Drug Delivery System
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19 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 松村 保広
    2004 年19 巻5 号 p. 415
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
  • 前田 浩
    2004 年19 巻5 号 p. 417
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
  • スマンクスの臨床評価
    奥坂 拓志
    2004 年19 巻5 号 p. 420-428
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    スマンクス(SMANCS)は,蛋白性抗腫瘍性抗生物質neocarzinostatin(NSC)に脂溶性物質であるスチレン・マレイン酸交互共重合体(SMA)を化学結合させた, 親油性の高分子抗がん剤である. 油性造影剤リピオドールに懸濁し肝動脈内に投与すると, 肝細胞がんに選択的に集積しすぐれた抗腫瘍効果を発現する. スマンクスはDDS製剤としてわが国で開発され, 臨床に供された数少ない薬剤の一つである.
  • ミセル内包化剤の臨床試験
    濱口 哲弥
    2004 年19 巻5 号 p. 429-437
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    抗がん剤は治療域が狭いことが知られている. 抗がん剤は腫瘍組織に選択的に集積することが出来ず, さらに, 腫瘍細胞の標的に対しても非選択的に作用するため, 治療域と毒性域が近接しており, 満足いく効果が得られていない. がん治療におけるDDSの役割は, より抗がん剤を選択的に腫瘍組織に到達させることにより効果を高めることにある. EPR効果によりpassive targetingが可能となっていると考えられているが, そのEFR効果を高めるために抗がん剤を化学修飾したりキャリアに封入するという工夫がなされてきた. 本稿では, ミセル内包化剤の前臨床および臨床試験について述べる.
  • イムノリポソームMCC-485の臨床
    宇良 敬, 白尾 国昭, 松村 保広, 濱口 哲弥, 宮田 佳典, 大倉 久直, 陳 勁松, 山尾 剛一, 神波 亜矢子, 高橋 和展
    2004 年19 巻5 号 p. 439-444
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    MCC-465はドキソルビシン(DXR)内包イムノリポソームである. ポリエチレングリコール(PEG)とGAH抗体がリポソーム表面に付加されている. GAH抗体とは, 90%以上の胃がん組織に反応するが, 正常組織には反応しないヒト単クローン抗体である. 前臨床試験で, MCC-465はヒト胃がんにおいて, DXR単体またはDXR内包PEG-リポソーム製剤よりもがん細胞へのDXR取り込みが増加しており, すぐれた細胞毒性活性があることが示された. これをもって, 最大耐用量(MTD), 用量制限毒性(DLT), 臨床第II相試験に対する推奨用量の推定, MCC-465の薬物動態を評価することを目的として臨床第I相試験が施行された. 対象は, 再発・進行胃がん患者とし, MCC-465の投与は, 1時間の静脈内投与を3週ごとに最高6サイクルまで継続するよう計画された. 23例が登録され, 台計62サイクルが投与された. 用量は6.5∼45. 5mg/m2まで5レベルが検討された. MTDは, 45.5mg/m2で, DLTは骨髄抑制と食欲低下であった. 他の毒性は軽度であり, 手足症候群(PPE), 心毒性はともに観察されなかった. Infusion related reactionは16例に出現した. 抗腫瘍効果に関しては, 評価可能18例中, PR例はなかったが, 10例がNCであった. 薬物動態学的検討では, Doxilと同様のAUCとCmaxを示した. 3週ごと投与スケジュールでの臨床第I相試験によりMCC-465の忍容性が確認され, MCC-465の推奨用量は32.5mg/m2と推定された.
  • LH-RHアナログ徐放製剤の開発と前立腺がんにおける臨床試験
    土谷 順彦, 羽渕 友則, 加藤 哲郎
    2004 年19 巻5 号 p. 445-452
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    前立腺がん治療における内分泌療法は進行性前立腺がんの治療の第一選択であるが, 最近, 去勢術やエストロゲンに代わって, それらと同等の臨床効果を有するLH-RHアナログが内分泌治療の大きな位置を占めている. これまでLH-RHアナログとその徐放製剤は, さまざまな臨床の場面における内分泌単独療法あるいは手術や放射線の補助療法として多くの臨床試験でその有用性が確認されてきた. 本稿では, LH-RHアナログ徐放製剤の開発との臨床試験の経緯を中心に概説する.
  • 医師主導治験について
    堀 明子, 藤原 康弘
    2004 年19 巻5 号 p. 453-460
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    医師主導治験の制度は, 2003年に改正薬事法として施行され, 2003年6月に医師主導治験を含む改正省令(いわゆる改正GCP)が制定された. これにより医師が未承認薬あるいは既承認薬の新たな効能・効果の申請を目的に臨床試験を行い, これにより得られたデータを承認申請資料に用いることを認める仕組みが設立された. 医師主導治験は治験と同等の信頼性が必要であり, 医師は薬事法や治験をめぐる行政組織について知る必要がある. また, 医師は, 実際に医師主導治験を行うにあたって, いままで経験のない作業が多く求められることになる. ここでは医師主導治験の問題点と今後の発展について議論する.
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