2) 1葉期から4葉期までの各葉期を通じて個体当たりの水分含量はノビエが大きくイネが小さい。
    3) 2葉期における茎葉部の生体重当たりの葉緑素含量はイネとノビエの間にほとんど差がない。
    4) 2葉期における単位葉面積当たりの気孔数, 切断根の浸透圧と呼吸速度ならびにTTC還元力, 葉片の光合成と呼吸速度は, いずれもイネが大きくノビエが小さい。
  • イネ科植物における種子重量と感受性差異との関係
    一前 宣正, 植木 邦和
    1978 年 23 巻 3 号 p. 129-133
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    本研究は, 除草剤ベンチオカーブに対してイネ科植物の間にみられる感受性差異と種子重量との関係を検討したものである。
    1) 20種類のイネ科植物において, 種子重量とED50値との間には正の相関がみられた。また, タイヌビエにおいて, 小粒の種子は大粒の種子よりもベンチオカーブに対する感受性が高かった。
    2) 胚乳を切除したイネ種子は, 胚乳を切除しない種子よりもベンチオカーブに対する感受性が高かった。
    3) 20種類のイネ科植物において, 種子重量と種子中の胚乳養分のみに依存して生育できる最大限の葉齢との間には正の相関がみられた。
    4) イネとタイヌビエが, それぞれ3葉期と1葉期になると, 種子重量は発芽前の重量の1/10に低下した。一方, ベンチオカーブに対するイネとタイヌビエの感受性差異は, 2葉期において最大となり, 1葉期, 3葉期, 鞘葉期, 4葉期の順に低下した。
    5) 10種類のイネ科植物において, 種子中の粗脂肪含量とED50値との間には相関が認められなかった。
  • 高林 実, 中山 兼徳, 古谷 友男, 小山 勇
    1978 年 23 巻 3 号 p. 134-135
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 藪野 友三郎
    1978 年 23 巻 3 号 p. 136-138
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 一幸, 高林 実, 野口 勝可
    1978 年 23 巻 3 号 p. 139-144
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
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